顧客監査を活用して社内改善を推進する方法!わかりやすく解説

メールマガジンバックナンバー:第4回目コラム_顧客監査を活用して社内改善を推進する方法

2024年11月25日公開

※一部の文面はリライトしています。


監査対応は、多くの企業にとって避けて通れない業務です。私自身も、これまで数多くの監査対応を経験してきました。お客様からの監査対応だけでなく、仕入先様への監査実施も行い、そのたびに多くの学びと改善のきっかけを得てきました。

今回は、私が監査対応を通じて気づいた「監査を活用した社内改善の推進方法」を、実体験を交えてお話ししたいと思います。


この記事を書いた人

所属:QMS認証パートナー専属コンサルタント
年齢:40代
経験:製造業にて25年従事(内自動車業界15年以上)
得意:工場品質改善・プロジェクトマネジメント
目標:ちょっとの相談でも頼りにされるコンサルタント
※難解な規格を簡単に解説がモットー!

Hiroaki.M

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IATF16949構築で整理しておきたい視点

IATF16949(自動車産業のQMS)の構築や運用では、規格要求の理解だけでなく、それをどのようなルールや記録に落とし込むかが重要になります。ISO9001との違いや不足点を把握できていないと、構築途中で手が止まってしまうことも少なくありません。

まずは全体像を整理し、必要な知識や帳票の考え方を段階的に確認していくことが、無理のない対応につながります。

顧客監査の準備は念入りに!

顧客監査を活用して社内改善を推進する方法!わかりやすく解説①

監査がある場合、準備に十分な時間を確保する必要があります。他の業務より優先して説明資料を作成し、社内での確認やリハーサルを行うなど、多くの手間がかかります。しかし、こうした準備が万全であればあるほど、監査本番でのスムーズな対応が可能となります。

特に、お客様からの監査では、事前準備が結果を大きく左右します。監査後には必ず指摘事項が出され、それに基づいて改善活動が進められます。この「指摘事項を基にした改善活動」は、社内全体に非常に大きな影響を与える重要なステップです。

また、結果の部分が高評価であれば新規取引に繋がり、悪ければ失注の恐れもあるので非常に重要なイベントの一つと考えておくとよいでしょう。

規格を理解するうえで、よくある「つまずき」とは?

ISO9001やIATF16949、VDA6.3の要求事項は、条文を読むだけでは自社業務への当てはめ方が分かりにくい場面が少なくありません。理解したつもりでも、文書化や運用判断で迷いが生じることは多く、その違和感こそが改善ポイントになる場合もあります!

※ 個別ケースでの考え方整理が必要な場合は、補足的な確認も可能です。

お客様の指摘を活用して改善を推進する

顧客監査を活用して社内改善を推進する方法!わかりやすく解説②

私が監査対応を通じて気づいたのは、「お客様からの指摘は、社内の改善活動を大きく前進させる」ということです。特に、品証の立場や事務局として何度も要請していたにもかかわらず他部門が動いてくれなかった場合でも、お客様からの指摘が入ることで即座に対応が進むことがよくあります。

ある意味では、「お客様の指摘を利用して社内改善を推進する」ことが最も効果的なアプローチだと言えます。これは単に指摘を受け入れるだけでなく、時には指摘を誘導することによって実現できこともあるので、監査対応を行う品証・事務局の行動は非常に重要となることは間違えありません。

指摘を誘導する巧妙な手法とは?

顧客監査を活用して社内改善を推進する方法!わかりやすく解説③

実際に私が行った具体的な方法をご紹介します。

監査では、お客様があまり注目しない部分についてあえて説明を行い、そこから指摘を受けるように誘導します。この手法を用いることで、普段なかなか改善が進まない領域にも光が当たるようになります。

たとえば、ある部門が異物混入のクレームに本気で対応していない場合、監査で異物混入に関連する課題が指摘されるように仕向けます。具体的には、監査で顧客に対して意図的に関連する情報を提示し、問題意識を高めてもらうのです。

これにより、指摘を受けた部門は顧客対応のために全力で改善活動に取り組まざるを得なくなります。

規格対応で不安・悩むポイント

ISO9001やIATF16949、VDA6.3といった規格対応では、「どこから手を付ければよいか分からない」「社内だけで判断を進めることに不安がある」と感じるケースが少なくありません。

品質マネジメントの構築は、一度に完成させる必要はなく、考え方やサンプルを参考にしながら、少しずつ自社に合った形へ整えていくことも可能です。

監査を通じた社内改善の効果

この手法の最大のメリットは、改善活動が迅速かつ確実に進むことです。

お客様からの指摘に基づく是正活動は、単なる社内要請と比べて優先度が格段に高くなります。さらに、是正内容が不十分な場合には顧客の信頼を損なう可能性があるため、関係部門は本気で取り組む必要があります。

このような監査を活用した改善推進は、短期間で成果を上げるうえで非常に効果的な手法です。ぜひ皆さんも、この方法を取り入れてみてください。

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