ISO9001のプロセスアプローチは、企業の品質管理システムを効率化し、最適化する核心的な手法です。この記事では、プロセスアプローチの定義からその実装方法、特にタートル図を用いた可視化の技術まで、詳細に解説します。
ISO9001の枠組み内でプロセスアプローチを適用することの重要性と、その具体的な要求事項についても見ていきましょう。
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目次
ISO9001のプロセスアプローチとは?
ISO9001のプロセスアプローチは、組織の活動と関連リソースをプロセスとして識別し、管理する方法です。これにより、異なる活動間の相互関係を理解し、組織全体としての効率性と効果性を高めることが目指されます。
簡単に言えば、組織内の各活動を繋げて全体の流れをスムーズにし、最終的には顧客満足度を向上させるための方法です。
超重要!プロセスアプローチはタートル図で理解できる
プロセスアプローチの核心は、「インプット」から「アウトプット」への変換過程に焦点を当てることにあります。各プロセスには、それを支える手順や基準が設けられ、これにより活動が計画的かつ一貫した方法で実施されます。
例えば、製品開発プロセスでは、顧客の要求(インプット)を製品仕様(アウトプット)に変換する過程が含まれます。このプロセスを明確にすることで、必要なリソースの割り当てやリスクの特定、効率的なプロセスフローの確立が可能になります。
ISO9001:4.4.1項の品質マネジメントシステム及びそのプロセスで大事なことは、プロセスを表す「タートル図」です。タートル図は、審査で確認されるポイントであり、内部監査・顧客監査でも必要書類として確認されるポイントです。IATFは作り変え必須!簡単にまとめられるテクニック満載の帳票を格安でご提供いたします!
プロセスアプローチの利点
プロセスアプローチを採用することで、組織は以下のような具体的な利益を得ることができます
プロセス間の相互関係の理解が深まる。 【ISO9001攻略】4.4.1:品質マネジメントシステム及びそのプロセスの要求事項徹底解説! |
リスクと機会の特定が容易になる。 【ISO9001攻略】6.1:リスク及び機会への取組みの要求事項徹底解説! |
見える化により、組織全体の品質管理が強化される。 【関連記事】QMSで言う「プロセスの有効性と効率性」とは?わかりやすく解説 |
ISO9001では、プロセスアプローチの採用を通じて、組織が品質マネジメントシステムの効果を継続的に改善することを強調しています。
これは、プロセスの監視、測定、分析、および改善活動を含む継続的なフィードバックループの確立を意味し、継続的な改善は、組織が変化する市場の要求や顧客の期待に適応し続けるために不可欠であるとされています。
プロセスアプローチについての具体的な要求事項
ISO9001:2015におけるプロセスアプローチは、組織が効果的な品質マネジメントシステム(QMS)を設計、実施、維持するための中心的な要素です。
この規格は、組織の全プロセスを統合し、相互に関連するプロセスとして管理することを求めています。プロセスアプローチに関連する具体的な要求事項は、主に以下の条項で規定されています。
第4.4.1項:品質マネジメントシステム及びそのプロセス
組織は、そのQMSがどのように実行され、管理されるかを定義するために、組織を取り巻く内外の要因を理解し、プロセスとその相互作用を特定する必要があります。
この条項では、組織がQMSのプロセスを確立、適用、維持、継続的に改善するための要求事項が定められており、
プロセスのインプット要求と期待されるアウトプット、プロセスの実行および管理のための責任と権限、プロセスのパフォーマンスの監視、および改善の機会の識別と適用について説明しています。
要求事項
第6.1項:リスク及び機会への取組み
組織は、QMSの目的を達成し、不適合の発生を防ぐために、リスクと機会をどのように取り扱うかを計画する必要があります。これは、プロセスアプローチを通じて効果的に実施されます。
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第9.1項:監視,測定,分析及び評価
この条項では、組織がプロセス、製品、サービスの監視、測定、分析、および評価を計画し実施することを要求しています。これにより、プロセスの有効性を評価し、必要に応じて改善を行うためのデータが提供されます。
特に顧客満足については、プロセスアプローチにおける最大のアウトプットともなるので、審査機関や顧客監査などでも注目されるポイントになっています。
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IATF:9.1.2.1項の顧客満足-補足の要求事項は、ISO9001よりも要求が厳しいのが特徴。構築ポイントは、市場顧客のパフォーマンスをアンケート形式で評価して、その顧客が満足しているかどうかを数値化して判定すること。点数割当や顧客の思いを反映させることが可能なノウハウ満載の顧客満足度調査表を格安にてご提供いたします。
第10.1項:改善
組織は、プロセスアプローチを基に、QMS全体の改善を継続的に追求する必要があります。不適合とその原因の特定、是正措置の実施、およびQMSの全体的な効果性の向上が含まれます。
要求事項
これらの条項に従ってプロセスアプローチをQMSに適用することで、組織は全体としてのパフォーマンスを向上させることができます。
プロセスの相互関係を理解し、管理することで、効率的なリソースの使用、コスト削減、顧客満足度の向上、および組織の目標達成が可能になります。
社内システムにプロセスアプローチの実装しよう!
プロセスアプローチの実装において、タートル図はプロセスの可視化に非常に有効なツールです。
タートル図は、プロセスを理解し、分析し、改善するためのシンプルかつ直感的な方法を提供します。このツールは、プロセスの主要要素をタートル(亀)の形に見立てて表現することから名付けられています。
タートル図を活用することで、プロセスのインプット、アウトプット、資源、責任者などの要素を明確にすることができます。
タートル図の仕組み
タートル図は、以下の6つの主要な要素で構成されます。
No. | 要求項目 | 内容 |
① | プロセスの名前/責任者 | プロセスを識別します。 プロセスの実行責任者や関与者を明記します。 |
② | 作業に必要な資源 | そのプロセスで必要とする資源 |
③ | インプット事項 | プロセスを実行するために必要な資料、情報、物質などの入力を示します。 |
④ | プロセスの手順 | プロセスを実施するための方法や手順を説明します。 |
⑤ | プロセスに必要な人 | どんな人がそのプロセスに必要か |
⑥ | アウトプット事項 | プロセスの結果として生じる製品、サービス、情報などの出力を示します。 |
⑦ | パフォーマンス指標 | プロセスの効果を測定するための指標や基準を設定します。 |
⑧ | インプットの貰い先 | どのプロセスから③を貰うか |
⑨ | アウトプットの渡し先 | どのプロセスに⑥を渡すか |
タートル図を用いることで、組織内のプロセスがより透明になり、プロセスの効率化や改善の機会が明確になります。
タートル図は、ISO9001に基づく品質マネジメントシステムの文書化、分析、および改善において強力なツールとなり得ます。
ISO9001:4.4.1項の品質マネジメントシステム及びそのプロセスで大事なことは、プロセスを表す「タートル図」です。タートル図は、審査で確認されるポイントであり、内部監査・顧客監査でも必要書類として確認されるポイントです。IATFは作り変え必須!簡単にまとめられるテクニック満載の帳票を格安でご提供いたします!
ISO9001のプロセスアプローチ:まとめ
ISO9001のプロセスアプローチは、組織の品質マネジメントシステムを強化し、効率と顧客満足度を高めるための強力な手段です。
このアプローチを採用することで、プロセス間の相互作用を深く理解し、継続的な改善の機会を発見できます。タートル図などのツールを活用してプロセスを可視化することで、全員が目指すべき品質の目標に向かって効果的に進むことができるでしょう。
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