2024年11月から12月:リニューアル期間です!更新をお楽しみに!

記事・コンテンツを大幅工事中です!

【IATF】8.4.2.2:法令・規制要求事項を徹底解説!

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項では、自社が適用される法令・規制要求事項を的確に把握し、それらに適合した部品や材料を購入することを要求しています。つまり、APQPのスタート段階からインプットされ且つ、量産段階まできちんと管理されてなければならないことを意図しています。

今回の記事は、IATF:8.4.2.2の法令・規制要求事項の規格解釈、構築ポイントについて解説いたします。


当サイトは、品質マネジメントシステムを応援しています!

知識・経験を活かし、品質マネジメントシステムの規格を幅広い方々に理解いただき、各規格の普及のお手伝いができればという思いで立ち上げました!難解な内容も、知識と経験でわかりやすく解説していきますので、これからもよろしくお願いします!あくまでも個人の見解(公式に認められたものではないとなりますので、ご理解いただき是非参考にしていただければ幸いです★

第8章:運用についての「要求事項リスト」
ISO・IATF 8章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善

※8.4項~8.4.3.1項は主に、購買プロセスが関係します。

条項 題目 ISO9001 IATF
8.4
8.4.1
一般(外部から提供されるプロセス,製品及びサービスの管理)
8.4.1.1 一般(外部から提供されるプロセス,製品及びサービスの管理)-補足
8.4.1.2 供給者選定プロセス
8.4.1.3 顧客指定の供給者
8.4.2 管理の方式及び程度
8.4.2.1 管理の方式及び程度-補足
8.4.2.2 法令・規制要求事項
8.4.2.3 供給者の品質マネジメントシステム開発
8.4.2.3.1 自動車製品に関係するソフトウェア又は組込みソフトウェアをもつ製品
8.4.2.4 供給者の監視
8.4.2.4.1 第二者監査
8.4.2.5 供給者の開発
8.4.3 外部提供者に対する情報
8.4.3.1 外部提供者に対する情報-補足

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項の規格解釈

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項は非常に重要な要求事項です。

この要求事項のポイントは、自動車産業における製品(自動車本体)・それに使用される部品・材料がその国や地域の法令・規制要求事項を遵守することだけを要求しているわけではなく、販売される国や地域にも適用されなくてはならないことを意図しています。

製造に使用される薬剤など(接着剤なども含まれます)全てにおいて、適用されている必要があります。

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項は、その中でも「購買部品又は購入材料」に対してであり、さらに「自動車に組込まれる物」に対しての法令・規制要求事項となっています。

どの国の法令・規制要求事項に従うかは「顧客」に教えてもらう

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項に対しての構築・対応ポイントとして大事なことは、製品が納品される場所つまり自動車が製造される場所であったり、輸出される国・地域がどこなのかを顧客に確認することが大事です。

取引のある自動車産業顧客であれば、IATFを取得しているメーカーが殆どなので、それらの情報は聞かなくても教えてくれることが殆どです。またどういった要求があるのかも質問しておくことが大事です。

自社の窓口である営業部門から顧客に仕向国についての法令・規制要求事項が何があるかを自動車産業顧客に必ず聞く、そしてその情報をAPQPのスタート段階で「プロジェクト計画書」にインプットすることが非常に重要です。

適用される法令・規制要求事項例
①安全に関する規制
②環境規制
③有害物質に関する規制
④電気・電磁要件
など

顧客から提示が無い場合も自社で調べる

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項の構築・対応ポイントは、「顧客に仕向国について質問する」ですが、万が一にも顧客窓口担当がそれらに詳しくなく提示を行ってくれない場合や、回答を忘れていた場合もあり得るので、自社で仕向国がわかればその国と地域の法令・規制要求事項を調べるようにしてください

法令・規制要求事項に関する担当部署を決めておく

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項の確認及び管理は非常に大変です。

この要求事項に対応するために、構築段階から担当部署を決めておくようにしましょう。

多くの企業の構築パターンでは、品質保証部門がこの管理を行っていることが殆どで、担当者まで明確に決められていることが殆どです。

QMSに関する無料相談承ります!お問い合わせはこちら

法令規制要求事項は仕入先に展開する

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項は、あくまでも購買部品・購入材料に対しての要求事項です。

その為、顧客から何らかの情報を得たり、自社の製品に関する法令・規制要求事項がある場合は、必ず仕入先(サプライヤー)に展開するようにしてください。

また、確実に展開されたことを保証するために、その記録及び仕入先からの確認印などを貰うことがポイントです。

法令・規制要求事項の管理及びその展開方法を確認されることが多いので、プロジェクトへのインプット及び仕入先への展開は確実に証拠を残すことがポイントです。

また、確実に管理されている証拠として、展開シートへの押印ともう一つは、仕入先に対する監査(第二者監査)で確認しましょう。

私の経験上、自社の要求を展開してもきちんと管理状態にない企業が散見されました。そのため、監査ではそれらの情報管理及び、管理方法を監査の一部として確認することで、有益な仕入先監査が可能になります。

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項はどこに記載すればいい?

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項の仕組みは、品質マニュアルに確実に実施するためにどのような取り組みが行われてる必要があるかを記載するとともに、「法令・規制要求事項管理規定」を作成するようにしてください。

自社がどのように法令・規制要求事項に対応しているのか、管理すべき法令・規制要求事項は何かといった観点で管理規定を作成することが構築の大きなポイントです。

文書化したプロセスの要求事項があるため、そのプロセスを「法令・規制要求事項管理規定」を作成し、インプット・アウトプットを明確に示すことが求められます。

IATF:8.4.2.2に関するFAQ

よくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非メールコンサルティングサービスをご活用くださいね!

IATF:8.4.2.2で法令・規制要求事項を満たすために、どのような手順を取ればよいですか?

まず、納品先国や地域の法令・規制要求事項を確認し、顧客からの情報をもとに適用される法令を特定します。次に、APQPの初期段階でその情報をプロジェクト計画に組み込み、サプライチェーン全体に展開します。また、法令に準拠しているかどうかの確認を行い、記録を保管することが重要です。

顧客が仕向国の法令・規制要求事項を提供しない場合、どうすればよいですか?

顧客からの情報提供がない場合は、自社で仕向国の法令や規制を調査し、その結果をもとに対応します。また、可能であれば法令・規制に関する専門家を活用し、適用すべき法規を確実に把握することが推奨されます。自社の品質保証部門などの専門部署がこれらの確認を担当することも効果的です。

サプライヤーへの法令・規制要求事項の展開は、どのように行うべきですか?

法令・規制要求事項をサプライヤーに展開する際は、明確な展開シートや手順書を用いて、すべての関連情報を共有することが必要です。また、サプライヤーからの確認書類や押印を求めることで、情報が適切に伝達され、守られていることを確認します。さらに、サプライヤーに対する監査も定期的に行い、要求事項が遵守されているかを確認することが重要です。

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項まとめ

IATF:8.4.2.2の法令規制要求事項を説明する男性

IATFの8.4.2.2の法令・規制要求事項の規格解釈および構築ポイント如何でしたでしょうか?

法令・規制要求事項をきちんと管理せず、納品後に不正が発覚して大きな問題に発展するケースもあります。

ISO9001より厳しい管理が要求されているIATFですの、その管理の仕組みと確実に管理された証拠が求められます。

自動車が製造・販売される国と地域の法令・規制要求事項は、顧客から確実に入手するとともに、サプライチェーンで展開するようにしましょう!

それではまた!

新感覚のメールコンサルティングサービス
「ちょっと相談」してみませんか?

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!

【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。

2024年11〜12月:サイトリニューアル月間です!

当WEBサイトが次のステージへ!

当サイトは、品質マネジメントシステムの規格に基づいた品質管理の情報と、具体的で実践的な学習支援を提供するために、進化してきました。シンプルかつ直感的に、必要な情報をどこよりも早く確実にお届けし、各規格の発展に貢献することが目的のサイトです。

当WEBサイトのリニューアル後には、こんなことに期待してください!
✅ わかりやすいステップで、品質マネジメントシステムの導入支援
✅ 品質マネジメントの最新トレンドの発見
✅ 独自の課題に寄り添った解決策を提案

企業の皆さまとともに成長し、未来の競争力を形にするための新しい第一歩のために準備しています!
ただいま、WEBサイトをより使いやすく、より価値ある情報をお届けできる場所へと進化させるために準備を進めています。
リニューアルオープンまで、もう少々お待ちください。
新しいサイトで、皆さまとお会いできる日を心待ちにしております!

掲載:2024年12月1日

おすすめの記事