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IATF16949/ISO9001/VDA6.3

【IATF16949攻略】8.7.1.2:不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの要求事項徹底解説!

今回はIATF16949:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈、構築ポイントについて解説いたします。多くの企業では、不適合製品の取扱い・処理についてしっかり規定化されていると思います。それらの管理とは別に、自動車産業顧客から顧客固有要求事項として特別な不適合品の管理要求がある場合があります。

IATFの要求事項である不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈、構築ポイントについて解説いたします。

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第9章:パフォーマンス評価の「要求事項リスト」
ISO・IATF 9章
※IATF16949運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF16949
9.1
9.1.1
一般(監視・測定・分析及び評価)
9.1.1.1 製造工程の監視及び測定(SPC)
9.1.1.2 統計的ツールの特定
9.1.1.3 統計概念の適用
9.1.2 顧客満足
9.1.2.1 顧客満足-補足
9.1.3 分析及び評価
9.1.3.1 優先順位付け
9.2.1
9.2.2
内部監査
9.2.2.1 内部監査プログラム
9.2.2.2 品質マネジメントシステム監査
9.2.2.3 製造工程監査
9.2.2.4 製品監査
9.3.1 一般(マネジメントレビュー)
9.3.1.1 マネジメントレビュー-補足
9.3.2 マネジメントレビューへのインプット
9.3.2.1 マネジメントレビューへのインプット-補足
9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット
9.3.3.1 マネジメントレビューからのアウトプット-補足

IATF16949:8.7.1.2_不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈

IATF16949:8.7.1.2_不適合製品の管理ー顧客規定のプロセス①

この要求事項の意図は、多くの企業は自社の不適合製品の管理について何らかの管理プロセスをもっていると思いますが、必ずしも顧客が納得いくものではないかもしれません

その為、自動車産業顧客はSQM(仕入先品質マニュアル)を発行し、各仕入先に配布することで、取引顧客が要求する品質管理体制の構築依頼することが殆どです。

その為、自動車産業顧客からの不適合製品の管理要望を確認し、製造工場全体で顧客の要望を展開できる仕組みを構築することがポイントです。

この顧客からの要望の多くは「不適合製品が誤って混入し、自社へ流出することを防ぐ」ことが第一なので、きちんとSQMの内容を確認することが重要です。

次にIATF16949:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの構築で重要なことを詳しく解説します。

【重要】仕入先品質マニュアル(SQM)を確認!

みなさんの会社でサプライヤー品質マニュアル(Supplier Quality Manual: SQM)を受け取った場合、中身の内容をきちんと確認する仕組みは既に構築されていますよね?

もしまだ構築がされていないのであれば、下記の過去記事から作成方法確認してください。この要求事項は、めちゃくちゃ重要です。

過去記事

SQMの中には記載方法を多種多様ですが、何らかの形で「不適合品の管理」と記載された内容があるはずです

その内容を確認し、自社の不適法品管理で対応できない要求に関して必ず抽出してください。例えば以下のような記載がされている場合があります。

顧客指定の不適合品処理要求例
①不適合品は容易にアクセスできないエリアで保管してください
②不適合品が使用できないようマーキングを行ってください
③不適合品は手直し・修理を行わないでください

これらはIATF16949の要求事項以上の内容となりますが、もし不適製品の管理を規定している中で対応できる内容であれば特に問題はありませんが、顧客固有要求事項として認識しておくことが重要です。

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顧客規定のプロセスがあれば対応方法を決定する

IATF16949:8.7.1.2_不適合製品の管理ー顧客規定のプロセス②

もし顧客固有要求事項として不適合製品の管理要求があれば、それに従い管理を行う必要があります。

私の仕入先監査の経験上、製造工場に展開されているものの対応方法まで監視されておらず、量産段階で対応できていないという事例を多く見かけています。

SQMを渡されたら顧客固有要求事項と判断したタイミングで対応方法の決定と共に、どのように管理するのかをきちんと顧客別に管理・監視・有効性まで確認するようにしましょう。

例えば、顧客別の対応方法が記載されるパターンとして、以下のような内容に追記されることが多いです。

顧客別対応記載例
①作業標準書
②QC工程図
など

また、管理方法が決定したら必ず現場確認し、対応の有効性を確認してください。例えば「容易にアクセスできない状態」という要求事項があれば、対応方法を「鍵付きの不良棚で管理」とし、容易に開けられないよう鍵の管理まできちんと行うことが大事です。

鍵が棚の隣に置いてあると容易にアクセスできる状態となるので、鍵の保管・管理もきちんと行うことがポイントです。

IATF16949:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの内容はどこに記載すればいい?

IATF16949:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの対応について記載する場所は、大きく分けて二つの所に書かれます。

一つは品質マニュアルのIATF16949:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスに対しての自社の取組方針。もう一つは、不適合品処理管理規定などの規定の中に書かれます。

書き方の事例としては、以下のように記載しましょう。

8.7.1.2対応記載例
顧客から不適合製品の管理について顧客規定のプロセスが与えられた場合、その要求事項に従い管理を行う。必要に応じて作業標準書やQC工程図に追記することで、工程作業者への周知徹底を行う。

具体的にどのように取り組むかは、顧客によって異なるので自社の概念を記載しておくとよいでしょう。

実際の審査や顧客監査では、SQMの要求事項がどのように対応されているかを現場で確認されるので、きちんと対応するようにしましょう。

IATF16949:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセス:まとめ

IATF16949:8.7.1.2_不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈および構築ポイントは如何でしたでしょうか?

顧客固有要求事項の抽出の際に、不適合製品の管理要求がある場合、それらが漏れなく製造工場で展開すること。そして、顧客要求に従った管理ができていることを作業現場で確認を行うようにしましょう。

特に、製造工程監査を実施する際は、顧客固有要求事項も監査範囲に含まれるので、もれなく確認することが重要です。

それではまた!

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