春のQMS構築応援中

直行率・歩留まり・稼働率の違いは何?計算式も含めて詳細に解説!

製造業における「直行率」「歩留まり」「稼働率」の理解は、品質と効率の向上への道を切り開きます。

この記事では、これらの指標が製造プロセスのどの側面に焦点を当て、どのように相互に影響し合うかを解説します。

実践的な改善策を通じて、製品の品質を高め、生産コストを削減し、競争力を高めるための洞察をご提供いたします!


この記事を書いた人

品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★

ご利用方法・告知・注意点などはこちら

「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!

QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイトQMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック

実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイトQMS認証パートナーでは、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ

皆様の目的に合わせて活用可能です!

・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。
・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。
・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。
・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。
サービスのお問い合わせはこちら

2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引
サービス詳細はこちら

・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について

【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

ISO9001の規格対応を徹底支援!
商品・サービスを利用して楽々構築

・規格の理解:ノウハウ教材
・構築の支援:帳票/規定サンプル
・運用のコツ:有料版記事
・相談したい:メール/オンラインコンサル
・現地で相談:コンサルティングサービス

ISO9001の構築・運用のコツは「規格の理解」と「ルールと記録の構築」の2つがカギ!教材とサンプルを利用しつつ、相談しながら低コストで対応可能なノウハウをご提供いたします!
【ISO9001:おすすめ教材】

👑 教材No. タイトル:詳細はこちら
1 No.3-001 ISO9001学習支援教材
2 No.9121 顧客満足度調査表
3 No.72-1 個人の力量と目標管理シート

【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。

直行率の定義と重要性とは?

直行率・歩留まり・稼働率の違いは何?計算式を含めて詳細に解説!①

直行率は、製造業において非常に重要な指標の一つで、生産ライン上で初回の工程を通過した製品が最終工程まで再作業や修正を必要とせずに到達する割合を示します。

この指標は、生産効率と品質管理の両方の観点から、製造プロセスのスムーズさを評価するために用いられます。具体的には、直行率は「初回通過率」とも呼ばれ、全生産アイテムのうち、初めての試みで最終検査やテストを通過した製品の割合を表します。

直行率の計算式と意味

直行率の計算方法はシンプルで、最終工程までの初回通過製品数を総生産数で割ることで求められます。

直行率の計算式

直行率の計算式は、次のように表されます。

直行率=(最終工程まで初回で合格した製品数/総生産数)×100%

・「最終工程まで初回で合格した製品数」は、製造プロセスの初回の試みで最終工程まで到達し、かつ品質基準を満たして合格した製品の数を指します。

・「総生産数」は、その期間に製造された製品の総数を指します。

・直行率はパーセンテージで表され、高い数値ほど製造プロセスの効率性と品質が良いことを示します。

直行率を高めることは、再作業や廃棄の必要性を減らし、生産効率と製品品質の向上に寄与します。

この比率が高いほど、製造プロセスが効率的であると言え、再作業や廃棄が少ないことを意味します。

高い直行率を維持することは、製造業者にとって複数の利点をもたらします。まず、生産効率が向上し、一つ一つの製品を製造するために必要な時間と労力が削減されます。

これは、生産コストの低下に直接繋がり、結果として製品の価格競争力を高めることに貢献します。

直行率がいい(高い)ことは何を意味する?

さらに、高い直行率は製品の品質が一貫して高いレベルを維持していることを示し、顧客満足度の指標にも繋がります。品質の高い製品を安定して提供できる企業は、市場での信頼性とブランドイメージを確立しやすくなります。

したがって、直行率は製造業における生産性と品質の両面で重要な役割を果たす指標であり、その最適化は企業の競争力を高める上で不可欠です。

直行率と歩留まりの関係

直行率・歩留まり・稼働率の違いは何?計算式を含めて詳細に解説!②

歩留まりは製造プロセスにおける重要な指標の一つで、最終的に品質基準を満たした製品の割合を示します。この指標は、生産された製品がどの程度効率的に良品として市場に供給されるかを反映しており、直行率と密接に関連しています。

歩留まりとは?

直行率が製造プロセスの各段階を初回で通過する製品の割合を示すのに対し、歩留まりは最終的な良品の割合を示します。そのため、直行率が高いと、再作業や修正が少ないことを意味し、それが結果的に高い歩留まりに繋がる可能性があります。

歩留まりの計算

歩留まりの計算式

歩留まり(Yield)は、製造プロセスにおいて最終的に品質基準を満たした製品の割合を示す指標です。計算式は以下の通りです。

歩留まり=(品質基準を満たした製品数/総生産数)×100%

・「品質基準を満たした製品数」は、製造プロセスを通じて最終的に品質の基準に合格した製品の数量を指します。

・「総生産数」は、その期間に製造された製品の総数を指します。

例えば、ある製造ラインが1000個の製品を生産し、そのうち950個が最終検査を初回で通過した場合、直行率は95%となります。同時に、最終的に品質基準を満たした製品が980個であれば、歩留まりは98%となります。この例では、直行率が高いため、少ない再作業や修正で多くの製品が品質基準を満たしています。このように直行率が高いと、生産プロセス全体の効率が良く、少ないリソースと時間で高い歩留まりを達成できるため、コスト削減や生産性向上に寄与します。

直行率向上=歩留まり増加

また、直行率の向上は品質管理の強化を意味し、製造過程での問題を早期に発見し修正することが可能になります。これにより、最終製品の品質が向上し、歩留まりの増加に直結します。例として、製造過程での精密な監視と迅速なフィードバックループにより、初期段階での欠陥が減少し、それが直行率の向上に繋がり、結果的に良品の割合が増えるという好循環が生まれます。

したがって、歩留まりと直行率は相互に影響し合い、製造プロセスの効率と製品品質の双方を高めるために重要な役割を果たします。直行率の向上は、より少ないリソースで高品質の製品を生産することを可能にし、それが高い歩留まりとして表れるのです。

関連記事

IATF16949・ISO9001・VDA6.3対応 メール相談サービス
時間や場所の制約なく、品質管理の悩みを専門家に相談!
対面やオンライン会議は面倒…でも、気軽に専門家の意見を聞きたい!

品質マネジメントシステムの課題に直面したとき、「いますぐ専門家に相談したい」と思うことはありませんか?そんな企業様のために、IATF16949・ISO9001・VDA6.3に特化したメール相談サービスをご用意しています!

✅ 社内にノウハウがなく、品質マネジメントの進め方が分からない…
✅ 審査前の最終チェックをしたいけど、誰に相談すればいい?
✅ 不適合を指摘されたけど、どう対応すればいい?

このようなお悩みを、場所や時間の制約なく、メールで気軽に専門家へ相談できるサービスです!
圧倒的なコスパを実現!
無料お試し期間あり!

こんな企業様におすすめ
・ IATF16949 / ISO9001 の認証取得・更新を目指す企業様
・内部監査・外部審査の対応に悩んでいる事務局担当者様
・取得後の維持管理にお困りな中小企業様(改善事例多数ございます!
・サプライヤー監査・VDA6.3プロセス監査に対応したい方
・コンサル契約までは考えていないが、試しに専門家のアドバイスを受けたい方
1質問で完結プラン:詳細はこちら
質問し放題プラン:詳細はこちら

直行率と稼働率の関係

直行率・歩留まり・稼働率の違いは何?計算式を含めて詳細に解説!③

稼働率とは?

稼働率は、生産設備が実際に稼動している時間と、稼動可能だった全時間の割合を示す指標です。これは製造業において、設備がどれだけ効率的に活用されているかを測定するために用いられます。稼働率が高いということは、設備がほとんどの時間で生産に貢献している状態を意味し、それが直接的に生産量の増加に繋がります。しかし、稼働率と直行率の関係はもう少し複雑です。稼働率が高いことは生産設備が頻繁に使われていることを意味しますが、その過程での品質管理が不十分であれば、直行率は必ずしも高くなりません。

稼働率の計算

稼働率の計算式

稼働率(Utilization Rate)は、設備や資源が実際に稼働していた時間と、稼働可能だった時間との比率を示す指標です。計算式は以下の通りです。

稼働率=(実際の稼働時間/稼働可能な総時間)×100%

・「実際の稼働時間」は、特定の期間内に設備が実際に稼働していた時間を指します。

・「稼働可能な総時間」は、その期間内に設備が稼働できた理論上の最大時間を指します(例えば、一日24時間、週7日など)。

稼働率の最適化が直行率に貢献するには、単に設備を動かすだけでなく、その稼働を品質向上に直結させる必要があります。

直行率向上=故障予防がされている

具体的には、設備の定期的なメンテナンスや、生産ラインの効率化、品質チェックの自動化などが挙げられます。例えば、定期的なメンテナンスにより設備の故障が予防され、予期せぬダウンタイムが減少します。これにより、生産ラインがスムーズに動き、初回での品質基準達成が容易になり、直行率の向上に繋がります

また、生産プロセスの効率化、例えば生産ラインの改善や材料の供給プロセスの最適化などにより、稼働時間内での生産能力を高め、それが直行率の向上に貢献します。品質チェックの自動化やリアルタイムの品質監視システムの導入により、生産中の製品の品質を継続的に評価し、問題がある場合はすぐに対処することが可能になります。これにより、製品の初回合格率が向上し、直行率の向上に寄与します。

したがって、稼働率の最適化は直行率に間接的に影響を及ぼすことができます。設備の効率的な利用と品質管理の強化を通じて、生産プロセス全体のパフォーマンスを高め、より多くの製品を初回での工程通過に導くことが可能になります。このような改善策は、生産性と品質の両方を高めることに寄与し、製造業者にとっての競争力の源泉となります。

関連記事

直行率と歩留まり、稼働率の違い

直行率・歩留まり・稼働率の違いは何?計算式を含めて詳細に解説!④

直行率、歩留まり、稼働率は製造プロセスの効率性と品質を評価するための重要な指標であり、それぞれ異なる側面を測定します。

言葉 意味
直行率 製品が最初の試みで品質基準を満たしながら製造ラインを通過する能力を示し、製造プロセスの品質管理と効率性に焦点を当てます。
歩留まり 最終的に品質基準を満たした製品の割合を示し、製造プロセスの最終段階での製品品質に重点を置いています
稼働率 設備の使用効率を測定し、設備が稼働可能な時間に対して実際に稼働していた時間の割合を示します

これらの指標は相互に影響を及ぼし合います。

例えば、高い直行率は再作業や修正の必要性が少ないことを意味し、これが高い歩留まりへとつながります。

一方で、稼働率が高い場合、設備が最大限に活用されていることを示しますが、これが直行率や歩留まりに正の影響を与えるには、設備の稼働と同時に品質管理が効果的に行われている必要があります。

設備が高い稼働率で動いていても、品質管理が不十分であれば、直行率や歩留まりは低下する可能性があります。

したがって、これらの指標は製造プロセスの異なる側面を示しており、製造業における生産効率と製品品質のバランスを保つために、統合的に管理される必要があります。直行率と歩留まりはプロセスの品質に、稼働率は設備の効率に焦点を当てていますが、これらの指標は相互依存的であり、製造業の成功には全てが重要です。


品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら
③有料版記事:要求事項対策ヒント、審査攻略などはこちら

【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。

直行率・歩留まり・稼働率の違い:まとめ

直行率・歩留まり・稼働率の違いは何?計算式も含めて詳細に解説!11

直行率、歩留まり、稼働率は製造プロセスの効率と品質を総合的に把握する鍵です。これらの指標を理解し、適切に管理することで、製品の品質向上、コスト削減、生産効率の最大化が可能となります。

各指標がどのように相互に関連しているかを把握し、バランス良く改善策を実施することで、競争力のある製造業を築くことができます。

皆さんの会社の製造プロセスを次のレベルへと引き上げ、市場での成功を実現させましょう!

新感覚のメールコンサルティングサービス
「ちょっと相談」してみませんか?

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!

【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。

具体的な相談内容例
・IATF16949・ISO9001の審査で指摘された不適合の改善方法を知りたい
・VDA6.3の監査に対応するためのポイントを教えてほしい
・品質マニュアルや手順書の作成・見直しのアドバイスが欲しい
・管理計画(CP)やFMEAの作成・修正について相談したい
・品質目標の設定方法や、KPIの適切な管理方法を知りたい
・顧客からの品質要求に対応するための方法を教えて欲しい
「この質問はしていいのかな?」と悩む前に、まずはお気軽にご相談ください!

品質マネジメントシステム構築・学習支援

QMS認証パートナーでは、ISO9001・IATF16949・VDA6.3など専門的なコンサルティングサービス並びに、学習支援などを行っております。オンラインやデジタルコンテンツの強みを活かした新しいサービスを提供いたします。
無料で学習可能:QMS学習支援サイト(本サイト)
有料で構築支援:QMS認証パートナー

コンサルティングサービス

現地コンサルティング
課題解決No.1

現場課題を徹底支援!直接訪問コンサルで認証取得徹底支援(好評に付き新規停止中)

学習支援

構築ノウハウ教材
社内構築に最適
転職のメリットを考える
IATF16949構築
コアツール構築
VDA6.3構築
ISO9001構築

帳票サンプル
最重要ポイントがわかる!
IT系を学ぶ
IATF16949対応帳票
コアツール対応帳票
まとめ買い:学習帳票
ISO9001帳票

規定サンプル
ルール構築が楽々♪
面接対策
IATF16949対応規定単品
まとめ買い:学習規定