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ISO9001の社内教育推進のコツをわかりやすく解説!

ISO9001の社内教育をしっかり遂行するには、社内で共有出来る専門のマニュアル、明確な目標設定、入念な段取りが欠かせません。一つでも欠けてしまうと外注に頼らざるを得なくなり、膨大なコストが発生してしまいます。しかし裏を返せば、上記の必須課題をしっかり対策することができていれば、自社での教育は円滑に行えます。では、具体的に何に注意すれば良いのか?コツはないのか?こちらのコラムで紹介していきます。それではみていきましょう。

IATF16949/ISO9001/VDA6.3

ISO9001規格要求事項はこちら▶

理想と現実のギャップを埋める為に欠かせない社内教育

ISO9001の社内教育のコツを説明

社内教育とは会社が社員に対して行う教育のこと。

社員が抱いている理想と会社の理念や経営戦略等は必ずしも一致するとは限りません。そんな理想と現実のギャップを埋める為に欠かせないのが社内教育です。

ISO9001には要求事項が126項目あり、さらにそれらの仕組みを理解してもらいながら品質マニュアルの内容や規定の内容、さらにはそれらに伴う手順書の教育なども必要になります。

ISO9001の社内教育をうまく推進していくコツが「内部監査員の養成」です。

内部監査員の養成はISO9001を運用する上で必要となってきます。

内部監査員を社内で増やしつつ品質マネジメントシステムを運用していくと社内教育が同時に進めることができるので非常に重要なコツになります。

では、次に具体的にどんな教育をしていくと良いのか見ていきましょう。

ISO9001の理解を深める社内教育は「内部監査員養成」がコツ

ISO9001の社内教育のコツを説明する20代男性

内部監査員を教育する目的は、社内独自の手順や業務をより効率的に習得することです。外部に研修を依頼すると費用や時間がかかってしまいます。

社内に一人専門担当(力量は明確にする)を置くことで、内部監査員教育を推進することができます。

また内部監査員養成を社内教育に切り替えることにより、社内独自の手順や業務を中心にした研修を行うことができ、より社員の意見を取り入れやすく、仕事の効率化を図ることなどがあげられます。

では、具体的に内部監査員トレーナー・内部監査員教育はどのようなことが求められているのかをみていきます。

①力量を明確にする

力量とは個々の業務に必要な技能、知識、資格、経験等の能力のことであり、これを明確にすることでISO9001の運用や人材育成、社員の質の向上につながります。

大事なことは、内部監査員を養成するためのトレーナー及び内部監査員の力量を明確にすること。これがコツです。

その力量を表す基準については以下の内容を力量評価表及びスキルマップに取り入れることが大事です。

内部監査員の力量項目
①ISO9001の要求事項の理解
②ISO19001の監査の手法理解
③監査員の経験

②適切な教育訓練プログラムを準備する

教育日程作成中

社内の力量を把握したうえで、社員に対して適切な教育・訓練を行うことで企業活動および社員一人ひとりに対してプラスの効果を多数もたらします。

そのために大事なコツが、監査員養成プログラムです。

このプログラムをクリアーし、内部監査員に登録するそして監査員を増やすことで社内への品質マネジメントシステムの浸透が期待できます。

内部監査員プログラムは必ずPDCAを回しながら実施することが好ましいです。

監査員教育プログラム
①教育年度プログラム
・教育担当者
・受講者
・教育の時期
②教育内容
・社内品質マネジメントシステムの仕組み
・ISO9001の要求事項
・ISO19011監査手法の理解
③内部監査への参加
・監査員としての質問方法
・監査リーダーとしての実施
④監査報告書の作成
・監査報告書の書き方
・不適合・是正に対するフォロー
⑤今年度の力量評価
・監査報告書の内容(指摘内容)
・監査員としての遂行力

③社内教育を実施したら都度「有効性」を評価する

「できるようになったかどうか」を振り返ることでどのくらい成果が出てるのかがわかり、次の教育にもつながっていくので有効性を評価することはとても重要です。

ISO9001では有効性の確認が非常に重要になります。

例えば、規格要求事項の教育を行ったらどのようにその理解度を確認すればその教育の有効性がわかるのでしょうか?

それは「ペーパーテスト」または「内部監査実施時の報告書の内容」これらで有効な教育ができているかが確認することができます。

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④社内教育を実施したら記録を保持する

教育訓練の記録を残す

記録とは業務で必要な能力や知識を習得するためのものを意味します。

教育のために作成されたものでなくても良いので、研修を行ったという報告書や社員が指導を受けた時に書き込んだノート、指導したという記載がある業務日報などを教育記録として保持しておくことがとても大切です。

ISO9001では、「維持」「保持」の言葉が頻繁に出てくるの、その内容については過去記事を参考に理解を深めてみてくださいね!

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⑤部署内のISO9001の教育のコツは各部署に内部監査員を置く

各部署に内部監査員を置くことで、部署内教育の中でISO9001の推進を行うことができます。

定期的にISO9001の部署内教育を指示することで、内部監査員がその教育係を担えば、品質マネジメントシステムの活用が促進されます。

単純に事務局がISO9001を推進してもなかなか定着しないというのもあるので、各部署に1名以上内部監査員を置き、監査員から部署内教育を推進を求めると非常に効果的です。

社内教育で業務の効率化を図る

次は、ISO9001の規格だけではなく、品質マネジメントシステム全般に関わる社内教育全般について解説します。

社内教育を実施している会社は多くありますが、成果が出てるかの確認までやっているところは多くありません。

「実施して終わり」ではなく、「教育を行った結果どうだったか?」「その教育は効果があったのか?」を確認して評価する、つまりどのような成果が出てるのかを確認することはとても重要です。

では、具体的にどのようなことをやればいいのかを詳しくみていきます。

社内教育推進のコツ
・有効性を評価するためにテストを作成し、合格点を取れるかを確認する
・部署内で会議を行い、人材の成長度合いの報告をする
・新しい顧客や現場を担当する、新しいスキル習得による多能工化をはかる

以上のようなことを行い「できるようになったかどうか」を判定することで、社内教育の有効性を評価することが出来ます。

「あたりまえの事」の繰り返しです。ですがこの「あたりまえの事」の繰り返しが、もっとも有効であり、効率良く人材を育成する事ができるのです。

「ISO9001で社内教育があるからしかたなくやる」ではなく、自社の成長・自部門の成長の為に必要な程度まで社内教育を推進していくことが品質マネジメントシステムを有効に活用するコツと考えましょう!

審査では「教育の記録」を確認される

社内教育を実施した後には必ず教育内容を確認するISO9001の審査員がいます。

審査は厳しく、しっかり対策していないとクリアすることが出来ません。前もって事前に審査に対する対策を準備して、本番ではしっかり実施する事が大切になります。

教育完了後の審査では、教育について記録があるかを尋ねられます。

社内教育を行った日付、社内教育対象者、社内教育内容、社内教育方法、社内教育の有効性評価について確認されるのですぐにわかるように記載して保管しておくといいでしょう。繰り返し言いますが、事前の準備が大切です。

この準備不足でISO9001で不適合が出されるケースが非常に多いのが特徴です。

ISO9001社内教育推進のコツ:まとめ

ISO9001の社内教育をしっかり遂行するということは、業務上必要な能力や知識を身につけるということです。

そのためにも内部監査員は必要であり、内部監査員を養成することで社内にISO9001を浸透させることにもつながる活動といえます。自社の仕組みを社員がより理解でき、会社の発展にもつながっていくのです。

上記の仕組みを社内でしっかり確立する事ができれば、社内教育の環境で悩むことはなくなり、自社でしっかりとした基盤が作れるようになります。

自社でしっかりとした基盤が作れるようになると言うことは、他社から社内教育の相談や、セミナーの開催等により得た顧客の獲得等、大きなビジネスチャンスに繋がります。

まずは、自社の社内教育環境をしっかり作りましょう。

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