春のQMS構築応援中

【IATF16949攻略】5.3.2:製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の要求事項徹底解説!

IATF:5.3.2項では、製品要求事項及び是正に対してトップマネジメント自ら関与し実施することが要求しています。しかし一般的には、その権限は委譲され現場レベルで管理されていることが殆ど。

今回の記事は、IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の意味と構築ポイントについてわかりやすく解説します。


この記事を書いた人

品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★

ご利用方法・告知・注意点などはこちら

「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!

QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイトQMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック

実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイトQMS認証パートナーでは、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ

皆様の目的に合わせて活用可能です!

・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。
・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。
・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。
・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。
サービスのお問い合わせはこちら

2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引
サービス詳細はこちら

・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について

【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

第5章:リーダーシップ及びコミットメント「要求事項リスト」
ISO・IATF 5章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善
条項 題目 ISO9001 IATF
5.1.1 一般(リーダーシップ)
5.1.1.1 企業責任
5.1.1.2 プロセスの有効性及び効率
5.1.1.3 プロセスオーナー
5.1.2 顧客重視
5.2.1 品質方針の確立
5.2.2 品質方針の伝達
5.3 組織の役割・責任及び権限
5.3.1 組織の役割・責任及び権限ー補足
5.3.2 製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限
ISO9001/IATF16949を徹底支援!
商品・サービスを利用して楽々構築

・規格の理解:ノウハウ教材
・構築の支援:帳票/規定サンプル
・運用のコツ:有料版記事
・相談したい:メール/オンラインコンサル
・現地で相談:コンサルティングサービス

ISO9001/IATF16949の構築・運用のコツは「規格の理解」と「ルールと記録の構築」の2つがカギ!現在とのギャップを埋める教材とサンプルを利用しつつ、相談しながら低コストで対応可能なノウハウをご提供いたします!
【QMSおすすめ商品】

👑 教材No. タイトル:詳細はこちら
1 No.1-001 IATF16949+ISO9001学習支援教材
2 No.2-001 コアツール学習支援教材(IATF)
3 No.3-001 ISO9001学習支援教材

【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の意図

自動車産業関連の製品の開発・製造・販売を行っていれば、現場レベルでのトラブルや場合によっては、自動車産業顧客によってクレームをいただくこともあると思います。

それらの状況を把握しておくことは、プロセスのパフォーマンスを監視する現場とトップマネジメントの間で共通の認識あるこが重要です。

もちろんトップマネジメントが全ての製品要求事項やトラブルなどの是正に対応することはできない為、現場で判断すべき事項については「責任及び権限」を与える企業がほとんどです。

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限は、それらの責任と権限について、トップマネジメントが力量がある要員への権限委譲した証拠と結果を把握する仕組みを要求しているので、次にその構築ポイントを解説します。

製品要求事項の適合についての責任と権限を与える

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の要求事項では、以下のようなことが大事です。

①出荷停止権限は「品管責任者」が妥当

一つ目は、「出荷停止の責任及び権限」です。生産中に何らかのトラブルがあり、生産され製品に不良品が混入してしまっている場合も想定できます。

また、不具合を是正するまで出荷を停止して顧客への影響を完全に食い止め且つ、次回生産時にはそのトラブルはきちんと是正されていることが求められます。

このように製品要求事項が適合しない製品への出荷停止権限を委譲して対応することが求められ、その責任と権限の委譲は、品質管理責任者が通常担うといったことが殆どです。

関連記事

②生産停止権限は「工程管理部門」が妥当

品質管理部の責任者は製品要求事項の適合に対して保証するのことは的確ではありますが、生産停止の権限については必ずしもよいとは言えません。

なぜなら生産には、生産管理部が発行する生産計画に基づく生産や、製造部の人員配置、顧客への納期などあらゆる面を考量した判断が求められます。

その為、自社における工程管理を実施している部門が不具合の影響度によって生産停止をできる権限を持たせることが重要となるので、現状を踏まえ責任と権限を委譲するようにしましょう。

私が在籍していた企業は、品質管理部門が最高権限があったため、生産停止・出荷停止の2つの権限を品質管理部門と設定しておりました。

これらは自社の現状を踏まえ設定することが重要です。

IATF16949・ISO9001・VDA6.3対応 メール相談サービス
時間や場所の制約なく、品質管理の悩みを専門家に相談!
対面やオンライン会議は面倒…でも、気軽に専門家の意見を聞きたい!

品質マネジメントシステムの課題に直面したとき、「いますぐ専門家に相談したい」と思うことはありませんか?そんな企業様のために、IATF16949・ISO9001・VDA6.3に特化したメール相談サービスをご用意しています!

✅ 社内にノウハウがなく、品質マネジメントの進め方が分からない…
✅ 審査前の最終チェックをしたいけど、誰に相談すればいい?
✅ 不適合を指摘されたけど、どう対応すればいい?

このようなお悩みを、場所や時間の制約なく、メールで気軽に専門家へ相談できるサービスです!
圧倒的なコスパを実現!
無料お試し期間あり!

こんな企業様におすすめ
・ IATF16949 / ISO9001 の認証取得・更新を目指す企業様
・内部監査・外部審査の対応に悩んでいる事務局担当者様
・取得後の維持管理にお困りな中小企業様(改善事例多数ございます!
・サプライヤー監査・VDA6.3プロセス監査に対応したい方
・コンサル契約までは考えていないが、試しに専門家のアドバイスを受けたい方
1質問で完結プラン:詳細はこちら
質問し放題プラン:詳細はこちら

【補足】直ちに生産が停止できない場合とは?

直ちに生産できない場合とは、焼き入れ工程などが考えられます。炉に既に対象物が入っており、炉の焼き入れをすぐに止められない場合もあるというのがそのような意味です。

この場合は、作業工程が完了次第バッチの封じ込めを確実に実施するといった対応が求められます。

是正処置についての責任と権限を与える

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の要求事項では、以下のようなことが大事です。

この要求事項の意図は、トラブル発生時のトップマネジメントへの上申プロセスを構築することが重要です。上申プロセスを構築するとともに並行して是正プロセスの責任と権限の委譲が求められています。

不具合発見からトップマネジメントへの報告プロセスを作成し、体系的な上申プロセスが重要です。

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限

【サンプルで楽々構築】
品質問題を迅速解決!異常品質改善対策書と不適合品処理管理規定で、的確な対応と再発防止を徹底サポート。現場の品質向上・自動車産業要求事項対応とISO9001構築・運用に最適なツールです!

【帳票サンプル】 No.8710_異常品質改善対策書
【規定サンプル】 No.8710_不適合品処理管理規定

夜勤・日勤などのシフトを考慮

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の要求事項では、以下のようなことが大事です。

トップマネジメントからの責任と権限委譲の際のこの要求事項で不適合になることが多いのが、夜勤などの際に生産停止・出荷停止の責任と権限が考慮されていないパターンです。

責任と権限の委譲は必ず全シフト(例えば夜勤・日勤など)でその権限が委譲されている仕組みが必要です。

夜勤中にトラブルが発生した時、「品管責任者へ電話する」となると連絡が付かない場合(寝ているなど)も存在します。

また、品管責任者不在の際(有給・病欠・出張時など)の権限移譲なども明確に示す必要があるので、構築の際は注意してください。

【重要要求事項の対応におすすめ】
自動車産業QMSに必須!業務・職位分掌表と組織管理規定で、明確な役割分担と効率的な組織運営をサポートし、品質マネジメントシステムを強化します。

【帳票サンプル】 No.53_業務・職位分掌表
【規定サンプル】 No.5301_組織管理規定

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の対応方法はどこに記載すればいい?

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の要求事項は、「責任と権限」の話(ISO9001:5.3.1項IATF:5.3.1-補足)との関連性より、「業務・職位分掌表」に記載することがおすすめです。

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限②

部門の役割及び、職位の責任と権限欄があるので、「出荷停止」や「生産停止」の責任及び権限を明確に記載することで、要求事項への適合が可能です。


品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら
③有料版記事:要求事項対策ヒント、審査攻略などはこちら

【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。

IATF:5.3.2に関するFAQ

メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!
有料版記事」では、非公開ノウハウもどんどんアップしてますので、是非ご利用いただければ幸いです。
【ピックアップ:有料版記事情報】
 ISO9001:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
 IATF16949:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら

IATF 5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に関するトップマネジメントの責任とは何ですか?

IATF 5.3.2項では、製品要求事項および是正処置に対して、トップマネジメント自らが責任を持つことが求められています。具体的には、品質問題が発生した場合にトップマネジメントがそれを把握し、対応できる体制を整えることが重要です。現場に権限を委譲する場合も、その結果をトップマネジメントが把握することが求められます。

IATF 5.3.2項の権限委譲とはどのように行うべきですか?

IATF 5.3.2項では、製品要求事項に関する責任と是正処置に関する権限を、適切な担当者に委譲することが求められます。出荷停止や生産停止などの重要な決定権限は、通常、品質管理責任者や工程管理部門に委譲されるべきです。全シフトにわたる対応体制も構築する必要があります。

IATF 5.3.2項に準拠するために企業はどのようなプロセスを構築すべきですか?

企業は、品質問題発生時の対応プロセスと、トップマネジメントへの報告体制を構築することが重要です。また、出荷停止や生産停止の責任と権限が適切な担当者に委譲されていることを証拠として示すために、職務・権限の分掌表にこれらの事項を明確に記載することが求められます。

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限:まとめ

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限③

IATF:5.3.2項の製品要求事項及び是正処置に対する責任及び権限の要求事項の規格解釈および構築ポイントは如何でしたでしょうか?

IATFの要求トラブル発生時もトップマネジメントがきちんとその内容を把握し、対応責任を負うことを意図した要求事項です。

しかし現場レベルの対応においては、責任者クラス(部門長など)が対応されていることが殆どなので、その責任と権限が組織の中で明確にするとともに、トップマネジメントへの上申プロセスを見える化することが構築ポイントとなります。

それではまた!

新感覚のメールコンサルティングサービス
「ちょっと相談」してみませんか?

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!

【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。

具体的な相談内容例
・IATF16949・ISO9001の審査で指摘された不適合の改善方法を知りたい
・VDA6.3の監査に対応するためのポイントを教えてほしい
・品質マニュアルや手順書の作成・見直しのアドバイスが欲しい
・管理計画(CP)やFMEAの作成・修正について相談したい
・品質目標の設定方法や、KPIの適切な管理方法を知りたい
・顧客からの品質要求に対応するための方法を教えて欲しい
「この質問はしていいのかな?」と悩む前に、まずはお気軽にご相談ください!

品質マネジメントシステム構築・学習支援

QMS認証パートナーでは、ISO9001・IATF16949・VDA6.3など専門的なコンサルティングサービス並びに、学習支援などを行っております。オンラインやデジタルコンテンツの強みを活かした新しいサービスを提供いたします。
無料で学習可能:QMS学習支援サイト(本サイト)
有料で構築支援:QMS認証パートナー

コンサルティングサービス

現地コンサルティング
課題解決No.1

現場課題を徹底支援!直接訪問コンサルで認証取得徹底支援(好評に付き新規停止中)

学習支援

構築ノウハウ教材
社内構築に最適
転職のメリットを考える
IATF16949構築
コアツール構築
VDA6.3構築
ISO9001構築

帳票サンプル
最重要ポイントがわかる!
IT系を学ぶ
IATF16949対応帳票
コアツール対応帳票
まとめ買い:学習帳票
ISO9001帳票

規定サンプル
ルール構築が楽々♪
面接対策
IATF16949対応規定単品
まとめ買い:学習規定