春のQMS構築応援中

【IATF16949攻略】8.1.2:機密保持の要求事項徹底解説!

今回はIATF:8.1.2の機密保持の規格解釈、構築ポイントについて解説いたします。皆さんの会社では、会社の中で機密情報漏洩に対する取り組みは行われていますか?特に、自動車産業顧客にとって競合他社について知られてはいけない情報を、組織の中で機密保持として扱われていることがこの要求事項の構築ポイントになっています。


この記事を書いた人

品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★

ご利用方法・告知・注意点などはこちら

「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!

QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイトQMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック

実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイトQMS認証パートナーでは、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ

皆様の目的に合わせて活用可能です!

・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。
・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。
・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。
・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。
サービスのお問い合わせはこちら

2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引
サービス詳細はこちら

・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について

【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

第8章:運用についての「要求事項リスト」
ISO・IATF 8章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善

※8.1項~8.3.6.1項は主に、①営業プロセス②製品設計プロセス③工程設計プロセスが関係します。

条項 題目 ISO9001 IATF
8.1 運用の計画及び管理
8.1.1 運用の計画及び管理-補足
8.1.2 機密保持
8.2.1 顧客とのコミュニケーション
8.2.1.1 顧客とのコミュニケーション-補足
8.2.2 製品及びサービスに関する要求事項の明確化
8.2.2.1 製品及びサービスに関する要求事項の明確化-補足
8.2.3.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー
8.2.3.1.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー補足
8.2.3.1.2 顧客指定の特殊特性
8.2.3.1.3 組織の製造フィージビリティ
8.2.3.2 題目無(レビュー結果の保持ルール)
8.2.4 製品及びサービスに関する要求事項の変更
8.3.1 製品及びサービスの設計・開発
8.3.1.1 製品及びサービスの設計・開発-補足
8.3.2 設計・開発の計画
8.3.2.1 設計・開発の計画-補足
8.3.2.2 製品設計の技能
8.3.2.3 組込みソフトウェアを持つ製品の開発
8.3.3 設計・開発へのインプット
8.3.3.1 製品設計へのインプット
8.3.3.2 製造工程設計へのインプット
8.3.3.3 特殊特性
8.3.4 設計・開発の管理
8.3.4.1 監視
8.3.4.2 設計・開発の妥当性確認
8.3.4.3 試作プログラム
8.3.4.4. 製品承認プロセス
8.3.5 設計・開発からのアウトプット
8.3.5.1 設計・開発からのアウトプット-補足
8.3.5.2 製造工程設計からのアウトプット
8.3.6 設計・開発の変更
8.3.6.1 設計・開発の変更-補足
ISO9001/IATF16949を徹底支援!
商品・サービスを利用して楽々構築

・規格の理解:ノウハウ教材
・構築の支援:帳票/規定サンプル
・運用のコツ:有料版記事
・相談したい:メール/オンラインコンサル
・現地で相談:コンサルティングサービス

ISO9001/IATF16949の構築・運用のコツは「規格の理解」と「ルールと記録の構築」の2つがカギ!現在とのギャップを埋める教材とサンプルを利用しつつ、相談しながら低コストで対応可能なノウハウをご提供いたします!
【QMSおすすめ商品】

👑 教材No. タイトル:詳細はこちら
1 No.1-001 IATF16949+ISO9001学習支援教材
2 No.2-001 コアツール学習支援教材(IATF)
3 No.3-001 ISO9001学習支援教材

【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。

IATF:8.1.2の機密保持の規格解釈

この要求事項の意図は、自動車産業顧客と取引する上で、顧客が自社に対して開示した内容をきちんと機密情報として取扱い、外部へ漏洩しない仕組みを構築することを目的とした要求事項です。

例えばある自動車産業顧客A社の製品開発時期などをA社のライバル企業B社へ情報を漏洩させてしまうと、A社にとって不利益を与えてしまうことは大問題です。

一般的には、顧客との情報漏洩禁止として取引契約書の中で禁止行為として記載されていることがほとんどです。しかし合意したにも関わらず、機密保持の仕組みがなければ情報漏洩をしてしまう可能性がありますよね?

IATF:8.1.2の機密保持の要求事項では、それらを未然に防ぐために機密保持の仕組みを構築することを要求しているので、組織の中できちんと構築する必要があります。

機密保持の内容を明確にする

IATF:8.1.2の機密保持の要求事項では、以下のようなことが大事です。

開発段階から(APQPのスタート段階から)機密保持に該当する情報は、機密情報として取扱い、厳重な管理をすることを徹底させる仕組みが必要です。

まずその第一段階として、社内で機密情報として取り扱う情報を明確に決めることが大事。一般的に、顧客にとっての機密情報等は、以下のような内容があげられます。

機密情報として取り扱う代表例
①顧客のマイルストーン:開発日程
②顧客独自の技術情報:特に新技術としている内容
③デザイン情報:例えば新車の形状など
④マーケット情報:顧客がどの消費者層をターゲットにしているかなど

これらの情報が顧客競合他社に漏れてしまうと、取引顧客に大きな損害を与えます。その為、絶対に外部に漏らしてはいけない情報として機密保持を行う必要がありあります。

自社が開発する上でどのような情報を顧客から入手する必要があり、それらのどの内容が機密情報とするのかを社内で決める必要があります。

IATF16949・ISO9001・VDA6.3対応 メール相談サービス
時間や場所の制約なく、品質管理の悩みを専門家に相談!
対面やオンライン会議は面倒…でも、気軽に専門家の意見を聞きたい!

品質マネジメントシステムの課題に直面したとき、「いますぐ専門家に相談したい」と思うことはありませんか?そんな企業様のために、IATF16949・ISO9001・VDA6.3に特化したメール相談サービスをご用意しています!

✅ 社内にノウハウがなく、品質マネジメントの進め方が分からない…
✅ 審査前の最終チェックをしたいけど、誰に相談すればいい?
✅ 不適合を指摘されたけど、どう対応すればいい?

このようなお悩みを、場所や時間の制約なく、メールで気軽に専門家へ相談できるサービスです!
圧倒的なコスパを実現!
無料お試し期間あり!

こんな企業様におすすめ
・ IATF16949 / ISO9001 の認証取得・更新を目指す企業様
・内部監査・外部審査の対応に悩んでいる事務局担当者様
・取得後の維持管理にお困りな中小企業様(改善事例多数ございます!
・サプライヤー監査・VDA6.3プロセス監査に対応したい方
・コンサル契約までは考えていないが、試しに専門家のアドバイスを受けたい方
1質問で完結プラン:詳細はこちら
質問し放題プラン:詳細はこちら

内部で開示できる情報を整理する

IATF:8.1.2の機密保持を理解したメンバー

構築ポイント①で決められた機密情報に対して、その情報を内部のどの部門やどの担当者までに開示されるのかをきちんと決める必要があります。

構築する上で、例えば以下のように定義するとよいでしょう。

開示範囲の事例
①顧客の開発日程:プロジェクトメンバー
②顧客技術情報:設計部門
③デザイン情報:営業部門・製造部門・営業部門
④マーケット情報:営業部門

社内で全ての情報をオープンにしてしまうと、機密保持を行う上で支障になります。逆にオープンにしないことも支障になるので、必要となる情報を必要な部門・担当者に開示する仕組みを構築することがポイントです。

情報セキュリティーを頑健にする

開示する内容が明確になった後は、内部や外部に漏れない・漏らさない為に、情報セキュリティーの仕組み構築が必要です。

例えば、内部漏洩を防止するために、顧客情報を保管しているサーバーのアクセス権を必要に応じて付与することで、内部からの意図的な情報漏洩を防ぐこともできます。

さらに、機密情報を積極的に取り扱う技術室(設計室など)などには、入場制限を行うなども機密保持には効果的です。

また、外部からのサイバー攻撃に対する情報漏洩については、情報セキュリティー強化に努める取組及び構築などが機密保持に対しては必要になります。

特に最近では、顧客との情報のやり取りの中で電子媒体経由(メール・CADなど)で行われることも多いので、パスワードで保護した内容を送付するなどの取組も有効です。

情報を漏洩させた者への罰則

最後に情報漏洩を行った者への罰則を決めるようにしましょう。顧客情報を漏洩させるということは、自社の信頼を失うことに繋がります。

一般的には就業規則の中に情報漏洩への罰則について言及されている企業が多いと思いますが、大抵は自社の機密情報漏洩に特化したものになっています。

顧客情報漏洩についても機密保持の観点から何らかの罰則を与える仕組みにすることで、IATF:8.1.2の機密保持への要求事項についての対応が可能になります。

IATF:8.1.2の機密保持の対応はどこに記載すればいい?

前述のように、多くの企業では就業規則の中に機密情報漏洩について記載されていることがあります。就業規則には情報漏洩を禁止すること及び、機密情報には顧客の情報を含むことを明示するとよいでしょう。

また、機密情報の取扱いについては、情報セキュリティー管理規定などを定め、機密保持に努めることが重要です。

8.1.2規定記載ポイント
①機密情報として取り扱う内容
②開示される部門
③機密保持に対するセキュリティーレベル

これらを定義するとより効果的な機密保持が可能となります。


品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら
③有料版記事:要求事項対策ヒント、審査攻略などはこちら

【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。

IATF:8.1.2に関するFAQ

メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!
有料版記事」では、非公開ノウハウもどんどんアップしてますので、是非ご利用いただければ幸いです。
【ピックアップ:有料版記事情報】
 ISO9001:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
 IATF16949:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら

【IATF16949:FAQ】

IATF:8.1.2の機密保持の仕組みは、どのように構築すればよいですか?

まず、顧客と契約した機密情報を特定し、その情報が誰に開示されるべきかを明確にすることが重要です。次に、社内での情報管理体制を強化し、アクセス権限やセキュリティ対策を設定します。さらに、顧客情報の管理方法や機密保持に関するルールを明文化し、全従業員に周知徹底させることが求められます。

IATF:8.1.2に基づく機密保持対策を実施するために、必要な具体的なセキュリティ対策は何ですか?

セキュリティ対策として、以下のような取り組みが必要です。
・社内の機密情報へのアクセス権限の制限
・顧客情報を管理するサーバーへの厳格なアクセス管理
・機密情報を取り扱う部門での入場制限
・電子メールやファイル送信時にパスワードや暗号化の利用
これらの対策により、内部および外部からの情報漏洩リスクを軽減できます。

機密情報の漏洩が発生した場合、IATFの要求に基づいてどのように対応すべきですか?

機密情報が漏洩した場合、迅速な対応が求められます。まず、漏洩の範囲と原因を特定し、関係者や顧客に報告します。その後、再発防止策を検討し、従業員に対する罰則や教育の強化を実施します。また、情報漏洩が外部からの攻撃による場合は、セキュリティ対策の見直しや強化を検討する必要があります。

IATF:8.1.2の機密保持:まとめ

IATF:8.1.2の機密保持②

IATF:8.1.2の機密保持の規格解釈および構築ポイントは如何でしたでしょうか?

自動車産業顧客が仕入先に対して機密情報を開示することはリスクであるからこそ、顧客の期待に副える機密保持が重要です。

万が一顧客情報を漏洩させて顧客の信頼を失ってしまっては大変です。その様な事態を未然に防ぐためにも、機密保持について組織的に取り組むようにしましょう!

それではまた!

新感覚のメールコンサルティングサービス
「ちょっと相談」してみませんか?

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!

【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。

具体的な相談内容例
・IATF16949・ISO9001の審査で指摘された不適合の改善方法を知りたい
・VDA6.3の監査に対応するためのポイントを教えてほしい
・品質マニュアルや手順書の作成・見直しのアドバイスが欲しい
・管理計画(CP)やFMEAの作成・修正について相談したい
・品質目標の設定方法や、KPIの適切な管理方法を知りたい
・顧客からの品質要求に対応するための方法を教えて欲しい
「この質問はしていいのかな?」と悩む前に、まずはお気軽にご相談ください!

品質マネジメントシステム構築・学習支援

QMS認証パートナーでは、ISO9001・IATF16949・VDA6.3など専門的なコンサルティングサービス並びに、学習支援などを行っております。オンラインやデジタルコンテンツの強みを活かした新しいサービスを提供いたします。
無料で学習可能:QMS学習支援サイト(本サイト)
有料で構築支援:QMS認証パートナー

コンサルティングサービス

現地コンサルティング
課題解決No.1

現場課題を徹底支援!直接訪問コンサルで認証取得徹底支援(好評に付き新規停止中)

学習支援

構築ノウハウ教材
社内構築に最適
転職のメリットを考える
IATF16949構築
コアツール構築
VDA6.3構築
ISO9001構築

帳票サンプル
最重要ポイントがわかる!
IT系を学ぶ
IATF16949対応帳票
コアツール対応帳票
まとめ買い:学習帳票
ISO9001帳票

規定サンプル
ルール構築が楽々♪
面接対策
IATF16949対応規定単品
まとめ買い:学習規定