
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項では、分析・評価の結果、継続的改善に取り組む必要性を検討し、組織的に実施することを意図しています。
今回の記事は、ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。

この記事を書いた人
所属:QMS認証パートナー専属コンサルタント
年齢:40代
経験:製造業にて25年従事(内自動車業界15年以上)
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| 条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
| 第4章 | 組織の状況 | 〇 | 〇 |
| 第5章 | リーダーシップ | 〇 | 〇 |
| 第6章 | 計画 | 〇 | 〇 |
| 第7章 | 支援 | 〇 | 〇 |
| 第8章 | 運用 | 〇 | 〇 |
| 第9章 | パフォーマンス評価 | 〇 | 〇 |
| 第10章 | 改善 | 〇 | 〇 |
| 条項 | 題目 | ISO 9001 |
重要 帳票 |
IATF 16949 |
重要 帳票 |
| 10.1 | 一般(改善) | ○ | ○ | ||
| 10.2.1 10.2.2 |
不適合及び是正処置 | ○ | ● | ○ | |
| 10.2.3 | 問題解決 | ○ | ● | ||
| 10.2.4 | ポカヨケ | ○ | |||
| 10.2.5 | 補償管理システム | ○ | ● | ||
| 10.2.6 | 顧客苦情及び市場不具合の試験・分析 | ○ | ● | ||
| 10.3 | 継続的改善 | ○ | ● | ○ | |
| 10.3.1 | 継続的改善-補足 | ○ | ● |
当サイトの情報提供スタンスについて
当サイトでは、ISO9001およびIATF16949について、規格要求の解説にとどまらず、実務でどのようにルールや記録へ落とし込むかを重視して情報を整理しています。
規格の理解とあわせて、「現状とのギャップをどう捉えるか」「どこから手を付けるべきか」といった判断に迷いやすい点を、現場目線で分かりやすく解説することを目的としています。
記事内容を自社へ当てはめる際の考え方や、判断に迷うポイントについては、別ページで整理した情報も用意しています。
この記事の目次
ISO9001:10.3項の継続的改善の意味
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項では、、分析・評価の結果、継続的改善に取り組む必要性を検討し、組織的に実施することを意図しています。品質マネジメントシステムの根本である「顧客満足の追求」が、組織の中で取り組まれることは決して「是正についての対応」だけではありません。
将来的に起こりうることに対しての予防として改善に取り組むことで、さらなる顧客満足を追求していくことが品質マネジメントシステムの最大の魅力です。
多くの企業は「是正」はするけど「改善」に取り組まれていないことが多く、顕在化した不具合だけに目が行きがちですが、それでは顧客満足の向上及びさらなら新規顧客の獲得へは繋がりにくいです。
そのために必要な改善活動を行い、顧客満足=自社の繁栄と捉えて取り組むことは非常に重要といえます。
継続的改善は他要求事項との関連が強い!
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項からもわかるように、継続的改善とは下記の要求事項のアウトプットの対応といえます。
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これらの対応がきちんと行うことができていれば、特別本要求事項を対応することはなく、逆に他要求事項から本要求事項で不適合となるケースが多いです。
規格を理解するうえで、よくある「つまずき」とは?
ISO9001やIATF16949、VDA6.3の要求事項は、条文を読むだけでは自社業務への当てはめ方が分かりにくい場面が少なくありません。理解したつもりでも、文書化や運用判断で迷いが生じることは多く、その違和感こそが改善ポイントになる場合もあります!
※ 個別ケースでの考え方整理が必要な場合は、補足的な確認も可能です。
ISO9001:10.3項の継続的改善はどこに記載すればいい?
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項は、継続的改善管理規定などを作成せず、各要求事項に該当する規定内で、不適合からの是正処置及び継続改善への取り組み項目を準備して対応すればOK。
継続的改善の基本方針は、マネジメントレビュー管理規定に記入しておくと各プロセスとのリンクができるのでおすすめです。
ISO9001・ISO14001構築でつまずきやすい点
ISO9001やISO14001は、「何を決めるべきか」「どう見える化するか」といった判断事項が多く、構築の初期段階で迷いやすい規格です。要求事項は理解できても、実際の規定や帳票をどう整えるかで手が止まってしまうケースも少なくありません。
そのため、実務で使われている規定や帳票の考え方を参考にしながら、自社のペースで整理していくことが重要になります。
ISO9001:10.3に関するFAQ
規格対応でよく聞かれる悩み
ISO9001やIATF16949、VDA6.3に取り組む中で、「審査対策として何を優先すべきか分からない」「要求事項に対する構築の考え方が整理できない」といった声は少なくありません。
また、社内にQMSを体系的に理解している担当者がいない場合や、外部コンサルの費用面で継続的な支援が難しいと感じるケースもあります。こうした悩みは、特定の企業に限らず、多くの現場で共通して見られるものとなっています。
継続的改善とは、組織の品質マネジメントシステム(QMS)を常に向上させるためのプロセスを指します。これは、顧客満足度の向上や効率の改善を目的とし、PDCAサイクル(計画、実行、チェック、改善)を活用して行います。不適合の是正とは意味が異なるので注意してください。
継続的改善の取り組みは、改善のために実施した活動を記録し、定期的な内部監査やマネジメントレビューで評価する必要があります。改善の効果は、具体的な数値や指標(KPI)を用いて評価し、結果をフィードバックとして活用します。
継続的改善を日常業務に組み込むには、全従業員が品質向上の意識を持ち、改善提案制度などを導入することが有効です。また、教育・訓練を通じて改善の重要性を周知し、現場での小さな改善活動も重視します。特にプロジェクト化することがおすすめです。
ISO9001:10.3項の継続的改善:まとめ
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項の規格解釈はいかがでしたか?
本要求事項は、他要求事項と深い関係にある為、特段本要求事項を意識して対応しなくても他要求事項で担保できるので安心です。
特に、第9章のパフォーマンス評価とのつながりが強いので、そちらを参照して構築しましょう!
それではまた!











