不良が減らない原因とは?品質管理で見落とされがちなポイントを解説

品質管理に取り組んでいるにもかかわらず、「なぜか不良が減らない」「対策を打っても不良多発の状態が変わらない」と感じている製造業は少なくありません。検査を強化し、是正処置も実施しているはずなのに、品質改善が進まない。このような状況では、現場の努力不足ではなく、品質管理の考え方や仕組みそのものに原因が潜んでいるケースが多く見られます。

不良が減らない原因は、目に見える不具合への対応だけに意識が向き、本来見るべき工程や管理のポイントが見落とされていることにあります。

本記事では、品質管理の現場でありがちな失敗例をもとに、不良多発が続く理由と、改善につなげるための考え方をわかりやすく解説します。


この記事を書いた人

当サイトは、品質マネジメントシステムの普及を目的に、難解になりがちな規格要求を、できるだけ分かりやすく解説しています。実務の中で「少し確認したい」「判断に迷う」といった場面で、参考にしていただける情報提供を目指しています。

※本記事の内容は、実際の現場支援経験をもとに整理しています。

ご利用方法・告知・注意点などはこちら

「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!

QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイトQMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック

実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイトQMS認証パートナーでは、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ

皆様の目的に合わせて活用可能です!

・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。
・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。
・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。
・メールコンサルティングは空きあります(2025年9月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1質問の無料サービス期間を是非ご利用ください。
サービスのお問い合わせはこちら

ISO9001構築で整理しておきたい基本的な視点

ISO9001の構築や運用では、要求事項を理解するだけでなく、それを自社のルールや記録としてどう形にするかが重要になります。規格の意図は分かっていても、文書化や運用方法の判断で迷い、対応が止まってしまうケースも少なくありません。

まずは全体像を整理し、必要な文書や帳票の考え方を把握したうえで、自社に合った形へ段階的に落とし込んでいくことが、無理のないISO9001対応につながります。

不良が減らないと感じる現場の典型的な状況

不良対策をしているのに成果が出ない理由

不良が減らない現場では、「対策はしている」という認識と、実際の効果に大きなズレが生じていることがよくあります。不良が発生すると、その都度対策を立て、作業者への注意喚起や検査強化を行う。しかししばらくすると同じ不良が再び発生し、結果として不良多発の状態から抜け出せません。これは品質管理が“不具合への反応”に留まり、原因に対する踏み込みが不足しているためです。

製造業の品質管理では、問題が起きたときに「何が悪かったか」だけでなく、「なぜその状態が放置されていたのか」を考える必要があります。表面的な対策を繰り返すだけでは、品質改善は進まず、不良が減らない状況が続いてしまいます。

品質管理が「やっているつもり」になっているケース

品質管理が形だけになっている現場では、「ルールはある」「帳票もそろっている」といった安心感が先行しがちです。しかし実際には、作業標準が現場で十分に理解されていなかったり、管理値がなぜ設定されているのか説明できない状態になっていることがあります。

このような場合、品質管理は運用されているように見えても、不良を防ぐ力は弱くなります。特に「以前からこうしている」「問題がなかったから大丈夫」という判断が積み重なると、品質管理の本来の目的が見失われます。その結果、不良の兆候を見逃し、気づいたときには不良多発に発展してしまいます。

不良が減らない原因は、品質管理そのものではなく、「運用の中身」にあることが多いです

規格を理解するうえで、よくある「つまずき」とは?

ISO9001やIATF16949、VDA6.3の要求事項は、条文を読むだけでは自社業務への当てはめ方が分かりにくい場面が少なくありません。理解したつもりでも、文書化や運用判断で迷いが生じることは多く、その違和感こそが改善ポイントになる場合もあります!

※ 個別ケースでの考え方整理が必要な場合は、補足的な確認も可能です。

品質管理で見落とされがちな不良多発の原因

不良の“結果”だけを追いかけている

不良が減らない現場に共通する大きな特徴の一つが、不良そのもの、つまり「結果」だけに目が向いている点です。発生した不良品を分析し、数量や発生工程をまとめること自体は品質管理として重要ですが、それだけでは不良多発の根本原因にはたどり着きません。

多くの製造業では、不良の種類や発生頻度を把握した時点で対策を打ったつもりになり、工程条件や作業の流れがどう影響したのかまで踏み込めていないケースが見られます。不良は突然発生するものではなく、必ず工程内に「兆候」が存在します

品質管理において本来見るべきなのは、不良という結果ではなく、その前段階で何が起きていたのかという工程の変化です。ここを見逃している限り、不良が減らない状態は改善されません。

真の原因に踏み込めていない品質管理

品質管理の中で「原因分析」を行っているつもりでも、実際には表面的な理由で止まってしまっていることは少なくありません。例えば、「作業ミス」「確認不足」といった結論で終わると、対策は教育や注意喚起に偏りがちになります。しかし、それではなぜミスが起きたのか、なぜ確認不足が発生したのかという本質的な原因には触れられていません。

作業者の力量、作業環境、工程設計、管理方法など、複数の要素が絡み合って不良は発生します。品質改善が進まない背景には、こうした要因を切り分けず、「人の問題」として片付けてしまう姿勢があります

真の原因に踏み込めない品質管理では、対策を重ねても同じ不良が形を変えて再発し、不良多発の状態から抜け出せなくなります。

不適合や異常が発生した際に迷いやすい対応ポイント

不適合や異常が発生した場合には、応急対応だけでなく、原因の整理や再発防止までを見据えた対応が求められます。しかし実際には、どの段階で何を記録し、どこまで是正処置につなげるべきかについて判断に迷うケースも少なくありません。

そのため、不適合や異常対応を一連の流れとして整理し、対応内容や判断結果を適切に記録できるようにしておくことが重要になります。こうした整理を進める方法の一つとして、不適合や異常対応の考え方を帳票やルールの形でまとめた資料を参考にする方法もあります。

品質改善が進まない会社に共通する考え方のズレ

検査強化=品質向上だと思っている

不良が減らない会社ほど、「検査を増やせば品質は良くなる」と考えがちです。確かに検査は不良の流出を防ぐ役割がありますが、品質そのものを作り込む活動ではありません。検査を強化すると一時的にクレームは減るものの、工程内で発生する不良はそのまま残り、作業負荷やコストだけが増えていきます。この状態が続くと、品質管理は検査中心となり、工程改善や条件管理への意識が薄れてしまいます。

製造業の品質管理において重要なのは、不良を見つけることではなく、不良を発生させない工程を作ることです。検査頼みの発想から抜け出せない限り、品質改善は進まず、不良多発の根本解決にはつながりません。

是正処置が「書類対応」で終わっている

品質改善が進まないもう一つの大きな要因が、是正処置が書類上の対応で完結してしまっている点です。不良が発生すると是正処置報告書を作成し、原因と対策を記載して完了とする。しかし現場では作業方法や工程条件がほとんど変わっていない、というケースは珍しくありません。このような是正処置は、品質管理として「やった形」にはなりますが、不良が減らない原因を残したままになります。

本来、是正処置は工程や管理方法を見直し、再発しない状態を作るためのものです。書類対応に終始してしまうと、品質改善が進まないだけでなく、同じ不良が繰り返され、現場の負担も増え続けます

不良を減らすために品質管理で本来見るべきポイント

不良を出さない工程づくりの考え方

不良が減らない状態から抜け出すためには、発生した不良への対応よりも、「不良を出さない工程」をどう作るかに目を向ける必要があります。品質管理の役割は、検査で不良を見つけることではなく、工程の中で異常が起きにくい状態を維持することです。そのためには、作業手順や設備条件が明確で、誰が作業しても同じ結果が得られる工程設計が欠かせません。製造業では、工程条件が曖昧なまま運用されていると、わずかな変化が不良多発につながります。

品質改善を進めるには、不良が出た後の対策よりも、「不良が出る前に気づける仕組み」を整えることが重要です。この視点が欠けていると、品質管理を行っていても不良は減りません。

現場が動く品質管理に変える視点

品質管理が機能している現場では、品質ルールや管理値が「守らされるもの」ではなく、「守る理由が理解されている」状態になっています。管理値や作業標準の意味が現場で共有されていないと、品質管理は負担に感じられ、形骸化しやすくなります。不良が減らない現場では、品質管理が品質部門だけの仕事になっていることも少なくありません。現場が主体的に関わる品質管理に変えるためには、なぜその管理が必要なのかを工程と結び付けて説明することが欠かせません。

品質改善が進む会社では、現場が品質管理を「自分たちの仕事」として捉え、工程の異常に自ら気づき、対応できる仕組みが整っています

ISO9001・ISO14001構築でつまずきやすい点

ISO9001やISO14001は、「何を決めるべきか」「どう見える化するか」といった判断事項が多く、構築の初期段階で迷いやすい規格です。要求事項は理解できても、実際の規定や帳票をどう整えるかで手が止まってしまうケースも少なくありません。

そのため、実務で使われている規定や帳票の考え方を参考にしながら、自社のペースで整理していくことが重要になります。

不良が減らない状態から抜け出すためにできる第一歩

まず見直すべき品質管理のポイント

不良が減らない状況を改善するために、最初から大きな仕組み変更を行う必要はありません。まず重要なのは、現在行っている品質管理が「不良を防ぐ管理」になっているかを冷静に見直すことです。不良が発生した際、その対策が検査強化や注意喚起で終わっていないか、工程や管理条件まで踏み込めているかを確認する必要があります。製造業では、管理値や作業標準が設定された背景が曖昧なまま運用されていることも多く、それが不良多発の原因になっているケースがあります。

品質改善を進める第一歩は、現場で当たり前になっている管理やルールを一度立ち止まって見直し、「なぜそれを管理しているのか」を整理することです。

自社だけで抱え込まないという選択肢

品質管理の課題は、社内に長くいるほど「当たり前」になり、問題点に気づきにくくなります。不良が減らない原因が分かっていても、現場の人間関係や慣習の影響で改善が進まないことも珍しくありません。そのような場合、第三者の視点を取り入れることで、品質管理の考え方や仕組みを整理しやすくなります。特に、品質改善が進まない、是正処置が形骸化していると感じている場合は、現状を客観的に整理するだけでも大きな気づきにつながります。

品質管理は一度整えれば終わりではなく、継続的に見直す活動です。自社だけで抱え込まず、必要に応じて外部の知見を活用することも、不良多発から抜け出す有効な選択肢です。

規格対応で不安・悩むポイント

ISO9001やIATF16949、VDA6.3といった規格対応では、「どこから手を付ければよいか分からない」「社内だけで判断を進めることに不安がある」と感じるケースが少なくありません。

品質マネジメントの構築は、一度に完成させる必要はなく、考え方やサンプルを参考にしながら、少しずつ自社に合った形へ整えていくことも可能です。

まとめ

不良が減らない原因は、現場の努力不足ではなく、品質管理の考え方や運用のズレにあるケースがほとんどです。不良という結果だけを追いかけ、検査強化や書類対応に終始してしまうと、品質改善は進まず、不良多発の状態が続いてしまいます。重要なのは、不良を見つける管理ではなく、不良を出さない工程を作る視点です。

工程条件や管理の意味を整理し、現場が納得して動ける品質管理に変えることで、初めて不良は減っていきます。もし「どこから手を付ければよいか分からない」「自社の品質管理に不安がある」と感じている場合は、一度立ち止まって現状を整理することが大切です。

メールによる個別相談では、貴社の状況に合わせた具体的な改善のヒントをご提案させていただきますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

QMS認証パートナーにお任せください!
貴社の課題解決に是非ご利用ください

弊社QMS認証パートナーは、製造業に特化した品質マネジメントシステム(QMS)の認証取得からその後の維持・運用・管理まで実務経験に基づいた実用的なサポートを提供しております。初めての認証取得/取得後の課題に対しても、シンプルかつ現場で活用できる仕組みづくりを重視しています。

〇をクリックすると商品・サービスが確認できます

販売中教材 ISO9001 IATF16949 VDA6.3
構築教材
規定
帳票
メールコンサル

最終的には「自社で回せる品質マネジメントシステム」を目指して、継続的な改善・運用が可能な体制の構築を目指します!

品質マネジメントシステム構築・学習支援

QMS認証パートナーでは、ISO9001・IATF16949・VDA6.3など専門的なコンサルティングサービス並びに、学習支援などを行っております。オンラインやデジタルコンテンツの強みを活かした新しいサービスを提供いたします。
無料で学習可能:QMS学習支援サイト(本サイト)
有料で構築支援:QMS認証パートナー

コンサルティングサービス

現地コンサルティング
課題解決No.1

現場課題を徹底支援!直接訪問コンサルで認証取得徹底支援(好評に付き新規停止中)

学習支援

構築ノウハウ教材
社内構築に最適
転職のメリットを考える
IATF16949構築
コアツール構築
VDA6.3構築
ISO9001構築

帳票サンプル
最重要ポイントがわかる!
IT系を学ぶ
IATF16949対応帳票
コアツール対応帳票
まとめ買い:学習帳票
ISO9001帳票

規定サンプル
ルール構築が楽々♪
面接対策
IATF16949対応規定単品
まとめ買い:学習規定