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ISO9001取得企業のメリットは何?わかりやすく解説!

ISO9001取得企業が得られるメリットには、他社からの品質に関する信頼を得やすくなり、取引先拡大につながるという大きなメリットがあります。

その理由としては、組織の品質マネジメントシステムが確立され、生産性が向上することが「保証される」というところが大きな特徴です。

さらに仕事における「責任と権限」が明確になり、社員の満足度・モチベーションがアップするといった社内的にも大きなメリットが得られるのが特徴です。

今回の記事は、ISO9001導入のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

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ISO9001取得の目的1位:取引先からの要求

これまでは決まった取引先や顧客間での業務で組織を運営することが可能でしたが、時代の変化によりリスクヘッジの目的から、新しい取引先や顧客を獲得する組織が増加してきました。

その過程で新たな取引先や顧客からISO9001取得を要求されることが多く、渋々ISO9001取得をせざる得ないといったご相談をよく受けます。

ISO9001を獲得すると品質管理マネジメントシステムに関して一定のクオリティを保持していることが証明できるので、新しい取引先や顧客が最適なビジネスパートナーであるかどうかの判断規準になるので取得を促すわけです。

逆に取得していない企業と取引することは、品質リスクが非常に高いため、納品していただく製品やサービスに非常に不安があることがほとんどです。

だからこそISO9001を取得することは非常に意味があり、顧客と円滑に取引を行いたい企業様に是非取得を目指していただきたいと思っています。

ISO9001取得企業のメリット

「ISO9001取得をしたい」といった声を多くの企業からお聞きします。

僕は、社内の品質体制及びサプライヤー(仕入先)の監査を行うことが主な仕事ですが、ISO9001を取得していない企業様ともお付き合いがあり、取得メリットについてお話させていただく機会も多いです。

そんなときにお話することが大きく分けて3つのメリットについてお話させていただいているので、今からISO9001を取得したいといった企業様に是非参考になればと思います。

①他社から信頼を得やすくなり、取引先拡大につながる

ISO9001取得企業は、組織の品質運営管理が一定の基準以上に保たれていることが取得することによって証明できるため、他社や顧客から信頼を得やすくなるメリットがあります。

ISO9001は品質管理のマネジメントシステムについて国際的な基準を設けた規定であり、定められた国際基準をクリアすることができないと取得は不可能です。

企業によっては、取引を行う条件としてISO9001の取得を求められる場合があります。

導入することでISO9001の取得が絶対条件の取引先とも提携できるようになり、組織や事業の拡大につながるため、間接的に売り上げの向上にさせることができます。

このようにISO9001を導入することによって、組織の品質管理マネジメントシステムが国際基準をクオリティを保持していることを証明することができるのです。

現に僕が勤めていた企業は、ISO9001未取得企業との取引は厳しい条件を設けているので、取得することで取引がゆるくなるなど大きなメリットがあることは間違い有りません。

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②組織の品質システムが確立され、生産性が向上する

ISO9001を取得することで、社員の誰もが同じように業務が行えるように、作業手順を明確化することが求められます。

誰がどのような作業手順で業務を行うか明確にすることで、無駄な作業工程や曖昧な基準値などの問題点が明らかになり、業務を行う社員によって製品やサービスの品質が変化してしまう事態を未然に防ぐことができます。

また問題点を定期的に見直し、社員や取引先・顧客からのニーズや期待が満たされているか監査・改善することによって社員の品質管理意識の向上や、製品やサービスのクオリティアップなどの生産性・利益率アップにつながります。

このことからISO9001の取得によって、組織が効率の良い生産システムを維持し、常に改善を行っていることが証明できるのです。

ISO9001未取得の企業を多く監査していますが、殆どの企業は品質要求を満たすことができず、僕の会社との取引条件を満たせず、残念ながらご縁がなかったと判断しています。

それくらいISO9001の取得には大きなメリットがあり、特に大手企業との取引には「最優先事項」となっていることも多いので、特に小企業の場合には大きなメリットがあると言えます。

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③責任と権限が明確になり、社員の満足度がアップする

ISO9001を取得するためには、事業展開のプロセスにおける責任と権限を明確にする必要があります。

業務の各過程に配属された責任者が業務を管理し、役割を社員に周知させ徹底することによって、社員が自分自身に課せられた役割を正しく把握・実践できるようになり、モチベーションアップや業務の効率化につながります。

このようにISO9001を導入することで責任と権限を明確にし、社員に役割を認識させることで効率の良い業務進行・組織運営につながることが証明できるのです。

企業との取引だけではなく、社員の仕事への取り組みも大きく変わるので、取得を推進することは非常に大きなメリットがあることを覚えておきましょう。

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ISO9001取得企業のデメリット

僕は多くの仕入先様を監査する機会が多いので、取得企業様やこれから取得を目指したい企業の社長や担当者の方とお話をさせていただく機会も多いです。

そんな中でも「運用に困っている」「取得するとデメリットの方が大きいのでは?」など色々デメリットの面が目立つお話もお聞きしています。

次は、ISO9001取得のデメリットとなり得る内容を大きく分けて3つお話するとともに、その時の考え方について解説します。

①書類の用意やマニュアル作成などの手間がかかる

ISO9001取得は、外部からの信頼を得やすくなるメリットがある反面、通常の業務にプラスしてISO9001関連の書類を作成を行わなくてはなりません。

また、それらの文書管理に時間がかかるというお話もよく聞きます。

もちろんISO9001取得時は、品質マニュアル・規定・帳票・作業手順書必要になるため、業務時間が増えてしまいます。

ISO9001は管理項目が全部で10章もあり、特に第4章から第10章はさらに項目が細かく分かれているため、細部まで管理する必要があります。

そのためISO9001の担当者は、ほかの社員と比較すると業務量の負担が大きくなってしまうことがあります。

ここがポイント
ISO9001を取得する際の構築時に、どれだけ自社に合った仕組みを構築できるかそして、どれだけ簡単に構築できるかがポイントです!単純にコンサルタントの言いなりになって取得した企業はあとから非常に苦労し、前述した文書作成に苦労して地獄を見ることは間違い有りません!

②記録の保管・管理が必要になる

ISO9001関連の記録が増えると、次回の審査に向けて膨大にある記録の中からどの記録をいつまでに更新するか、把握しておく必要があります。

10章まであるISO9001の管理項目は、組織の状況・リーダーシップ・計画・支援・運用・パフォーマンス評価・改善など内容が多岐にわたるので、管理する量も膨大になってきます。

ISO9001に関わる記録はデータで管理することも可能ですが、書類で管理している場合は、物理的な保管場所も必要となるため、部屋や倉庫のスペース確保も必要となってきます。

ここがポイント
文書の保管は、自社または顧客・規制当局の要求に従い保管期限の間きちんと保管された状態を維持する必要があります。それは紙である必要はないので、電子媒体をうまく使用し保管することがポイントです。また、保管すべき必要な書類かどうかは、要求事項に基づきを管理をすることがポイントです。

③審査費用が毎年発生する

ISO9001にかかる費用は、ISO9001登録料、文書審査料、実地審査料などの基本的な費用が発生します。またISO9001は更新が1年ごとにあり、更新時には必ず審査費用が発生するため、毎年更新費がかかります。

相場は社員30人ほどの企業で50万円から、50人ほどなら100万円からとなっており、決して安くない額の費用がかかります。

審査費用が利益拡大や、組織のコストパフォーマンスに見合っているかどうかが、ISO9001導入のポイントになります。

ここがポイント
審査費用や審査の厳しさは「審査会社」によって大きく異なります。「楽な会社で審査費用が安い」「厳しい会社で審査費用はそこそこ」というように、自社に合った審査会社と契約すると運用も行いやすくなるので、情報が欲しい方は是非ご連絡ください!

ISO9001取得企業が保持をやめる理由

ISO9001を取得しながらも残念ながら更新を行わなくなった企業様も一定数いらっしゃいます。

その大きなら理由は2つあり、両方ともが「非常にもったいない」と印象を持たざる得ます。その理由については次に解説します。

①ISO9001を更新する必要がなくなった

取引先や顧客から求められてISO9001を取得したものの、その相手とのやり取りが中止されたことで、ISO9001を保持する必要がなくなり、やめるパターンがあります。

大手企業との取引が自社の売上の大多数を占める企業に多く、取引が停止したことにより、運用メリットがなくなり更新を行わなかった特に小企業が多くなっています。

運用面や更新費用を考えると、大きなメリットがないと思われるかもしれませんが、非常にもったいないです。

ここがポイント
ISO9001取得しているかどうかは、新規顧客との取引(特に大手企業はほぼ必須)において非常に重要な位置づけに有るため、いざその場面で「取得後に更新を辞めた」など言ってしまうと極限まで印象が悪いです。運用費用がもったいないと思うのであれば、審査会社を変えることで大幅に抑えることができます。

②ISO9001の運用ができなくなった

ISO9001の責任者は、ほかの業務を抱えながらISO9001の管理を行うため、運用まで手が回らずにやめるケースがあります。ISO9001をやめる最も多い理由がこのパターンだといわれています。

ISO9001の構築の際に間違えた解釈やコンサルタントによって構築された企業の陥る典型的なパターンで、運用と実態が合わない無理やりな品質マネジメントシステムの為、運用できなくなります。

しかし運用できないのであれば、その部分を修正していくことで自社に合った形へと変化させることで十分対応可能です。

それが継続的改善!

ここポイント
「運用できない」と諦めず、組織の継続的改善をPDCAを回しながら進めていくことが、自社に合ったシステムを作り上げることはISO9001の要求事項10.3項でも求めたれています。それらの意図を把握することで、組織の中で不都合があることは要求事項の範囲内で改善させていくことで、より一層最適なシステムを作り上げることができます。

ISO9001取得企業のメリット:まとめ

ISO9001を取得することで取引先や顧客から信頼を得やすくなるメリットがある一方で、通常の業務に加えてISO9001の管理に関わる業務が増えるという一見デメリットのように見えることもあります。

ISO9001の導入について悩む場合は、専門家に相談するのがいいでしょう。

この記事がISO9001の導入を考えている企業や組織の皆様にとって、参考になる記事であれば幸いです。

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