【IATF16949攻略】9.2.2.4:製品監査の要求事項徹底解説!

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査の要求事項では、顧客と取り交わした製品品質について監査すること及び、顧客に変わって製品自体を監査することを要求しています。

今回の記事は、IATF16949:9.2.2.4項の製品監査の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。


この記事の実務解説
QMS認証パートナー
専属コンサルタント

南野 弘明

製造業25年・自動車業界15年以上の実務経験

IATF16949・ISO9001・VDA6.3を、現場で使える形に落とし込む視点で解説しています。

規格要求事項の解釈だけでなく、審査で説明できる規定づくり、現場で使える帳票、内部監査・顧客監査への対応まで、実務で迷いやすいポイントを中心に整理しています。特に多くの企業様が知りたい「審査機関・顧客はどこを見るのか」の勘所も徹底解説していますので、是非ご活用ください。

専門領域
IATF16949・ISO9001・VDA6.3。初期段階の構築から認証後まですべて対応可能。
得意分野
規定・帳票・監査対応の実務化。大企業・中小企業問わず支援実績多数。
支援内容
教材提供・メール相談・個別コンサル。特に24時間対応可能なメール相談がおすすめ。

「この解釈でよいのか」「自社の規定や帳票にどう反映すればよいのか」と迷った場合は、QMS認証パートナーの教材・相談メニューもご活用ください。ご用途に合わせて提案させていただきます。


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第9章:パフォーマンス評価の「要求事項リスト」はこちら
ISO・IATF 9章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況 〇 〇
第5章 リーダーシップ 〇 〇
第6章 計画 〇 〇
第7章 支援 〇 〇
第8章 運用 〇 〇
第9章 パフォーマンス評価 〇 〇
第10章 改善 〇 〇
条項 題目 ISO
9001
重要記録 IATF
16949
重要記録
9.1
9.1.1
一般(監視・測定・分析及び評価) ○ ○
9.1.1.1 製造工程の監視及び測定(SPC) ○
9.1.1.2 統計的ツールの特定 ○
9.1.1.3 統計概念の適用 ○
9.1.2 顧客満足 ○ ● ○
9.1.2.1 顧客満足-補足 ○ ●
9.1.3 分析及び評価 ○ ○
9.1.3.1 優先順位付け ○
9.2.1
9.2.2
内部監査 ○ ○
9.2.2.1 内部監査プログラム ○ ●
9.2.2.2 品質マネジメントシステム監査 ○ ●
9.2.2.3 製造工程監査 ○ ●
9.2.2.4 製品監査 ○ ●
9.3.1 一般(マネジメントレビュー) ○ ○
9.3.1.1 マネジメントレビュー-補足 ○
9.3.2 マネジメントレビューへのインプット ○ ● ○
9.3.2.1 マネジメントレビューへのインプット-補足 ○ ●
9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット ○ ○
9.3.3.1 マネジメントレビューからのアウトプット-補足 ○
A: 当サイトの情報提供スタンスについて

当サイトでは、ISO9001およびIATF16949について、規格要求の解説にとどまらず、実務でどのようにルールや記録へ落とし込むかを重視して情報を整理しています。

規格の理解とあわせて、「現状とのギャップをどう捉えるか」「どこから手を付けるべきか」といった判断に迷いやすい点を、現場目線で分かりやすく解説することを目的としています。

記事内容を自社へ当てはめる際の考え方や、判断に迷うポイントについては、別ページで整理した情報も用意しています。

B: IATF16949で必要な規定25本・帳票82様式の一覧

「自社に足りない文書は、どれか」——その答えを出すための一覧です。章別に規定と帳票をすべて並べ、審査で指摘されやすい5領域と、手戻りの少ない作成順序まで解説しています。

⇒ 有料級:詳細記事はこちら

C: 有料記事42本を読み放題|審査での答え方を公開

審査で差がつくのは、規格の知識量ではなく、自社の運用を説明できるかどうかです。部門別の想定問答30選、コアツールの実務、負荷軽減の具体策——42本すべてが、パスワード1つで読み放題。記事は随時追加され、追加分も追加料金はかかりません。

⇒ 有料記事一覧はこちら

D: 現地・オンライン・メールコンサルの違いと選び方

「この解釈で合っているか」を確認したいのか、「何から手をつけるか」を決めたいのか。課題の性質によって、選ぶべきコンサルの形態は変わります。3形態の費用と特性を比較し、自社に合う選び方を整理しました。

⇒ 記事の詳細はこちら

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査でよく相談される内容

【IATF16949攻略】9.2.2.4:製品監査の要求事項徹底解説!11

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査の要求事項は、IATF16949の運用で非常につまずくポイントの一つになっています。

製品監査の要求事項を読んでもどのように監査していいのかがわからなかったり、製品監査の必要性がいまいちわからないといったご相談をよくいただきます。

例えば、以下のようなご相談が非常に多いです。

製品監査への質問
①製造工程監査を実施する時、製品も見ているのになぜやるの?
②出荷検査を実施しているとき全て検査しているけど?
③上記2点を実施していればいいのになぜ「製品監査」という形で改めてやるのかよくわからない。

実は製品監査をやるべき理由は明確にあるので、次に詳しく解説していきます。

本要求事項は「有料版記事」で詳しく解説中

【この解釈で、審査・監査に通るのか?】
——記事を読んでも、最後に残るのはこの一問だと思います。
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製品監査=製品品質を監査する

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査の要求事項を対応する際のポイントは、製品監査を実施する理由を理解することからスタートすることが超大事。

製品監査の目的
①製品監査は、最終製品(出荷直前品)に対する製品評価。
②製品品質情報(コントロールプランではなく、納入仕様書をカバーする特性)、荷姿・梱包仕様も加味して評価。
③製品品質への継続的改善へとつなげることを求める。

製品品質として監査しなければならないポイントを具体的に見ていきましょう。

①在庫品からピックアップして製品監査する

製品監査をする際は、できる限り在庫品からピックアップして製品監査を実施します。その意味は、製品監査とは「在庫品や倉庫の製品・出荷直前品の製品」を対象として行うことがその意味だからです。

つまり、出荷検査やレイアウト検査とは意味が異なるのはもちろん、製造工程監査だけではわからないポイント見ることになります。

②出荷直前品を監査する

製品監査は、出荷直前品を監査するので、中継倉庫があるような場合は要注意です。中継倉庫が顧客指定倉庫であれば「出荷」とみなされますが、自社で持つ中継倉庫があり、そこに製品を在庫している場合はその在庫品を製品監査しなければなりません。

厄介な事例として、中国生産→日本倉庫(自社所有で在庫1か月分あり)→日本全国に配送などの場合、日本倉庫の製品で製品監査を実施します。

③製品監査で見るポイント

製品監査を実際行う際は、以下のポイントをまとめたチェックリストを使用して製品監査をすることが求められます。

①顧客から製品監査方法を指定されている場合はそれに従う。
②指定されていない場合は、自社の製品監査ルールに従う。

②の場合は、以下をポイントとして製品監査を実施することが求められます。

製品監査ポイント 意味
荷姿・梱包状態 梱包仕様通りの梱包状態か
内装状態 ・同梱物は適切か
・梱包仕様通りの内装/出荷数か
保存状態 8.5.4.1項が守られているか
製品基本特性 納入仕様の要求が満たされているか
製品全寸法 製品図面全ての寸法を満たすか
※レイアウト検査ではない!
その他納入仕様書に取り交わしている内容 信頼性試験/環境物質要求などあれば

製品監査を実施する製品と頻度が重要!

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査を実施すると言っても、いつどのタイミングで実施していいかいまいち不明ですよね!

監査頻度は、内部監査プログラムの中で計画を立てて実施すること。ただし、顧客トラブルなどが発生した場合は、臨時の製品監査が発動する仕組みを構築することが重要です。

IATF16949:内部監査攻略

販売中:教材・サンプル 区分 ISO9001 IATF16949
製品監査チェックリスト 帳票 × 〇
監査員評価表及びリスト 帳票 × 〇
IATF16949_内部監査ノウハウ概説 テキスト × 〇

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査はどこに記載すればいい?

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査の要求事項は、監査管理規定にそのルールを記載してください。

ルール化のポイントは以下になります。

製品監査のルール化ポイント
①製品監査の流れ
②サンプリング方式
③製品監査のクロージング

IATF:9.2.2.4項の製品監査④

また、製品監査員は力量認定が必要なので、7.2.3項に基づき、監査員資格の妥当性と監査員リストを保持してください。

IATF:9.2.2.4項の製品監査③

IATF16949:楽々構築リスト

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IATF16949:規定ノウハウ集 規定 × 〇
IATF16949:基礎から応用教材特集 テキスト × 〇
IATF16949:オンラインメール相談プラン コンサル × 〇

IATF16949:9.2.2.4に関するFAQ

【注目】お知らせ
規格対応で迷ったら、メールで確認できますFAQで一般的な考え方を確認できますが、自社の規定・帳票・審査対応へどう反映するかは、会社ごとに判断が変わる場合があります。
解釈
この要求事項の考え方でよいか確認したい
反映
規定・帳票にどう落とし込むか相談したい
審査
審査指摘や回答方針に不安がある

個別事情がある場合は、メールコンサルで実務目線の確認ができます。

メールコンサルを見る

製品監査は製造工程監査や出荷検査と何が違うのですか?

製品監査は、出荷前の最終製品そのものを評価するものであり、製造工程監査や出荷検査とは異なります。製造工程監査はプロセスの品質を評価するのに対し、製品監査は顧客要求仕様書に基づいた製品そのものの品質を確認します。出荷検査が全数検査であっても、製品監査はランダムに選ばれた在庫品を対象とすることが特徴です。

製品監査の実施頻度はどのくらいが適切ですか?

製品監査の頻度は、内部監査プログラムの一環として計画的に実施することが求められます。ただし、顧客からのトラブルや不具合が発生した際には、臨時の製品監査を迅速に実施する体制を整えておくことも重要です。通常の監査プログラムに加え、必要に応じて臨時の監査を行うことで、品質リスクを早期に発見・解決できます。
製品監査で確認する項目は、チェックリストを使用して都度作成することが求められます。

製品監査員に求められるスキルや資格は何ですか?

製品監査員には、IATF16949:7.2.3項に基づいた適切な力量認定が必要です。具体的には、製品監査の知識や経験に加え、製品品質基準や顧客要求を理解し、それに基づいて適切に評価できる能力が求められます。また、監査員リストを保持し、定期的に資格の妥当性を確認することが推奨されています。

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査:まとめ

IATF16949:9.2.2.4項の製品監査の要求事項の規格解釈はいかがでしたでしょうか?本要求事項は、製造工程監査・出荷検査・レイアウト検査と混同しやすい要求事項なので注意してください。

目的・頻度・対象が大きく異なるので、多くの企業が構築に悩まれているのが現状です。

顧客から製品監査要求がある場合はそれに従い、ない場合は社内ルール(監査管理規定)に従い実施することが求められるので、ルールを構築しましょう!

それではまた!


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IATF16949・ISO9001・VDA6.3は、要求事項を理解するだけでなく、現場で説明できる仕組みにすることが重要です。判断に迷う部分は個別相談で、資料を整えたい場合は教材・サンプルをご活用ください。

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