
品質管理では、検査のやり方を指示したり、ルールを守らせたり、原因や再発の可能性を伝えたりします。そのときに最短で使えるのが助動詞です。
助動詞は動詞の前に置いて「できる」「しなければならない」「したほうがいい」「たぶん」などの意味を足します。しかも助動詞の後ろは基本的に動詞の原形です。
ここを押さえると、英文メールや報告書が一気に書きやすくなりますので、今回の記事は助動詞について解説します。

この記事を書いた人
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ISO9001構築で整理しておきたい基本的な視点
ISO9001の構築や運用では、要求事項を理解するだけでなく、それを自社のルールや記録としてどう形にするかが重要になります。規格の意図は分かっていても、文書化や運用方法の判断で迷い、対応が止まってしまうケースも少なくありません。
まずは全体像を整理し、必要な文書や帳票の考え方を把握したうえで、自社に合った形へ段階的に落とし込んでいくことが、無理のないISO9001対応につながります。
この記事の目次
助動詞の基本ルール:助動詞+動詞の原形だけ覚える
助動詞は動詞の前に置きます。そして助動詞の後ろは、原則として動詞の原形になります。ここで多いミスは「must checks」「can inspected」のように動詞を変形してしまうことです。
- 英語では助動詞が“文の力”を担当するので、動詞はそのまま。
- 否定は助動詞の後ろにnotを置きます。
- 疑問文は助動詞を文の先頭に出します。
まずこの3点だけで助動詞は整理できます。
①We can check the data.
訳)私たちはデータを確認できます。
②We must check the data.
訳)私たちはデータを確認しなければなりません。
③We cannot ship defective parts.
訳)私たちは不良品を出荷してはいけません。
can:可能・許可「できる」「してよい」
canは現場で最も使いやすい助動詞です。「可能(できる)」と「許可(してよい)」の2つの意味があります。品質管理では「この測定器で測れる」「この方法で実施してよい」と言いたい場面で使います。
逆に禁止はcan’t(cannot)です。強い禁止に見えるので、社内ルールの説明にも使えます。
ただし、相手への依頼でcanを使うと少し直接的に聞こえることがあります。丁寧にしたい場合はcouldに切り替えます。
①We can measure the thickness.
訳)私たちは厚みを測定できます。
②You can use this gauge.
訳)このゲージを使ってよいです。
③You cannot skip this inspection.
訳)この検査を省略してはいけません。
could:丁寧・可能性「~できますか」「~かもしれない」
couldはcanの過去形として習いますが、品質管理では「丁寧な依頼」と「可能性」の意味でよく使います。例えば、相手に確認してほしいときに“Could you…?”を使うと柔らかい表現になります。
また、原因がまだ確定していないときに「~の可能性がある」と言うのにも便利です。断定を避けたい品質トラブルの初期報告では、couldは安全な表現になります。
①Could you check the report?
訳)報告書を確認してもらえますか。
②The defect could be caused by dust.
訳)その不良はほこりが原因かもしれません。
③We could not confirm the lot number.
訳)ロット番号を確認できませんでした。
canは「できる」「してよい」という直接的な表現です。couldはより丁寧な依頼や、可能性をやわらかく伝えるときに使います。顧客や他部署に確認するときはCould you~?を使うと印象が良くなります。現場指示ではcan、依頼ではcouldと覚えると整理しやすいです。
must:強い義務「絶対に~しなければならない」
mustは「強い義務」です。
規格、社内ルール、安全に関わる場面で使われます。品質管理でmustを使うと「絶対に守るべき」ニュアンスが出るので、手順書や注意事項に向いています。
ただし、相手に対してmustを多用すると命令口調に感じることがありますので注意してください。社内の文書ではOKでも、顧客に対してはshould / need to / have toに置き換えるケースもあります(状況によって使い分けます)。
①We must follow the inspection procedure.
訳)私たちは検査手順に従わなければなりません。
②You must wear safety glasses.
訳)保護メガネを着用しなければなりません。
③We must not ship defective products.
訳)不良品を出荷してはいけません。
have to:義務「~しなければならない(理由がある)」
have toも義務ですが、mustより「外の理由(規格・ルール・状況)」を感じさせる言い方です。品質管理では「規格上必要」「顧客要求で必要」「状況的に必要」という説明に向いています。
文章ではmustと入れ替え可能なことも多いですが、ニュアンスが少し違います。会話やメールではhave toのほうが自然で角が立ちにくいことがあります。
否定はdon’t have to(~する必要はない)で、must not(禁止)とは意味が違うので注意が必要です。
①We have to record the inspection results.
訳)私たちは検査結果を記録しなければなりません。
②We don’t have to inspect all samples.
訳)全てのサンプルを検査する必要はありません。
③You have to stop the line now.
訳)今すぐラインを止めなければなりません。
・mustは「話し手が強く必要だと思っている義務」です。規則や安全ルールなど、強い命令のニュアンスがあります。
・一方、have toは「外的な理由で必要」という意味が強く、規格や顧客要求など客観的な事情を表します。社内指示ではmust、状況説明ではhave toを使うと自然です。
・must notは「してはいけない」という禁止です。
・一方、don’t have toは「しなくてもよい」という意味で、禁止ではありません。意味は正反対になります。
品質管理ではこの違いを間違えると大きな誤解につながります。禁止なのか、不要なのかを明確にしましょう。
should:推奨「~したほうがいい」
shouldは「義務」ではなく「推奨」です。
品質管理では、対策案や改善提案を出すときにとても便利です。mustほど強く言いたくないが、やったほうがいいことを伝える時に使います。顧客や他部署に提案する文章でも、shouldはバランスが良い表現です。否定のshouldn’tは「~しないほうがいい」です。会議メモや是正処置の提案で頻出なので、まずはshouldを使いこなすのが現場英語の近道です。
①We should check the torque again.
訳)トルクをもう一度確認したほうがいいです。
②You should not mix these parts.
訳)これらの部品を混ぜないほうがいいです。
③We should update the work instruction.
訳)作業手順書を更新したほうがいいです。
may / might:可能性「たぶん」「~かもしれない」
mayとmightは「可能性」です。
品質管理では、原因が確定していない初期段階の報告や、リスク説明で使えます。mayはmightより少し可能性が高い印象ですが、厳密に数値で決まるものではありません。
ポイントは、断定を避けて丁寧に伝えられることです。
顧客向けの第一報で「原因はこれです」と言い切るのが危険な場合、may / mightを使うとトラブルを減らせます。
①The defect may be related to humidity.
訳)その不良は湿度に関係しているかもしれません。
②This lot might contain mixed parts.
訳)このロットは部品が混在しているかもしれません。
③The measurement error may occur at high temperature.
訳)高温で測定誤差が起きる可能性があります。
mayもmightも「~かもしれない」という可能性を表します。mayのほうが少し可能性が高い印象ですが、大きな差はありません。品質トラブルの初期報告では、断定を避けるためにmay / mightを使うと安全です。原因が確定する前は、強く言い切らないことが大切です。
will:未来・意思「~します」「~でしょう」
willは未来だけでなく「意思(やります)」も表せます。
品質管理では、対策の宣言や、次の行動を明確にする時に便利です。特に顧客対応では「いつ何をするか」をはっきり書くことが信頼につながります。ただし、根拠がない予測としてwillを使うと強すぎることがあります。
確実な行動計画はwill、まだ予定が固まっていないならplan to / intend toなどに逃がすのが安全です。
①We will investigate the root cause.
訳)私たちは根本原因を調査します。
②We will send the report by tomorrow.
訳)私たちは明日までに報告書を送ります。
③The issue will be corrected today.
訳)その問題は本日是正されます。
willは「~します」という強い意思や確定した未来を表します。対策報告では便利ですが、確定していないことにwillを使うと断定的すぎる場合があります。予定段階ならplan toやintend toを使うと、より慎重な表現になります。品質対応では慎重さも重要です。
品質管理での最重要使い分け:禁止と「不要」は別物
助動詞で最も危険な混乱はここです。「してはいけない」と「しなくてもよい」を取り違えると、品質事故につながります。
must notは禁止です。一方でdon’t have toは「その必要はない」です。意味が正反対になるので、必ず区別しましょう。またcan’tも禁止・不可能を表すので、ルール説明で多用されます。
現場での誤解を減らすために、この2セットだけは暗記レベルで押さえるのがおすすめです。
①You must not skip this inspection.
訳)この検査を省略してはいけません。(やってはいけない)
②You don’t have to inspect all items.
訳)全数検査をする必要はありません。(やらなくていい)
③We can’t ship defective parts.
訳)不良品は出荷できません。(できない)
まとめ:助動詞は「現場の判断」を短く伝える
助動詞は、品質管理の英語で最もコスパが高い文法です。
- canは可能・許可
- must / have toは義務
- shouldは推奨
- may / mightは可能性
- willは行動計画の宣言
上記のように使います。
基本ルールは「助動詞+動詞の原形」です。まずは、検査・報告・対策の文章でよく出るcan / must / should / mayを優先して練習すると効果が出ます。例文を声に出して、型を体に入れてください。









