
今回はIATF:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈、構築ポイントについて解説いたします。多くの企業では、不適合製品の取扱い・処理についてしっかり規定化されていると思います。それらの管理とは別に、自動車産業顧客から顧客固有要求事項として特別な不適合品の管理要求がある場合があります。
IATFの要求事項である不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈、構築ポイントについて解説いたします。
品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★
「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!
✅ QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイト「QMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック
✅ 実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイト「QMS認証パートナー」では、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ
皆様の目的に合わせて活用可能です!
・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。 ・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。 ・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。 ・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。 →サービスのお問い合わせはこちら |
2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引★
サービス詳細はこちら
・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について
【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
第4章 | 組織の状況 | 〇 | 〇 |
第5章 | リーダーシップ | 〇 | 〇 |
第6章 | 計画 | 〇 | 〇 |
第7章 | 支援 | 〇 | 〇 |
第8章 | 運用 | 〇 | 〇 |
第9章 | パフォーマンス評価 | 〇 | 〇 |
第10章 | 改善 | 〇 | 〇 |
条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
9.1 9.1.1 |
一般(監視・測定・分析及び評価) | ○ | ○ |
9.1.1.1 | 製造工程の監視及び測定(SPC) | ○ | |
9.1.1.2 | 統計的ツールの特定 | ○ | |
9.1.1.3 | 統計概念の適用 | ○ | |
9.1.2 | 顧客満足 | ○ | ○ |
9.1.2.1 | 顧客満足-補足 | ○ | |
9.1.3 | 分析及び評価 | ○ | ○ |
9.1.3.1 | 優先順位付け | ○ | |
9.2.1 9.2.2 |
内部監査 | ○ | ○ |
9.2.2.1 | 内部監査プログラム | ○ | |
9.2.2.2 | 品質マネジメントシステム監査 | ○ | |
9.2.2.3 | 製造工程監査 | ○ | |
9.2.2.4 | 製品監査 | ○ | |
9.3.1 | 一般(マネジメントレビュー) | ○ | ○ |
9.3.1.1 | マネジメントレビュー-補足 | ○ | |
9.3.2 | マネジメントレビューへのインプット | ○ | ○ |
9.3.2.1 | マネジメントレビューへのインプット-補足 | ○ | |
9.3.3 | マネジメントレビューからのアウトプット | ○ | ○ |
9.3.3.1 | マネジメントレビューからのアウトプット-補足 | ○ |
ISO9001/IATF16949の構築・運用のコツは「規格の理解」と「ルールと記録の構築」の2つがカギ!現在とのギャップを埋める教材とサンプルを利用しつつ、相談しながら低コストで対応可能なノウハウをご提供いたします!
【QMSおすすめ商品】
👑 | 教材No. | タイトル:詳細はこちら |
1 | No.1-001 | IATF16949+ISO9001学習支援教材 |
2 | No.2-001 | コアツール学習支援教材(IATF) |
3 | No.3-001 | ISO9001学習支援教材 |
【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。
この記事の目次
IATF:8.7.1.2_不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈
この要求事項の意図は、多くの企業は自社の不適合製品の管理について何らかの管理プロセスをもっていると思いますが、必ずしも顧客が納得いくものではないかもしれません。
その為、自動車産業顧客はSQM(仕入先品質マニュアル)を発行し、各仕入先に配布することで、取引顧客が要求する品質管理体制の構築依頼することが殆どです。
自動車産業顧客からの不適合製品の管理要望を確認し、製造工場全体で顧客の要望を展開できる仕組みを構築することがポイントです。
この顧客からの要望の多くは「不適合製品が誤って混入し、自社へ流出することを防ぐ」ことが第一なので、きちんとSQMの内容を確認することが重要です。
次にIATF:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの構築で重要なことを詳しく解説します。
【重要】仕入先品質マニュアル(SQM)を確認!
みなさんの会社でサプライヤー品質マニュアル(Supplier Quality Manual: SQM)を受け取った場合、中身の内容をきちんと確認する仕組みは既に構築されていますよね?
もしまだ構築がされていないのであれば、下記の過去記事から作成方法確認してください。この要求事項は、めちゃくちゃ重要です。
過去記事
SQMの中には記載方法を多種多様ですが、何らかの形で「不適合品の管理」と記載された内容があるはずです。
その内容を確認し、自社の不適合品管理で対応できない要求に関して必ず抽出してください。例えば以下のような記載がされている場合があります。
②不適合品が使用できないようマーキングを行ってください
③不適合品は手直し・修理を行わないでください
これらはIATFの要求事項以上の内容となりますが、もし不適製品の管理を規定している中で対応できる内容であれば特に問題はありませんが、顧客固有要求事項として認識しておくことが重要です。
📩 IATF16949・ISO9001・VDA6.3対応 メール相談サービス
「この1つだけ聞きたい」に応える、メールでの1質問コンサル
品質マネジメントの現場で、「今すぐ誰かに聞きたい」と思ったことはありませんか?このメール相談サービスは、IATF16949・ISO9001・VDA6.3に特化した専門家が、1つの質問から丁寧にお応えするライトな相談サービスです。
よくあるお悩み
✔ 社内にノウハウがなく、進め方に迷っている
✔ 審査直前、誰かに最終チェックしてほしい
✔ 不適合を指摘されたけど、どう対応すれば?
このサービスが選ばれる理由
✔ 面談不要、メールだけで完結
✔ 必要なときに、1質問単位で相談できる
✔ 初回無料お試し付きで、導入のハードルが低い
こんな企業様におすすめです
✔ 認証取得・更新を目指す企業担当者様
✔ 内部監査・外部審査に不安を抱えている事務局様
✔ サプライヤー監査やVDA6.3対応の準備を進めたい方
✔ コンサル契約はまだ早いけれど、専門家の視点が欲しい方
プラン | カテゴリー | 詳細 |
1質問完結 | 全QMSに関する質問OK | 詳細はこちら |
質問し放題 | ISO9001 | 詳細はこちら |
質問し放題 | IATF16949 | 詳細はこちら |
質問し放題 | VDA6.3 | 詳細はこちら |
※不明点などがあれば、お気軽にお問合せください。
お問い合わせはこちらから
顧客規定のプロセスがあれば対応方法を決定する
もし顧客固有要求事項として不適合製品の管理要求があれば、それに従い管理を行う必要があります。
私の仕入先監査の経験上、製造工場に展開されているものの対応方法まで監視されておらず、量産段階で対応できていないという事例を多く見かけています。
SQMを渡されたら顧客固有要求事項と判断したタイミングで対応方法の決定と共に、どのように管理するのかをきちんと顧客別に管理・監視・有効性まで確認するようにしましょう。
例えば、顧客別の対応方法が記載されるパターンとして、以下のような内容に追記されることが多いです。
②QC工程図
など
また、管理方法が決定したら必ず現場確認し、対応の有効性を確認してください。例えば「容易にアクセスできない状態」という要求事項があれば、対応方法を「鍵付きの不良棚で管理」とし、容易に開けられないよう鍵の管理まできちんと行うことが大事です。
鍵が棚の隣に置いてあると容易にアクセスできる状態となるので、鍵の保管・管理もきちんと行うことがポイントです。
【サンプルで楽々構築】
自動車産業の必須ツール!特別採用申請表と不適合品処理管理規定で、現場対応の効率化と運用改善を実現。確実な「特別処理対応の構築」を目指す企業様に最適です!
【帳票サンプル】 | No.8711_特別採用申請表 |
【規定サンプル】 | No.8710_不適合品処理管理規定 |
IATF:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの内容はどこに記載すればいい?
IATF:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの対応について記載する場所は、大きく分けて二つの所に書かれます。
一つは品質マニュアルのIATF:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスに対しての自社の取組方針。もう一つは、不適合品処理管理規定などの規定の中に書かれます。
書き方の事例としては、以下のように記載しましょう。
具体的にどのように取り組むかは、顧客によって異なるので自社の概念を記載しておくとよいでしょう。
実際の審査や顧客監査では、SQMの要求事項がどのように対応されているかを現場で確認されるので、きちんと対応するようにしましょう。

品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら
③有料版記事:要求事項対策ヒント、審査攻略などはこちら
【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。
IATF:8.7.1.2に関するFAQ
メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!
「有料版記事」では、非公開ノウハウもどんどんアップしてますので、是非ご利用いただければ幸いです。
【ピックアップ:有料版記事情報】
ISO9001:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
IATF16949:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
顧客からの特別な要求に対応するには、まず「仕入先品質マニュアル(SQM)」などで顧客が指定している不適合製品の管理要件をしっかりと確認しましょう。その後、顧客の要求に基づいて社内でどのようなプロセスを構築するか決定し、工程作業者や現場の全員に適切に伝達します。定期的な監査を行い、要求事項が守られているかを確認することも重要です。
SQMを確認する際は、不適合製品に関する管理方法や保管方法など、顧客が具体的に要求している事項を漏れなく把握することが重要です。特に「容易にアクセスできないエリアで保管する」「不適合品の手直しや修理を行わない」といった、IATF以上の顧客固有の要求事項を見逃さないようにしましょう。これらの要求に対応できる管理プロセスを構築し、現場での実行状況を確認することが大切です。
不適合製品管理の顧客規定プロセスは、品質マニュアルのIATF:8.7.1.2に記載することが一般的です。また、不適合品処理管理規定にも追記することで、工程作業者に対しての明確な指示を行います。具体的には、顧客固有の要求事項をもとに、どのように管理を行うかの詳細を作業標準書やQC工程図に反映させ、従業員への周知徹底を図りましょう。
IATF:8.7.1.2の不適合製品の管理ー顧客規定のプロセス:まとめ
IATF:8.7.1.2_不適合製品の管理ー顧客規定のプロセスの規格解釈および構築ポイントは如何でしたでしょうか?
顧客固有要求事項の抽出の際に、不適合製品の管理要求がある場合、それらが漏れなく製造工場で展開すること。そして、顧客要求に従った管理ができていることを作業現場で確認を行うようにしましょう。
特に、製造工程監査を実施する際は、顧客固有要求事項も監査範囲に含まれるので、もれなく確認することが重要です。
それではまた!

「この要求事項、どう解釈すればいい?」「監査前に、ちょっとだけ確認したい」そんな品質マネジメントに関する“ピンポイントの悩み”に、1質問から丁寧にお応えします。
「大げさなコンサルは要らない」「今すぐ答えがほしい」そんなニーズにぴったり寄り添うサービスです。
【このサービスが人気の理由】 ①:本当に必要な部分だけを相談できるから、コスパが抜群 ②:難しい要求事項も、実際の現場に合わせたわかりやすい説明がもらえるから ③:初めてでも安心!専門用語をかみ砕いた、丁寧なサポートが受けられるから 1質問完結プランの詳細はこちら |
【サービスの特徴】
✅IATF16949・ISO9001・VDA6.3に特化
現場経験豊富なコンサルタントが、教科書的な答えではなく、実践的なアドバイスをお届けします。
✅1質問単位で利用できる
「ちょっと聞きたい」「少しだけ不安を解消したい」という時に、気軽に利用できるスタイル。
✅スピード返信・明快な回答
疑問にできる限り早く・わかりやすく回答し、次の行動にすぐ移れるようサポートいたします!
具体的な相談内容例
・IATF16949・ISO9001の審査で指摘された不適合の改善方法を知りたい
・VDA6.3の監査に対応するためのポイントを教えてほしい
・品質マニュアルや手順書の作成・見直しのアドバイスが欲しい
・管理計画(CP)やFMEAの作成・修正について相談したい
・品質目標の設定方法や、KPIの適切な管理方法を知りたい
・顧客からの品質要求に対応するための方法を教えて欲しい
「この質問はしていいのかな?」と悩む前に、まずはお気軽にご相談ください!
お問い合わせページはこちら