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【IATF】6.1.2.2:予防処置の要求事項徹底解説!

IATF:6.1.2.2項の予防処置は、前項のリスク分析と密接に関係した要求事項です。また、新製品開発段階からきちんと予防処置についての考えを取り入れることがポイントです。

今回の記事は、IATF:6.1.2.2項の予防処置について解説いたします。

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IATF:6.1.2.2項の予防処置の意図

IATF:6.1.2.2項の予防処置の意図は、6.1.2.1のリスク分析と非常にリンクした要求事項です。

リスク分析は、起こり得る不適合又はその他の起こり得る望ましくない状況についてのリスクを分析することです。

つまり、分析した結果をどうするかというと「予防処置」を行うことに繋がります。

では、どのように予防処置までのストーリーを作るのかというと、それが設計FMEAであり工程FMEAです。

FMEAの構造で大事なことは、推奨処置蘭があり、その推奨処置蘭が予防処置へとつながっていること。

その為、リスク分析は製品設計段階から量産移行後まで常に出てくることが6.1.2.1項からも分かると思います。

次に、IATFの6.1.2.2項の予防処置についての構築ポイントについて見ていきましょう。

IATF16949_ISO9001_VDA6.3

FMEAを実施すればOK

IATFの6.1.2.2項の予防処置の要求事項には以下のようなことが大事です。

この内容はすべてFMEAの内容です。

リスクを特定し、その予防処置をとることがFMEAの真の意図です。

各要求事項でリスク分析が求められますが、その内容は6.1.2.2項にやり方が記載されており、FMEAを実施することで全ての要求事項が担保できます。

FMEAの仕組みについて下記の画像を見てください。

6.1.2.2予防処置

設計FMEA(DFMEA)の左側はリスク分析を表しており、右側は予防処置(リスク低減処置)が実施できるようになっています。これは工程FMEA(PFMEA)も考え方は同じです。

各要求事項のリスク分析要求は、FMEAを実施することで、6.1.2.1項のリスク分析及び6.1.2.2項の予防処置についての対応ができていることに繋がる仕組みとなっています。

予防処置は考え方が重要

IATFの6.1.2.2項の予防処置の要求事項は、量産移行後のFMEAの見直しフェーズでも確認されるのはもちろんですが、多くは設計段階(製品設計~量産移行前段階)で確認されます。

特に第8章の8.1~8.3のフェーズでは、FMEAの良し悪しを審査で確認されます。

特に予防処置が実施され、その有効性を確認される為、きちんとした対応が必要です。

詳しくはコアツールのFMEAで解説しているので、そちらを是非参考にしてくださいね!

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IATF:6.1.2.2項の予防処置はどこに記載すればいい?

IATFの6.1.2.2項の予防処置の要求事項は、品質マニュアルに条文をそのまま記載し、各規定に飛ばすだけでOKです。

飛ばし先は、6.1.2.1項のリスク分析の内容と同じでOKです。

下記を参考に品質マニュアルに記載しましょう。

品質マニュアル記載例
組織は、リスク分析を実施するためにFMEAを用いる。それらの作成・修正・追加タイミングは、下記関連規定にさだめたタイミングで実施しなくてはなならない。
FMEAを実施し予防処置を行い、その有効性まで確認する。
【関連規定】
①プロジェクト管理規定
②変更管理規定
③クレーム管理規定
④不適合品管理規定
⑤監査管理規定

IATF:6.1.2.2に関するFAQ

IATFのメールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非メールコンサルティングサービスをご活用くださいね!

IATF:6.1.2.2の予防処置とはどのような内容ですか?

IATF:6.1.2.2の予防処置は、起こり得る不適合や望ましくない状況に対して、事前に防止するための措置を取ることを目的としています。リスク分析に基づき、FMEA(故障モード影響解析)を用いることで、予防処置の策定やその有効性の確認が行われます。
リスク分析は、文書化したプロセスが必要なので、弊社販売中のサンプル規定を参考にしていただければ幸いです。
【規定】No.6121_リスク分析管理規定:IATF版

予防処置とリスク分析の関係は?

予防処置は、リスク分析の結果に基づいて策定されます。リスク分析によって、どのような不適合や問題が発生し得るかを特定し、それを未然に防ぐための具体的な処置を実施するのが予防処置の役割です。

予防処置はどの段階で実施すればよいですか?

予防処置は、新製品の設計段階から量産移行後まで、すべてのプロセスにおいて実施する必要があります。特に設計FMEA(DFMEA)や工程FMEA(PFMEA)において、リスクを特定し、それに基づいた予防処置を策定することが重要です。
FMEAは専用の帳票が必要であり同時に、数値化された検討結果も重要です。弊社販売中の帳票を是非参考にしていただければ幸いです。
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IATF:6.1.2.2項の予防処置:まとめ

IATFの6.1.2.2項の予防処置の要求事項についての規格解釈、構築ポイントはいかがでしたでしょうか?

予防処置の要求事項は、全ての要求事項とリンクしているように見え複雑な解釈をされること多いですが、FMEAを実施していれば担保できる要求事項です。

大事なことは、各段階・イベントで確実にFMEAを実施すること。これを忘れなければ要求事項自体は難しくないことを覚えておきましょう。

それではまた!

IATF16949&ISO9001の構築ご支援:メールにて承ります!

Q:メールコンサルティングサービスはどのような内容が含まれていますか?

A:月額20,000円のメールコンサルティングサービスには、IATF・ISO9001における品質マネジメントシステムに関する質問への回答、プロセス構築と改善のアドバイス、規格要求事項に関するご説明などが含まれます。メールでのやり取りを通じて、貴社の状況に応じた具体的なサポートを提供しいたしております。

Q:どのくらいの頻度でメールを送ることができますか?

A:基本的には月に何度でもメールで質問を送っていただいてOKです。ただし、回答には通常1〜3営業日を頂いております(多くはその日の内に回答可能です!)。やり取りの回数に制限はありませんが、1つのメールにつき明確な質問やテーマを設定していただくようお願いしております。

Q:メール以外の相談方法(電話やビデオ会議)は可能ですか?

A:現在のサービスはメールのみの対応となっておりますが、追加料金にて電話やビデオ会議での相談も承ります。詳細については別途お問い合わせください。
※2024年現在は、メールコンサルティング以外数カ月先まで予約がいっぱいとなっております。空き次第、弊社HPでアナウンス致します。

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A:はい、もちろんです。初心者の方でもわかりやすく丁寧にサポートいたします。初めての導入に必要なステップや、どのように進めていくべきかも具体的にアドバイスいたしますので、安心してご利用ください。

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『IATF 16949』はInternational Automotive Task Force(IATF)の登録商標です。当サービスはIATFの認定を受けたものではなく、独自に認証取得を支援するサービスを提供しています。
※当サービスおよび教材は、IATF16949の認証取得を支援するための情報を提供するものであり、認証取得を保証するものではありません。認証の可否は審査機関の判断によります。

弊社サービスについてのよくあるご質問Q&A:まとめ
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