
自動車産業での生産効率やコスト削減の鍵となる「KD部品」についてご存知ですか?ノックダウン生産方式を採用することで、輸送コストや関税を大幅に削減し、現地での組み立てを容易にすることができます。本記事では、KD部品の定義や利用理由、完成車との違い、自動車以外の分野での活用例について詳しく解説します。

この記事を書いた人
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IATF16949構築で整理しておきたい視点
IATF16949(自動車産業のQMS)の構築や運用では、規格要求の理解だけでなく、それをどのようなルールや記録に落とし込むかが重要になります。ISO9001との違いや不足点を把握できていないと、構築途中で手が止まってしまうことも少なくありません。
まずは全体像を整理し、必要な知識や帳票の考え方を段階的に確認していくことが、無理のない対応につながります。
KD部品とは

KD部品(Knock Down部品)は、ノックダウン生産方式で使用される部品を指します。ノックダウン生産とは、自動車やその他の製品を現地で組み立てるために、部品を分解して輸送し、現地で再度組み立てる生産方式です。
これにより、輸送コストの削減や関税の回避、現地での組み立てに伴う雇用促進が図れます。KD部品は、車両の全ての部品を含むケースもあれば、一部の部品のみを含むケースもあります。この生産方式は、現地での部品調達が難しい場合や、完成車のまま輸送するよりも経済的な場合に採用されることが多いです。
KD部品の利用により、現地での生産効率が向上し、コスト削減や市場対応力の強化が期待されます。KD部品を使った生産方式には、部品をある程度組み立てた状態で輸送するSKD(Semi Knock Down)と、完全に分解した状態で輸送するCKD(Completely Knock Down)があります。
KD部品の利用理由

KD部品が利用される主な理由の一つは、現地調達が難しい場合です。自動車生産に必要なすべての部品が現地で入手できない場合、KD部品を利用することで製造プロセスを継続できます。これにより、生産ラインの停止や遅延を防ぎ、安定した供給が可能になります。
また、関税やコスト削減の観点からもKD部品の利用は非常に有効です。完成車を輸入する場合、高額な関税が課されることが多いですが、部品として輸入することで関税を回避できる場合があります。
さらに、KD部品を利用することで輸送コストも削減できます。完成車は大きなスペースを必要としますが、分解された部品ならばコンパクトに梱包でき、多くの部品を一度に輸送できます。
これにより、輸送費用が抑えられ、全体的なコストパフォーマンスが向上します。これらの理由から、KD部品の利用は多くの自動車メーカーにとって経済的かつ効率的な選択となっています。
規格を理解するうえで、よくある「つまずき」とは?
ISO9001やIATF16949、VDA6.3の要求事項は、条文を読むだけでは自社業務への当てはめ方が分かりにくい場面が少なくありません。理解したつもりでも、文書化や運用判断で迷いが生じることは多く、その違和感こそが改善ポイントになる場合もあります!
※ 個別ケースでの考え方整理が必要な場合は、補足的な確認も可能です。
KD部品とCBUの違い

完成車(CBU:Complete Build Up)とKD部品を使った生産には明確な違いがあります。CBUは、製造が完了した車両をそのまま輸送し、現地での組み立てや加工が不要な形態です。一方、KD部品を使用する生産方式では、車両を部品ごとに分解し、現地で組み立てることが前提となります。この方法により、関税の削減や輸送コストの抑制が可能となります。
KD生産には、SKD(Semi Knock Down)とCKD(Completely Knock Down)の二つの形態があります。SKDは、ボルトやネジの締結といった最小限の作業で車両を組み立てられるよう、ある程度組み立てられた状態で部品が輸送されます。これに対し、CKDは部品が完全に分解された状態で輸送され、現地で溶接や塗装を含む詳細な組み立て作業が必要です。
SKDは比較的簡単な組み立て作業で済むため、迅速に生産ラインに乗せることができますが、CKDは現地の製造設備や技術が必要となり、生産コストが上がる場合もあります。しかし、CKDは現地での付加価値を高める効果があり、現地経済への貢献度も高いです。
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自動車以外の分野でのKD部品の利用

KD部品は自動車産業だけでなく、家電や電子製品の分野でも広く利用されています。例えば、家電製品ではテレビやエアコンなどがKD方式で製造されることがあります。これにより、現地での組み立てが容易になり、輸送コストの削減や現地経済への貢献が可能です。電子製品においても、パソコンやスマートフォンの一部がKD部品として輸送され、現地で組み立てられることが一般的です。
他業界でのKD部品の可能性も高まっています。例えば、家具業界では、ノックダウン家具として知られる組み立て式家具が普及しています。これにより、輸送が効率化され、消費者が自分で組み立てる楽しさも提供できます。
さらに、重機や農業機械などの産業機械においても、KD部品を利用することで現地での組み立てが可能となり、メンテナンスや修理の容易さが向上します。こうしたKD部品の利用は、さまざまな業界での生産効率向上とコスト削減に寄与し、今後さらに広がっていくと期待されます。
規格対応で不安・悩むポイント
ISO9001やIATF16949、VDA6.3といった規格対応では、「どこから手を付ければよいか分からない」「社内だけで判断を進めることに不安がある」と感じるケースが少なくありません。
品質マネジメントの構築は、一度に完成させる必要はなく、考え方やサンプルを参考にしながら、少しずつ自社に合った形へ整えていくことも可能です。
KD部品:まとめ

KD部品(ノックダウン部品)は、自動車産業において重要な役割を果たしており、現地調達が難しい場合や関税・コスト削減の観点から利用されています。完成車(CBU)とは異なり、KD部品は現地で組み立てるために分解されて輸送され、これにより輸送コストが抑えられ、現地での雇用促進も期待できます。
SKDとCKDという二つの形態があり、それぞれ現地での組み立て工程に応じて選ばれます。また、KD部品は自動車産業以外にも、家電や電子製品、家具、産業機械などの分野で広く利用されています。これにより、多くの業界で生産効率の向上やコスト削減が実現されています。
KD部品の利用は今後さらに拡大し、さまざまな産業において重要な戦略となることでしょう。










