
IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項では、是正処置の一つとして、ポカヨケ手法の検討および採用のプロセス構築を意図しています。
今回の記事は、IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。
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条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
第4章 | 組織の状況 | 〇 | 〇 |
第5章 | リーダーシップ | 〇 | 〇 |
第6章 | 計画 | 〇 | 〇 |
第7章 | 支援 | 〇 | 〇 |
第8章 | 運用 | 〇 | 〇 |
第9章 | パフォーマンス評価 | 〇 | 〇 |
第10章 | 改善 | 〇 | 〇 |
条項 | 題目 | ISO 9001 |
重要 帳票 |
IATF 16949 |
重要 帳票 |
10.1 | 一般(改善) | ○ | ○ | ||
10.2.1 10.2.2 |
不適合及び是正処置 | ○ | ● | ○ | |
10.2.3 | 問題解決 | ○ | ● | ||
10.2.4 | ポカヨケ | ○ | |||
10.2.5 | 補償管理システム | ○ | ● | ||
10.2.6 | 顧客苦情及び市場不具合の試験・分析 | ○ | ● | ||
10.3 | 継続的改善 | ○ | ● | ○ | |
10.3.1 | 継続的改善-補足 | ○ | ● |
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この記事の目次
IATF16949:10.2.4の【大前提】ポカヨケの意味とは?
IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項の意味を理解する前に、大前提として理解しておかなければならないのが、ポカヨケというワードの意味です。
よく勘違いされる方が多いのですが、例えば製品識別のための刻印やシール・色または、表裏、方向を示す製品設計からの間違い防止を「ポカヨケ」とおっしゃられる方もいます。
これもポカヨケという意味では間違いありませんが、これらは製品設計ポカヨケの意味合いなので、IATF16949が要求するものとは異なります。
IATF16949で求めているポカヨケは、製品検査ポカヨケを指します。
例えば、全数画像識別検査・全数◎◎部品高さ検査機などが該当します。
ポカヨケという意味を理解すると本要求事項が何を求めれているのかがわかるので、次に10.2.4項の要求事項について見ていきましょう。
ポカヨケ手法を決定する規定が必要
IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項では、文書化したプロセスの要求があるので、ポカヨケ手法の決定方法のルール化(規定化)が必要です。これらは一般的に工程設計管理規定などに記載しておくと便利です。
ポカヨケ手法を必要とする大きな理由は、人的ミスの是正対策または予防対策です。人が介在する工程は、100%ミスを防ぐことはできません。だからこそ全数検査できるようなポカヨケ装置が必要になります。
教育訓練をいくら徹底しても是正としては不十分です。特に、特殊特性工程を人に頼る場合は危険で、これらの品質是正として全数検査を自動判別で行うよう要求してくる自動車産業顧客は非常に多いです。
どのような場面・用途でポカヨケ装置を導入するかを工程設計管理規定に明記することをおすすめします。
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ポカヨケ手法の詳細はFMEA/コントロールプランで文書化
IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項で重要なのは、FMEAの中でリスクと判断した内容に対して、その予防処置としてポカヨケを採用する場合、FMEAの中で明記することです。その際に、ポカヨケ記号を社内定義しておくとコントロールプラントのつながりも明確になり、わかりやすくなります。
また、ポカヨケ装置の試験頻度とは、朝・昼・夜などにN=5サンプル検査などが該当します。この際に使用されるチャレンジ部品については次に解説します。
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関連規定 | No.6121_リスク分析管理規定 |
チャレンジ部品管理は校正管理と同じやり方!
IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項では、チャレンジ部品という聞きなれない言葉が出てきます。ここでいうチャレンジ部品の意味をしっかり理解しておきましょう。
チャレンジ部品とは、OK/NGサンプルのこと。外観サンプルなども該当するので8.6.3項も注意して構築するようにしましょう!
ポカヨケ装置に使用する試験サンプル(チャレンジ部品:OK・NGサンプル)は、校正管理と全く同じ管理が必要です。監査などで「チャレンジ部品があるか?」という質問に対して「ある」と回答すると本要求事項が確認されます。管理をやっていない・必要ないと判断したのであれば相当の理由が必要になるので注意してください。
校正については、下記の要求事項を参照してください。
ポカヨケ装置故障時の対応計画は必須!
IATF16949:10.2.4項のポカヨケの要求事項では「万が一ポカヨケ装置が故障したら?」に対応した仕組み構築が超重要です。
まず一つ目は、量産前にポカヨケ装置が壊れていないことを確認する仕組み。ポカヨケ装置の故障テストは、故障を事前に察知する機能を設けることが重要です。その考え方が、前述したチャレンジ部品を使用した朝・昼・夜チェックなどが該当します。
もう一つ大事なのが、ポカヨケ装置が本気で壊れた時の対応計画です。この内容と大きくかかわるのがIATF16949:6.1.2.3項の緊急事態対応計画です。
この要求事項をきちんと勉強している方はもうわかるはず!設備・治工具のリスク分析がありましたよね!
上記なら、外観検査機がポカヨケ装置に該当しますが、同一工法有り(例えば同一の試験装置がもう一台予備である)の場合は、リスクが低いですし、交換ですみますよね!
この設備・治工具のリスク分析は対応計画に該当するので、このリストにポカヨケ装置も含めた対応計画にすればOK!
緊急事態対応計画用教材のご紹介
帳票名 | BCP(緊急事態対応計画)対応表 | ||
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特徴 | IATF16949の最難関要求事項を攻略!BCP(緊急事態対応計画)対応表とリスク分析管理規定などのサンプルを基に、構築を進めてみませんか?緊急事態対応計画は項目一覧のみならず、在庫・設備/治具リスク分析・部品/原材料リスク分析まで構築可能です。 | ||
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IATF16949:10.2.4に関するFAQ
ポカヨケ装置の導入が求められるのは、主に人的ミスが発生しやすい工程や、品質上の重要な特性を持つ工程です。特に、100%のミス防止が難しい場合や、特殊特性が含まれる場合には全数検査や自動判別のポカヨケが推奨されます。自動車産業では、人的作業に頼る工程に対して、これらのポカヨケ手法を採用することが求められることが多く、審査・監査でもよく指摘になる項目と言えます。
FMEA(プロセスにおけるリスク分析)では、リスクがあると判断された工程に対して、予防的な対策としてポカヨケ手法を採用することが一般的です。採用された手法はFMEAに明記され、さらにその試験頻度や検査方法はコントロールプランに文書化されます。これにより、リスク管理が一貫して行われることが求められます。
IATF:10.2.4項では、ポカヨケ装置の故障に対する対応計画の策定が求められています。これには、装置の故障を事前に察知するためのテストや、実際に装置が故障した場合の代替策が含まれます。予備装置の準備や、緊急事態対応計画(IATF:6.1.2.3項)に基づく対応が求められ、設備リスク分析と連動させることが重要です。
IATF:10.2.4項のポカヨケ:まとめ
IATF:10.2.4項のポカヨケの要求事項の規格解釈はいかがでしたか?
IATF:10.2.4項のポカヨケの要求事項では、是正処置の一つとして、ポカヨケ手法の検討および採用のプロセス構築を意図しています。
プロセスは文書化の要求がある為、ルール化(規定化)が必要であり、採用に向けてFMEA・コントロールプランへの紐づきが求められています。
また、ポカヨケ装置に使用するチャレンジ部品にも管理要求がある為注意しましょう!
ポカヨケ装置は重要装置の一つなので、緊急事態対応計画との紐づきがあることも重要です。
それではまた!

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