
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項では、分析・評価の結果、継続的改善に取り組む必要性を検討し、組織的に実施することを意図しています。
今回の記事は、ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。

条項 | 題目 | ISO9001 | IATF16949 |
10.1 | 一般(改善) | ○ | ○ |
10.2.1 10.2.2 |
不適合及び是正処置 | ○ | ○ |
10.2.3 | 問題解決 | ○ | |
10.2.4 | ポカヨケ | ○ | |
10.2.5 | 補償管理システム | ○ | |
10.2.6 | 顧客苦情及び市場不具合の試験・分析 | ○ | |
10.3 | 継続的改善 | ○ | ○ |
10.3.1 | 継続的改善-補足 | ○ |
目次
ISO9001:10.3項の継続的改善の意味
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項では、、分析・評価の結果、継続的改善に取り組む必要性を検討し、組織的に実施することを意図しています。
品質マネジメントシステムの根本である「顧客満足の追求」が、組織の中で取り組まれることは決して「是正についての対応」だけではありません。
将来的に起こりうることに対しての予防として改善に取り組むことで、さらなる顧客満足を追求していくことが品質マネジメントシステムの最大の魅力です。
多くの企業は「是正」はするけど「改善」に取り組まれていないことが多く、顕在化した不具合だけに目が行きがちですが、それでは顧客満足の向上及びさらなら新規顧客の獲得へは繋がりにくいです。
そのために必要な改善活動を行い、顧客満足=自社の繁栄と捉えて取り組むことは非常に重要といえます。
継続的改善は他要求事項との関連が強い!
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項には、以下のように記載されています。
組織は、品質マネジメントシステムの適切性、妥当性及び有効性を継続的に改善しなければならない。
組織は、継続的改善の一環として取り組まなければならない必要性又は機会があるかどうかを明確にするために、分析及び評価の結果並びにマネジメントレビューからのアウトプットを検討しなければならない。
本要求事項からもわかるように、継続的改善とは下記の要求事項のアウトプットの対応といえます。
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これらの対応がきちんと行うことができていれば、特別本要求事項を対応することはなく、逆に他要求事項から本要求事項で不適合となるケースが多いです。
ISO9001:10.3項の継続的改善はどこに記載すればいい?
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項は、継続的改善管理規定などを作成せず、各要求事項に該当する規定内で、不適合からの是正処置及び継続改善への取り組み項目を準備して対応すればOK。
継続的改善の基本方針は、マネジメントレビュー管理規定に記入しておくと各プロセスとのリンクができるのでおすすめです。
ISO9001:10.3項の継続的改善:まとめ
ISO9001:10.3項の継続的改善の要求事項の規格解釈はいかがでしたか?
本要求事項は、他要求事項と深い関係にある為、特段本要求事項を意識して対応しなくても他要求事項で担保できるので安心です。
特に、第9章のパフォーマンス評価とのつながりが強いので、そちらを参照して構築しましょう!
それではまた!
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