品質管理:工程記号とは何?意味・記号・内容をわかりやすく解説

工程フローチャートとその記号は、製造業におけるビジネスプロセスの効率化と品質向上の鍵を握ります。

この記事では、工程記号の重要性とその使い方を掘り下げ、どのようにしてプロセスの可視化がチームの生産性を高め、問題解決に役立つかを解説します。


この記事の実務解説
QMS認証パートナー
専属コンサルタント

H.Minamino

製造業25年・自動車業界15年以上の実務経験

IATF16949・ISO9001・VDA6.3を、現場で使える形に落とし込む視点で解説しています。

規格要求事項の解釈だけでなく、審査で説明できる規定づくり、現場で使える帳票、内部監査・顧客監査への対応まで、実務で迷いやすいポイントを中心に整理しています。特に多くの企業様が知りたい「審査機関・顧客はどこを見るのか」の勘所も徹底解説していますので、是非ご活用ください。

専門領域
IATF16949・ISO9001・VDA6.3。初期段階の構築から認証後まですべて対応可能。
得意分野
規定・帳票・監査対応の実務化。大企業・中小企業問わず支援実績多数。
支援内容
教材提供・メール相談・個別コンサル。特に24時間対応可能なメール相談がおすすめ。

「この解釈でよいのか」「自社の規定や帳票にどう反映すればよいのか」と迷った場合は、QMS認証パートナーの教材・相談メニューもご活用ください。ご用途に合わせて提案させていただきます。


相談メニューを見る

工程記号とは何?

品質管理:工程記号とは何?意味・記号・内容をわかりやすく解説①

品質管理において使用される工程記号は、工程フローチャートや品質管理図などの図表において、製造やビジネスプロセスの各ステップを視覚的に表現するために使われます

これらの記号は、プロセスの流れを理解しやすくするための標準化された方法を提供し、プロセスの各段階で何が行われているかを簡単に識別できるようにします。

工程記号の目的は以下の通りです。

目的 内容
プロセスの可視化 複雑なプロセスを簡潔な図表で示すことで、プロセス全体の理解を促進。
コミュニケーションの向上 プロジェクトチーム、関係者、新入社員などがプロセスの流れを簡単に理解できるようにし、コミュニケーションの障壁を低減。
問題点の特定 プロセスのボトルネック、無駄、リスクなどの問題点を明らかにし、改善の機会を特定
標準化 プロセスを標準化し、一貫性を確保することで、品質のばらつきを減少。
教育とトレーニング 新しい従業員やチームメンバーにプロセスの流れを教育する際の効果的なツール
改善活動の促進 現状のプロセスを理解することが改善活動の基盤となり、より効率的かつ効果的なプロセスへの改善

一般的な工程記号には、操作(長方形)、決定(菱形)、文書(平行四辺形)、入出力(台形)、待機(半円形)などがあり、各記号はプロセス内の特定のアクションや機能を表します

これらの記号を使用することで、プロセスの各段階がどのように機能しているかを明確にすることができ、全体的な品質管理とプロセス改善に貢献します。

工程記号の種類と意味とは?(重要な工程記号)

品質管理:工程記号とは何?意味・記号・内容をわかりやすく解説②

JIS Z 8206:1982は、プロセス図(フローチャート)の作成に使用される工程記号に関する日本の工業規格です。以下、指定された工程記号について説明します。

加工(Operation)

この記号は、物や情報の加工や変更を表します。具体的には、部品の組み立て、加工、編集など、ある形態から別の形態への変換を示す場合に使用されます。

運搬(Transport)

物や情報が物理的に一か所から別の場所へ移動することを示す記号です。この記号は、製品の移動、書類の送付、情報の伝達などを表します。

貯蔵(Storage)

物や情報が一時的に保管されることを示します。在庫の保管、データの保存、書類のファイリングなど、一定期間保持する必要がある場合に使用される記号です。

滞留(Delay)

プロセスのある段階で意図的または非意図的な遅延が発生することを示します。この記号は、作業の待ち時間、承認の遅れ、乾燥や硬化などの時間が必要なプロセスを表すのに使われます。

数量検査(Quantity Inspection)

製品や部品の数量を確認する工程を示します。この検査では、数量が正しいかどうか、指定された数に達しているかどうかが確認されます。

品質検査(Quality Inspection)

製品やサービスの品質、仕様、基準の遵守を確認する工程を示します。この工程では、視覚的検査、測定、テストなどが行われることがあります。

流れ線(Flow Line)

プロセスの流れや方向を示す線です。一般的に矢印で表され、プロセスの進行方向や物の移動経路を示します。

区分(Division)

プロセスや情報が分岐する点を示します。この記号は、判断点や選択肢がある場合に使用され、プロセスが複数の異なる方向に進む可能性があることを表します。

省略(Omission)

フローチャート上で細かい詳細や繰り返しのプロセスを省略することを意味します。この記号は、フローチャートを簡潔に保つために、一部の操作や過程を省略する際に使用されます。

ISO9001・IATF16949・VDA6.3は、条文の理解と「自社業務への落とし込み」は別物です。文書化や運用判断で生じる迷いを、内部監査・仕入先監査の抱負な実務経験をもつ立場から個別に整理することが可能です!
〔初回メール相談はこちら〕

工程記号には「複合記号」もある!

品質管理:工程記号とは何?意味・記号・内容をわかりやすく解説③

関連記事

JIS Z 8206:1982における複合記号は、複数のプロセスまたは活動が同時に、または連続して行われることを示すために使用されます。ここで挙げられた4つの複合記号について説明します。

品質検査主の数量検査

この複合記号は、品質検査が主となりつつも、数量検査も同時に行われる工程を示します。つまり、製品や部品が品質基準に適合しているかどうかを検査する際に、同時に数量も確認されます。

この記号は、品質検査を重視しつつも、数量の正確さも保証する必要がある場合に使用されることが多いです。

数量検査主の品質検査

こちらは数量検査が主となりつつ、品質検査も同時に行われる工程を示します。この場合、主な目的は製品や部品の数量を確認することですが、同時に品質の検査も行われることを意味します。

数量の確認を最優先としながらも、品質にも注意を払う必要がある場合に適しています。

加工しながら数量検査

この複合記号は、加工プロセスが行われる間に数量検査も実施されることを示します。加工工程の中で製品や部品の数量が適切であるかが確認されるため、加工と数量管理が密接に結びついている作業に用いられます。

これにより、加工工程での材料の利用効率を最適化し、無駄を減らすことができます。

加工しながら運搬

加工プロセスと運搬プロセスが連携して行われることを示す記号です。加工が行われている間に、製品や部品が次の工程や場所へと移動されることを意味します。この複合記号は、生産ラインが連続して動いており、加工中にも製品が流れていくようなシナリオで使用されます。

効率性と生産性の向上を目指す場合に有効です。

これらの複合記号は、フローチャート内で複数の活動やプロセスが重なり合う複雑な工程を視覚的に表現するために重要です。それによって、プロセスの効率化や改善点の特定が容易になります。

品質マネジメントシステム:おすすめ教材

販売中:教材・サンプル 区分 ISO9001 IATF16949
ISO9001_現状ギャップ分析表 チェック表 ×
ISO9001向け_教育推進体制チェック表 チェック表 ×
ISO9001:オンラインメール相談プラン コンサル ×

工程記号:まとめ

品質管理:工程記号とは何?意味・記号・内容をわかりやすく解説④

工程記号とフローチャートの活用は、ビジネスプロセスのクリアな可視化と標準化を実現し、問題点の特定から改善の機会までを明らかにします。

この強力なツールを用いることで、あなたのチームは効率と生産性を飛躍的に向上させることができるでしょう。今こそ、プロセスの最適化を始め、組織の成功へとつながる第一歩を踏み出しましょう。


本記事の内容を、自社の規定・帳票・教育に落とし込む!

IATF16949・ISO9001・VDA6.3は、要求事項を理解するだけでなく、現場で説明できる仕組みにすることが重要です。判断に迷う部分は個別相談で、資料を整えたい場合は教材・サンプルをご活用ください。

まず相談したい方へ
メール相談・個別コンサル監査対応、規格解釈、規定・帳票の考え方を実務目線で確認できます。


サービスを見る

自社で整備したい方はこちら学習教材、社内教育資料、規定サンプル、帳票サンプルを目的別にまとめています。


規格理解
IATF・ISO教材


社内教育
実践教材


規定作成
規定サンプル


記録整備
帳票サンプル


5大ツール
コアツール教材


VDA6.3
VDA6.3教材

品質マネジメントシステム構築・学習支援
QMS認証パートナー
ISO9001・IATF16949・VDA6.3 実務支援
規格理解で終わらせず、監査で説明できる仕組みへ。
記事で規格の考え方を理解しても、自社の規定・帳票・教育・監査対応に落とし込む段階で迷うことは少なくありません。QMS認証パートナーでは、規格解釈から仕組みづくり、社内教育、審査対応までを実務目線で支援しています。
迷ったら、実務者に相談できます
「この解釈でよいのか」「自社の帳票や規定にどう反映すればよいのか」と迷った場合は、目的に合わせて相談方法を選べます。