製造業における品質管理の要となる「QC工程表(QC工程図)」は、製品の各工程で品質を監視し、不良品の発生を抑えるための重要なツールです。
工程ごとの品質基準や検査項目を視覚化し、製造プロセス全体の品質管理を効率化することで、製品の信頼性を向上させまた、問題の早期発見と改善にも役立つため、製造効率の向上にも寄与します。
本記事では、QC工程表の目的や作成手順について詳しく解説します。
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目次
QC工程表(QC工程図)とはいったい何?
QC工程表(QC工程図)は、製造業における品質管理の中核を担うツールです。製品が各工程で品質基準を満たしているかを管理し、不良品を防ぐために使われます。
QC工程表は、製造過程の各ステップで求められる品質特性や検査項目を視覚化し、製造の一貫性を維持するために活用さ、具体的には、工程名、品質特性、検査方法、基準値、担当者などが記載されます。
これにより、製造過程全体を通じて、品質管理を効率的に行うことができ特に、QC工程表は、製品の品質保証だけでなく、製造プロセスのどこで問題が発生しているかを迅速に特定し、改善策を講じるための手助けをします。
ISO9001重要要求事項
QC工程表はどんな構成で作成するの?
QC工程表の構成には、いくつかの必須要素が含まれます。
①各工程で製品がどのように加工されるかを示す「工程名」、そしてその工程で重要視される「品質特性」が記載され、品質特性には、寸法、強度、外観などが含まれます。
②また、「検査方法」や「検査頻度」も重要な要素であり、これにより、どのタイミングでどのような方法で品質検査が行われるのかが明確になります。さらに、「基準値」や「許容範囲」も明示され、検査時に判断基準として使用されます。
③最後に、検査を担当する「検査者」の名前も明記されます。これらの要素を組み合わせることで、工程全体の透明性が確保され、品質の一貫性を保ちながら製造を進めることが可能です。
【コントロールプラン=QC工程図】
QC工程表の真の目的と用途とは?
QC工程表の主な目的は、製品の品質を確保し、不良品の発生を最小限に抑えることです。これにより、顧客満足度の向上や企業の信頼性向上につながりさらに、製造プロセスの改善にも役立ちます。
QC工程表は、製造ライン上の問題点を迅速に特定し、適切な対策を講じるための重要な情報を提供し、たとえば、ある工程で不良品が多発した場合、QC工程表を確認することでその原因を見つけ、問題解決のための具体的なアクションを取ることが可能です。
QC工程表は、単なる記録ではなく、継続的な品質改善を行うための実践的なツールです。
QC工程表をうまく作る「手順」公開!
QC工程表を効果的に作成するための手順は以下の通りです。
ステップ | 内容 | |
1 | 製品構造の理解 | 製品の設計図や仕様書を入念にレビューし、製品の各部品や機能についての完全な理解を得ます。どの材料が使用され、それぞれの部品がどのように組み合わされるかを把握します。 |
2 | 製造工程の洗い出し | 製品が生産ラインを通る全工程を詳細に洗い出します。これには原材料の準備から、加工、組み立て、検査、包装に至るまでのすべてのステップが含まれます。このステップでは、各工程で使用される機械やツール、作業員のスキルセットも考慮に入れます。 |
3 | リスク評価 | 各工程がどのくらいの時間を要し、どれだけのコストがかかるかを評価します。この情報は、効率化やコスト削減の機会を見つけ出すのに役立ちます。 |
4 | 重要品質特性の識別 | 各工程で、製品の品質に直接影響を与える特性を特定します。例えば、寸法の精度、材料の強度、表面処理の品質などが該当します。 |
5 | 社内・法規・顧客要求 | 製品に関連する業界規格、法規制、認証要件などを確認します。設計担当者、製造スタッフ、品質管理担当者、場合によっては顧客からもフィードバックを収集します。 |
6 | 検査手法の選定 | 各工程でどの品質特性が重要かを理解します。例えば、寸法精度、強度、表面仕上げ、材質の特性などがあります。この理解は、製品の設計要件や顧客の期待値に基づいています。 |
7 | 検査設備とツールの選択 | 適切な検査手法が決まったら、必要な検査設備やツールを選択します。例えば、寸法を検査する場合は精密な測定器が必要です。 |
8 | 検査基準の確立 | 各検査方法における具体的な基準を確立します。これは、製品の設計仕様、業界基準、または顧客の要求に基づいています。 |
9 | 検査能力の評価 | 実際の検査を行う前に、検査者の能力を評価することが重要です。これは、模擬検査や過去の検査結果のレビューを通じて行うことができます。 |
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QC工程表の書き方・作り方:まとめ
QC工程表(QC工程図)は、製造業における品質管理を効率的に行うための重要なツールです。
製造プロセスの各工程で、品質基準や検査項目を視覚的に示し、製品の品質を保証することを目的とし、工程名、品質特性、検査方法、基準値、検査者などを記載し、製造過程全体の一貫した品質管理を実現します。
また、QC工程表は製造ラインの問題を特定し、改善策を講じるための指針となるため、不良品の発生を抑え、製品の信頼性と顧客満足度を向上させる効果があり、正しい手順で作成することで、品質向上と製造プロセスの効率化が可能です。
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