新春企画のお知らせ

【ISO9001攻略】5.2.1:品質方針の確立の要求事項徹底解説!

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項は、品質マネジメントシステム運用に最も大事なポイントです。

なぜなら、このトップマネジメント(経営者)が方針に基づき全ての従業員に自社の方向性を示し、品質目標などに繋がるからです。

今回の記事は、ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立について解説いたします。


この記事を書いた人

品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★

ご利用方法・告知・注意点など

・当サイトの内容は、あくまでも個人の見解です。そのため、保証するものではございません。
・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。
・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。
・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。
サービスのお問い合わせはこちら

2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引
サービス詳細はこちら

・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について

【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

第5章:リーダーシップ及びコミットメント「要求事項リスト」
ISO・IATF 5章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善
条項 題目 ISO9001 IATF
5.1.1 一般(リーダーシップ)
5.1.1.1 企業責任
5.1.1.2 プロセスの有効性及び効率
5.1.1.3 プロセスオーナー
5.1.2 顧客重視
5.2.1 品質方針の確立
5.2.2 品質方針の伝達
5.3 組織の役割・責任及び権限
5.3.1 組織の役割・責任及び権限ー補足
5.3.2 製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限
おすすめ!構築・学習支援に最適教材
【教材】 No.1-001 QMSノウハウ_学習教材
【教材】 No.2-001 コアツール_学習教材
【教材】 No.7-001 内部監査概説_学習教材

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の意図

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項は、品質マネジメントシステム運用におけるてっぺんに位置する大事な内容です。

なぜなら品質方針を基に品質目標が立てられ、その品質目標を組織の中で展開し、実施し、その結果として目標が達成できたのかを監視していくことが品質マネジメントシステム運用の本筋だからです。

品質方針が吟味され必要に応じて更新することで、変化する世界情勢・市況に応じた最新の組織として確立することにもつながります。

そして品質方針を確立するのに欠かすことができないのが「トップマネジメント」の意思です。

ISO9001をやっつけ仕事としての認証目的だけの経営者と、品質マネジメントシステムを自社の経営に取り込み、常に改善する意識しているトップがいる企業とではまったく品質レベル(製品・サービスレベル)が異なります。

品質方針にどのようにトップマネジメントの意思を伝えるようにすればよいのか、ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項をみながら解説していきます。

組織の方向性を重視する

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項では、以下のようなことが大事です。

企業経営というのは、必ず目的があります。

「〇〇製品の販売」「〇〇サービスの提供」など何かを売って自社の繁栄を目指します。

その目的を達成するためには「企業戦略」が存在し、その方向性を示すことで従業員との意思のベクトルを合わせているのではないでしょうか?

そのベクトルを合わす事を明確に示したのが「品質方針」です。

品質方針例
①製品サービスの向上を追求し、顧客満足度向上を図る
②〇〇製品において業界品質一位を目指す

どちらも「顧客重視(参照:5.1.2項)」を追求し且つ、事業戦略も組み込まれた品質方針となっているのがわかると思います。

この品質方針を追求していくことに欠かせないのが「品質目標」です。

品質方針例の「製品サービスの向上を追求する」ことは、品質目標を設定し、監視しレビューすることでその達成度合いを確認し、改善へと繋がります。

その品質目標の枠組みを与えるのが品質方針のため、非常に重要な内容と言えます。

ISO9001/IATF16949/VDA6.3
QMSに関するお悩みや疑問は、ぜひお気軽にご相談ください!
✔ 無料相談で解決できる事例が多数!
✔ 教材販売や継続契約の無理な営業は一切なし!

初めてのご利用でも安心サポート。ご契約後は、経験豊富な専門コンサルタントが徹底的にサポートし、課題解決をお手伝いします。疑問の解消から認証取得、さらに運用改善まで、貴社の品質管理を強力にサポートいたします!

顧客要求と法令・規制要求事項は大事!

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項では、以下のようなことが大事です。

「適用される要求事項」とは、まさしく「顧客要求事項」「法令・規制要求事項」の二つの事です。

品質方針例を見ると例えば、「顧客満足度向上」や「業界品質一位」といった方針を掲げています。

ではこの内容を達成するためには何が大事かを考えると「顧客の声」ではないでしょうか?

顧客の高い要求に応え、安全・安心の製品を提供するためには法令・規制要求に対応した品質方針が重要です。

その為、品質方針は顧客と事業戦略との統合された方針を確立されることがポイントです。

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立はどこに記載すればいい?

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項は、対応方法について品質マニュアルに記載すればOK。

記載例を以下に示します。

品質マニュアル記載例
トップマネジメントは顧客重視及び当社の繁栄を目指すために品質方針を確立し、必要に応じて変更を実施する。
当社の品質方針は以下の2つとし、年度ごとに公表される品質目標の枠組みとする。
【品質方針】
①製品サービスの向上を追求し、顧客満足度向上を図る
②〇〇製品において業界品質一位を目指す

品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①ISO9001教材:詳細はこちら
②ISO9001帳票:サンプルはこちら

ISO9001:5.2.1に関するFAQ

メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!

品質方針の目的は何ですか?

品質方針は、組織の品質マネジメントの方向性を示す基本的な指針です。経営陣が組織の目標や顧客満足をどのように達成するかを明確にし、従業員全員がその目標に向かって協力できるようにします。

品質方針にはどのような要素を含めるべきですか?

品質方針は、組織のビジョンと戦略に沿い、以下の要素を含むとよいでしょう。

①顧客満足の向上へのコミットメント
②法令や規制の順守
③継続的改善の重要性の強調
④組織の特徴がわかる具体的な文脈や事業に適合した内容

品質方針はどのように従業員へ周知すべきですか?

品質方針は、全従業員が理解し、実践できるよう、組織内で効果的に周知する必要があります。定期的な教育・訓練、掲示物、イントラネットの活用、定例会議などを通じて、品質方針の意義と具体的な行動への落とし込みを図ることが求められます。

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立:まとめ

品質管理職の女性

ISO9001:5.2.1項の品質方針の確立の要求事項の規格解釈および構築ポイントは如何でしたでしょうか?

ISO9001を運用する上で絶対に忘れてはいけないのが「品質方針」です。

品質方針は、自社の品質目標を立てる上での枠組みであり、従業員との品質に関する目指すべきベクトルを合わせる大事な内容です。

立案には、自社の事業内容・経営戦略・企業理念などとのブレが無い一貫した内容にすることがポイントです。

それではまた!

新感覚のメールコンサルティングサービス
「ちょっと相談」してみませんか?

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!

【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。

品質マネジメントシステム構築・学習支援

ISO9001・IATF16949・VDA6.3対応の教材や規定・帳票サンプルで、規格の理解と実践力を効率的に強化しませんか?わかりやすい解説と具体例を豊富に盛り込んだ教材で、複雑な規格もスムーズに学習・習得可能です。さらに、経験豊富な専門コンサルタントによる「メールコンサルティング」で、認証取得・運用・維持管理の課題を徹底サポート!遠隔対応だからこそ、迅速かつ柔軟に対応できます。初めての導入から継続的改善まで、貴社の品質向上を力強くバックアップいたします。