ISO9001取得は目的が大事!経営層の方必見のその意味を解説

組織がISO9001を取得する目的は、主に先方からの要求に応じる形による、顧客や取引先の拡大と組織内の品質マネジメントシステムを向上・維持するための2つに大別されます。前者は組織の企業活動の視点から、後者は品質管理の視点からの導入目的であり、どちらも組織を運営するうえで欠かせない、大切な視点です。

今回の記事は、ISO9001がどのような目的で制定され、導入した組織にどのような効果をもたらしているのか、詳しく解説します。

この記事の実務解説
QMS認証パートナー
専属コンサルタント

H.Minamino

製造業25年・自動車業界15年以上の実務経験

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ISO9001が目指す目的とは?

ISO9001の目的は、国際標準化機構であるISOが制定した国際基準に基づき、製品やサービスの品質向上を継続的に行うことを目的としています。

つまり、国際基準を満たした製品やサービスを提供するための品質マネジメントシステムを整備し、顧客や取引先との業務を充実させることを目指しているのです。

ISO9001を取得するには、品質マネジメントシステムを確率するうえで求められる「要求事項」を満たす必要があり、主に

・業務の作業手順の明確化およびルールの制定

・組織の運営方針と目標を達成するための計画書の作成

・問題発生時には、その都度是正する

といった内容が求められています。

要求事項に従って組織のルールを制定・運用することによって、ISO9001が目指す「国際基準を満たした製品やサービスを提供するための品質マネジメントシステムを整備し、顧客や取引先との業務を充実させる」という目的が達成できるようになっています。

ISO9001の導入で「ルール化」が可能

ISO9001の要求事項は、必ずISOが決めたフォーマット通りに運用しなければならないものではなく、組織のこれまでの運営に応用する形で、品質マネジメントシステムとして組み立てることが可能です。

要求事項の内容は、組織が顧客や取引先などの外部から求められる製品やサービスへの期待や、従業員などの内部から求められる業務の管理方法などをルールとして明確化したものであり、組織が業務の一環としてすでに行っているケースが多いことがほとんどです。

ISO9001の取得には、これまで運用してきた規定や基準値を文書化する必要があります。

例えば製品を製造する場合、一般的には受注→発注→製造→検索という工程を経て納品されますが、この工程で記録をどのように作成し、進捗状況を管理しているのかを文書化します。この時、業務で使用しているマニュアルも品質管理方法として取りまとめ、一覧できるよう文書化する必要があります。

このように、現在組織で運用している品質マネジメントシステムをISO9001の要求事項に照らし合わせて改善することによって、スムーズにISO9001を導入することが可能になります。

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ISO9001取得により得られる効果

ISO9001取得により、組織はマーケティング面だけでなく、マネジメントの改善という重要なメリットを享受できます。ISO9001を導入する動機の多くは顧客や取引先からの要求に基づくものですが、取得後に得られる効果はそれだけに留まりません。

品質マネジメントシステムを導入することで、組織全体の業務効率が向上し、品質維持や向上を促進するための基盤が整えられ、これにより、組織は持続的な成長を支援する堅固な運営体制を築くことが可能となります。

以下に、ISO9001を取得することで得られる具体的な効果について、詳しく説明していきます。

生産性の向上

ISO9001の取得により、組織は業務プロセスを徹底的に見直し、業務の流れを一貫して標準化することが求められます。各工程が明確化されることで、従業員はどの手順を踏めばよいかが誰でも理解できるようになり、業務のばらつきを減少させることができまた、プロセスを体系的に管理することで、従来の業務で見逃されていた無駄や効率の低い部分が明らかになり、これにより改善が進むため、生産性が飛躍的に向上することが期待されます。

最終的には、効率的な生産体制が整い、コスト削減や納期の短縮が実現されるため、競争力が向上します。

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従業員1人1人の品質維持能力の向上

ISO9001取得は目的が大事!経営層の方必見のその意味を解説①

ISO9001を取得することにより、業務手順がより明確に定義され、従業員が自分の役割や業務内容を正確に理解できるようになります。この明確な基準に基づく教育や研修が実施されることで、全従業員が品質維持に必要な知識やスキルを確実に身につけることが可能になります。

また、明確な作業手順によって、従業員の業務に対する自信や責任感も向上し、結果として全体的なモチベーションが高まる効果も見込まれ、このように、従業員のスキル向上と意識改革が進むことで、長期的な品質向上が実現されます。

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継続的な品質改善

ISO9001取得は目的が大事!経営層の方必見のその意味を解説②

ISO9001の取得後、組織は毎年の監査を受ける義務があります。この監査を通じて、品質マネジメントシステムが適切に運用されているかが評価され、これにより、組織は継続的にPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)を活用して、業務改善を行うことが求められます。

このサイクルを効果的に回すことで、業務の改善が進み、品質の向上が保証されさらに、品質管理の強化は、顧客満足度の向上にもつながります。常に進化する市場のニーズに応じてシステムを更新し続けることで、組織は時代に合った製品やサービスを提供し続けることが可能となります。

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従業員の満足度向上

ISO9001では、従業員の責任や権限も明確に定義されるため、業務に対する理解が深まり、各自の役割が明確になります。責任者が権限を適切に行使し、業務を管理することで、従業員は自身の業務における役割をより強く認識し、業務に対する責任感も高まります。

また、業務が明確に定義されることで、従業員の不安やストレスが軽減されるため、職場環境の改善にも寄与し、これにより、組織全体の士気が向上し、長期的に従業員満足度の向上が期待されます。

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ISO9001を取得することで、組織は内部の運営効率と品質管理を向上させ、競争力を高めるだけでなく、従業員の意欲と満足度を引き上げることができます。これにより、組織は顧客満足度の向上とともに、持続可能な成長を遂げることが可能となります。

ISO9001取得の目的:まとめ

ISO9001取得は目的が大事!経営層の方必見のその意味を解説③

ISO9001は、製品やサービスの品質向上を目的とした国際的な品質マネジメントシステムの規格です。この規格に基づき、業務の手順を標準化し、計画書やルールを整備することで、組織の品質管理体制を強化します。ISO9001を取得することで、業務効率や生産性の向上が期待され、無駄を省くことでコスト削減も実現します。また、従業員の役割が明確化され、スキル向上や意識改革が進むことで、品質改善が持続的に行われ、顧客満足度が向上するなど、組織全体の成長が促進されます。


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