
VDA6.3のP4では、製品及びプロセス開発の実施つまり、計画された段階でのイベントに対する具体的な実施が行われているかどうかがポイントです。
IATF16949よりも細かく確認されるVDA6.3。
具体的などんなことを実施する必要があるのか、監査員経験豊富な私が解説していきます!

この記事を書いた人
所属:QMS認証パートナー専属コンサルタント
年齢:40代
経験:製造業にて25年従事(内自動車業界15年以上)
得意:工場品質改善・プロジェクトマネジメント
目標:ちょっとの相談でも頼りにされるコンサルタント
※難解な規格を簡単に解説がモットー!
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| P1 | ポテンシャル分析 |
| P2 | プロジェクトマネジメント |
| P3 | 製品及びプロセス開発の計画 |
| P4 | 製品及びプロセス開発の実施 |
| P5 | サプライヤー管理 |
| P6 | 生産プロセス分析 |
| P7 | 顧客ケア・顧客満足度とサービス |
VDA6.3を理解するうえで整理しておきたい視点
VDA6.3は、単独で理解しようとすると難しく感じられがちですが、IATF16949との関係性を意識して整理すると、要求事項の意図が把握しやすくなります。「なぜその質問があるのか」「どこまで準備すべきか」といった点は、両規格のつながりを理解することで判断しやすくなるケースが多くあります。
特にプロセス監査やサプライヤー管理に関わる場面では、評価項目と要求事項の関係を整理しておくことが重要になります。こうした整理を進める方法の一つとして、VDA6.3とIATF16949の対応関係をまとめた資料や、現状とのギャップを確認するための整理ツールを参考にする方法もあります。
この記事の目次
VDA6.3のP4は「具体的な実施記録」が監査で確認される!

IATF16949を取得し、自動車産業顧客のさらなる開拓のために、VDA6.3の監査を受けたらポテンシャル分析で不合格となったという経験がある企業様も多いのではないでしょうか?
これらの理由の多くは、VDA6.3の規格の内容の理解が不十分なため、意味のわからない監査資料を見せたり、監査員の方の説明がわからなかくてうまく説明できなかったなども要因の一つと言えます。
VDA6.3のP4は、製品及びプロセス開発の実施なので、計画に基づき実施された記録がきちんと提示できるかが最大のポイントです。
これらはIATF16949の8.3項の内容と強くリンクしています。VDA6.3の内容がすごいのは、更に深い内容を徹底的に確認することで、リスクの抽出を行うことができることです。
VDA6.3で監査する場合、監査員資格保持者が来るので、このリスクに基づく考え方が徹底的にできているツワモノ監査員に負けないようにしっかり要求事項を理解していきましょう!
次に、VDA6.3のP4:製品及びプロセス開発の実施の要求事項について解説していきます。
P4:計画されたイベントに対して遅滞なく開発できた記録が必要

VDA6.3のP4では、P2・P3で定められたイベント計画に基づき、それらが実施された記録を確認していくのがVDA6.3に基づく監査です。
APQPフローに基づく各DRやフェーズで必要なインプットとその結果であるアウトプットが明確に示され、それらの記録に期待された結果が得られているかをしっかり確認します。
プロジェクトの流れは「プロジェクト管理規定」で確認し、インプット・アウトプットはタートル図で確認します。

タートル図はVDA6.3の監査手法の一般的なもの(タートル分析)なので、これらを監査員に事前に提出するよう要求されることもあるので、しっかり準備・説明できるようにしてください。
P4:リスク分析の結果とコントロールプランのつながりが確認される
VDA6.3の監査でP4を見られたとき、100%問われるのが「リスク分析の結果」と「コントロールプラン」のつながりです。
IATF16949取得企業では一般的な設計FMEA(DFMEA)及び工程FMEA(PFMEA)の中身が確認され、特にSOD値が高い事象に関しては、しっかり対策が講じられているかがポイントです。
また、これらの対策が完了したらコントロールプランに落とし込まれていることがリンクして確認されるので、絶対に抜け落ちは禁止です。
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また、FMEA・コントロールプランの工程番号が一致しているかそして、工程に掲示されている工程フロー図とのリンクに漏れがないかがしっかり確認されるので、合わせて確認しましょう!
P4:妥当性試験結果の説明が重要
VDA6.3のP4では、P2・P3で定められたイベントにおけるそれらの結果を一つずる見ていくことになります。
その中でも妥当性確認記録の結果は、重点的に見られます。
妥当性確認とは、製品特性が顧客要求を満たすかどうかを検証した記録なので、基本性能試験・信頼性試験・量産試作などのイベント結果が重要です。
これらの記録に不備がないか、抽出された課題がクリアーされているかが監査で確認されるポイントです。
量産試作段階では、本格量産前のプレ生産の位置づけのため、QCD目標におけるパフォーマンス結果が分析されていることも問われます。
P3における製造フィージビリティでの目標値を満たす結果が得られているかが振り返って検証されていないと、良し悪しの判断としては不十分なので、忘れずにDRの中でしっかり確認できるようにしてください。
規格を理解するうえで、よくある「つまずき」とは?
ISO9001やIATF16949、VDA6.3の要求事項は、条文を読むだけでは自社業務への当てはめ方が分かりにくい場面が少なくありません。理解したつもりでも、文書化や運用判断で迷いが生じることは多く、その違和感こそが改善ポイントになる場合もあります!
※ 個別ケースでの考え方整理が必要な場合は、補足的な確認も可能です。
P4:資源(人・物)計画に基づく実施状況が確認される
VDA6.3のP4では、資源計画に基づき必要な資源が開発段階・量産段階で適切な時期に入手されているかが問われます。
例えば、信頼性試験に必要な設備の入手状況や量産試作段階でマストな量産時に使用する大型設備など、クリティカルパスになりうる資源がきちんと入荷されているか、監視されていたかが確認されます。
また、開発人員・生産人員などは力量認定された者が従事できる状態が確保されていたかも問われるので、IATF16949の要求事項について最低限できていることで担保するようにしましょう。

P4:外部から提供される製品・プロセスの管理結果も必要
VDA6.3のP4の中では一部外部提供される製品・プロセスに関する内容も確認されます。
サプライヤー管理の主題はP5となりますが、P4の中では、プロジェクト管理の対象として外部提供者も管理されていたかが問われます。
例えば、外部提供者(サプライヤー)において、一部開発を委託しているのであれば、それらもプロジェクト管理の対象としていなければならないので、それらの結果が問われます。
特に開発の妥当性確認結果(P4の内容)及びPPAP資料の入手・第二者監査結果などが確認されます。
P4:製品及び工程承認の結果
APQPに基づき計画されたプロジェクト計画に各段階においてDRが実施され、そのDR結果によってフェーズ移行が行われると思います。
このDRの結果がVDA6.3のP4では確認されるので、しっかり準備してください。
各DRについてのインプット・アウトプット、DR移行判断基準、承認者が誰か、残課題の抽出と是正計画及びその結果が厳しく見られるので、抜けがないように準備しましょう。
特に残課題が残っている場合、その課題が計画的にクロージングされ且つ、量産移行前までに完全クローズされていないと0点(ポテンシャル分析ならレッド)の点数になります。
日系企業は残課題を先送りにして量産をしながら是正する企業が多いのですが、欧州自動車産業顧客にはこれが通じません。「重大なリスクが量産中にある」と判断され監査をいきなり中断することもあるので絶対にNGです。
P4:PPAP資料は100%確認されます!

VDA6.3では、顧客に提出したPPAP資料の確認はもちろん、その他量産移行判断に使用した資料も社内PPAPとして監査で確認されます。
例えば、社内PPAPルールとして、レベル3を基準としているのに、顧客要求がFMEAとコントロールプランの提出しか求められなかったため、それ以外の資料が監査で確認できなかったとなれば、一発で0点です。

PPAP資料に対しては顧客の提出期限内に提供できることはもちろん、それ以外の資料は量産移行判断材料としてプロジェクトからのアウトプットになっていなければならないことを忘れないでくださいね!
抜け・漏れが許されないPPAP資料なので、社内でしっかり管理できるようプロジェクト計画書にPPAPチェックリストが入っている形が望ましいです。
VDA6.3構築で理解が分かれやすいポイント
VDA6.3は、単独で理解するよりも、IATF16949との関係性を踏まえて整理したほうが全体像をつかみやすい規格です。しかし実際には、どの要求事項をどの規定や帳票でカバーすべきかが分からず、構築の途中で手が止まってしまうケースも少なくありません。
そのため、要求事項の対応関係や、現状とのギャップを整理しながら進めることが重要になります。こうした整理を進める際には、VDA6.3とIATF16949の対応関係や、構築時の確認ポイントを体系的にまとめた資料を参考にする方法もあります。
VDA6.3:P4に関してのFAQ
規格対応でよく聞かれる悩み
ISO9001やIATF16949、VDA6.3に取り組む中で、「審査対策として何を優先すべきか分からない」「要求事項に対する構築の考え方が整理できない」といった声は少なくありません。
また、社内にQMSを体系的に理解している担当者がいない場合や、外部コンサルの費用面で継続的な支援が難しいと感じるケースもあります。こうした悩みは、特定の企業に限らず、多くの現場で共通して見られるものとなっています。
VDA6.3のP4では、製品およびプロセス開発が計画に基づいて実施された証拠として、DRの議事録やFMEA、コントロールプランなどの記録が求められます。特に、リスク分析の結果とそれに基づくコントロールプランのリンクが重要です。これらは監査で確実に確認されるのできちんと準備しておきましょう!
VDA6.3:P4とIATF16949:8.3は製品およびプロセス開発に関する規定ですが、VDA6.3はさらに深くリスク管理や妥当性確認に焦点を当てています。また、欧州顧客の要件に基づいた詳細な検証が行われるため、監査ではより厳格な確認が求められます。特にプロジェクト管理については、日程の遅延・承認プロセスなど細かく見られるので要注意!
VDA6.3のP4監査では、リスク分析に基づく対策がコントロールプランに反映されているか、妥当性試験結果が明確であるか、そして外部提供者の管理が適切に行われているかが重要です。これらの要素をしっかりと準備して監査に臨むことが求められます。
VDA6.3_P4:製品及びプロセス開発の実施:まとめ
VDA6.3_P4の製品及びプロセス開発の実施の質問内容に対する規格解釈はいかがでしたでしょうか?
P2・P3で定めた計画に基づき、実施記録が確認されるのが監査のポイントです。
DRの移行審査やそれに必要な資料(PPAP)の中身が見られるので、徹底して抜け・漏れが内容に管理するようにしてください。
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欧州顧客対応豊富な私が作成したノウハウが詰まった資料となっていますので、是非この機会に知識を深める教材としてご活用いただければ幸いです。
それではまた!
QMS認証パートナー:https://partner.iatf-iso.net/
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