VDA6.3は、欧州自動車者関連顧客との取引を行うためには切っても切れない関係にある規格です。
欧州顧客より引き合いをもらった際に「VDA6,3に基づき、工場監査を実施します」といった話を受けた企業様が多いと思います。
つまりVDA6.3は、「取引企業が量産可能な技術力と生産能力を確認する方法」と捉えることもできるため、非常に重要な役割を担っていると言えます。
知識・経験を活かし、品質マネジメントシステムの規格を幅広い方々に理解いただき、各規格の普及のお手伝いができればという思いで立ち上げました!難解な内容も、知識と経験でわかりやすく解説していきますので、これからもよろしくお願いします!あくまでも個人の見解となりますので、ご理解いただき是非参考にしていただければ幸いです★
P1 | ポテンシャル分析 |
P2 | プロジェクトマネジメント |
P3 | 製品及びプロセス開発の計画 |
P4 | 製品及びプロセス開発の実施 |
P5 | サプライヤー管理 |
P6 | 生産プロセス分析 |
P7 | 顧客ケア・顧客満足度とサービス |
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目次
VDA6.3のP1:ポテンシャル分析
VDA6.3は、欧州自動車顧客または、それに関連する企業が新規取引する仕入先(サプライヤー)に対して、監査を通じて評価を実施することを目的としてイベントと捉えることができます。
専用のチェックシート(質問票)に基づき監査を行うのですが、VDA6.3のP2からP7の規格全体を監査するのではなく、その中の36項目が監査されます。
2016年版(第3版):36項目
2023年版(第4版):35項目
このポテンシャル分析に合格しないと欧州自動車関連顧客との取引ができないため、現在の日本企業はVDA6.3関連の構築に困っているのが現状です。
ポテンシャル分析は、IATF取得企業であればそこまで難しくないので、リンクして要求事項を理解し、対応することが重要です。
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VDA6.3のP2:プロジェクトマネジメント
VDA6.3_P2の要求事項は、プロジェクトマネジメントつまり、プロジェクト管理がきちんとできる仕組みがあるかを問う質問となっているのが特徴です。
全体として日系企業が弱い内容となっているので、プロジェクトに関する規定があり且つ、実施された記録があるかどうかが重要です。
2016年版(第3版)
項目 | 概要 |
P2.1 | プロジェクト組織の確立 |
P2.2 | プロジェクト資源計画 |
P2.3 | プロジェクトスケジュールの合意 |
P2.4 | 品質保証計画 |
P2.5※ | プロジェクトの調達活動計画と監視 |
P2.6※ | プロジェクトの変更管理 |
P2.7 | プロジェクト上申プロセス |
2023年版(第4版)
項目 | 概要 |
P2.1 | プロジェクトマネジメント戦略の確立 |
P2.2※ | プロジェクト資源計画 |
P2.3 | プロジェクトスケジュールの合意 |
P2.4 | 品質保証計画 |
P2.5 | プロジェクトの調達活動計画と監視 |
P2.6※ | プロジェクトの変更管理 |
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VDA6.3のP3:製品及びプロセス開発の計画
VDA6.3_P3の要求事項は、P2で定めたプロジェクト大日程計画に基づき詳細計画を立案することです。
「本当にこの引き合い案件は対応できるのか」。その検討結果からプロジェクトを遂行スタートをするので、成功までの詳細計画はとても重要ですよね!
2016年版(第3版)
項目 | 概要 |
P3.1 | 開発能力分析 |
P3.2※ | 製造フィージビリティ・スタディー |
P3.3 | プロジェクト詳細計画 |
P3.4 | 市場クレーム解析計画 |
P3.5 | 資源詳細計画 |
2023年版(第4版)
項目 | 概要 |
P3.1 | 開発能力分析 |
P3.2※ | 製造フィージビリティ・スタディー |
P3.3 | プロジェクト詳細計画 |
P3.4※ | 調達活動の詳細計画 |
P3.5 | 資源詳細計画 |
P3.6 | 市場クレーム解析計画 |
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VDA6.3のP4:製品及びプロセス開発の実施
VDA6.3_P4の要求事項は、P2及びP3で定めた計画を、遅滞なく実施していくことを要求しています。
また、その過程で記録されたデータ・書類は保管され且つ、取り出せる状態にすることが求められています。
特にPPAPに関連する資料については、監査で確認されるので、漏れなく対応しましょう。
2016年版(第3版)
項目 | 概要 |
P4.1※ | 計画に対する実施状況 |
P4.2 | 人的資源の確保と資格 |
P4.3 | 承認された物的資源 |
P4.4※ | PPAP |
P4.5 | FMEAとコントロールプランの作成と承認 |
P4.6 | 量産を見据えた量産試作評価 |
P4.7 | 市場クレーム解析方法の妥当性検証 |
P4.8※ | 量産移行プロセスと承認 |
2023年版(第4版)
項目 | 概要 |
P4.1※ | 計画に対する実施状況 |
P4.2 | 人的資源の確保と資格 |
P4.3 | 承認された物的/非物的資源 |
P4.4※ | PPAP |
P4.5 | 計画された調達活動の実施 |
P4.6 | FMEAとコントロールプランの作成と承認 |
P4.7 | 量産を見据えた量産試作評価 |
P4.8 | 市場クレーム解析方法の妥当性検証 |
P4.9 | 量産移行プロセスと承認 |
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VDA6.3のP5:サプライヤーマネジメント
VDA6.3_P5の要求事項は、量産で使用されるサプライヤーがきちんと管理された状態にあるかが鍵です。
VDA6.3では、その管理状態をサプライヤーのパフォーマンス及び第二者監査の結果から監査を行います。
サプライヤー管理には幅広く厳しい要求もあるので、きちんと構築するようにしてください。
2016年版(第3版)
項目 | 概要 |
P5.1 | 承認されたサプライヤー管理 |
P5.2 | 顧客要求に対するサプライヤーへの展開 |
P5.3 | サプライヤーへの品質目標 |
P5.4※ | 外注先へのPPAP |
P5.5※ | 入荷品に対する受入検査・検証 |
P5.6 | 保管 |
P5.7 | 購買プロセス担当の力量認定 |
2023年版(第4版):大きな変更なし
項目 | 概要 |
P5.1 | 承認されたサプライヤー管理 |
P5.2 | 顧客要求に対するサプライヤーへの展開 |
P5.3 | サプライヤーへの品質目標 |
P5.4※ | 外注先へのPPAP |
P5.5※ | 入荷品に対する受入検査・検証 |
P5.6 | 保管 |
P5.7 | 購買プロセス担当の力量認定 |
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VDA6.3のP6:生産プロセス分析
VDA6.3_P6の要求事項は、量産移行後の管理が適切に行われているかを問う質問です。
監査では主に「製造工程監査」や「製品監査」を実施しながら確認することが一般的です。VDA6.3のP6だけは、タートル分析か可能になっているのが特徴です。
タートル図については、品質マネジメントシステムでおなじみの内容となっているので、是非下記の要求事項を参考にしてみてくださいね!
関連記事
2016年版(第3版)
項目 | 概要 |
P6.1 | 生産プロセスへのインプット |
P6.2 | 生産手法の管理 |
P6.3 | 生産人的資源の管理 |
P6.4 | 生産物的資源の管理 |
P6.5 | 生産プロセス評価 |
P6.6 | 生産プロセスからのアウトプット |
2023年版(第4版):目立った変更なし
項目 | 概要 |
P6.1 | 生産プロセスへのインプット |
P6.2 | 生産手法の管理 |
P6.3 | 生産人的資源の管理 |
P6.4 | 生産物的資源の管理 |
P6.5 | 生産プロセス評価 |
P6.6 | 生産プロセスからのアウトプット |
\VDA6.3のP6の詳細はこちら/
【ここがポイント】
・質問票のNo.とIATFの条項No.が対比してわかる
・IATFの条文検索をする必要がなく直ぐ探せる
・各質問内容の要約がわかる
・おすすめ)VDA6.3監査をこれからの受ける企業様
・おすすめ)事務局/品質保証室の方
【ご購入について】
・お買い物カゴに入れて簡単決済!
・クレジットカード/銀行振込対応可能です。
・請求書/領収書発行可能です!
VDA6.3構築に大事なのが「IATFとの関連した要求の理解」を行い、社内構築・教育を進めていくのが基本。IATFをしっかり構築していれば、VDA6.3の監査を受けても不合格になることはほぼ間違いなくありません。「VDA6.3第3版とIATFとの対比表」を使えば楽々理解が可能です!
VDA6.3のP7:顧客ケア・顧客満足・サービス
VDA6.3_P7の要求事項は、量産移行後の市場における顧客満足追求がポイントです。
顧客クレームに対応できる組織的な活動が可能かどうかが監査のポイント。
特に、市場クレームに関する解析対応や供給不足が発生しないための対応(BCP)が監査でしっかり確認されます。
2016年版(第3版)
項目 | 概要 |
P7.1 | 顧客要求を満たす管理 |
P7.2 | 顧客要求を満たすサービス |
P7.3 | 安定供給のための管理 |
P7.4 | 市場クレーム解析プロセス管理 |
P7.5 | 品質保証プロセス要員の力量認定 |
2023年版(第4版):大きな変更なし
項目 | 概要 |
P7.1 | 顧客要求を満たす管理 |
P7.2 | 顧客要求を満たすサービス |
P7.3 | 安定供給のための管理 |
P7.4 | 市場クレーム解析プロセス管理 |
P7.5 | 品質保証プロセス要員の力量認定 |
\VDA6.3のP7の詳細はこちら/
VDA6.3:シンプル要求事項まとめ
VDA6.3のシンプル要求事項まとめ表はいかがでしたでしょうか?
当サイトでは、各章に分けて要求事項の理解・構築を目指すノウハウ教材を販売しております。
VDA6.3に基づく監査経験(顧客・仕入先含む)豊富な私が作成した教本なので、自信を持っておすすめいたします!是非構築や社内教育にお役立てください!
それではまた!
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『IATF 16949』はInternational Automotive Task Force(IATF)の登録商標です。当サービスはIATFの認定を受けたものではなく、独自に認証取得を支援するサービスを提供しています。
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