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【IATF】8.3.4.4:製品承認プロセスの要求事項徹底解説!

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項は、PPAPに関連する要求事項です。そのため、PPAPに関連付けた量産移行の承認(製品承認)の構築が求められます。

今回の記事は、IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの意味と構築ポイントを解説します。

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IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの意味

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項は、PPAP(Production Part Approval Process)に対する仕組み作りの要求です。

PPAPはコアツールの1つなので、内容をきちんと理解して仕組みを作らないと重大な不適合になることがあるので注意してください。

まずは、PPAP(製品承認プロセス)についての必要性を見ていきましょう。

①PPAPがなぜ必要なのか

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセス②

自動車産業のみならず、多くの製造業では新製品開発そして、多種多様な変更が日々行われています。

身近な例でいうと、製造ラインに従事するアルバイト・パートの方など日々シフト管理されていますが、人の入れ替わりという観点でいうと「変更」に該当します。

また、品質改善に取り組んだ結果、製品設計変更や工程変更なども行われていると思います。

しかし、新製品を含む変更が正しく行われていないと「よかれ」と思っていても品質的な重大な不具合につながることも考えられます。

そのため、適切な製品承認プロセスを持つことで、変更前後の内容やリスク低減そして、すべての工程で品質保証に繋がるために大事なものとなっています。

②PPAPはどのように行われるのか

PPAP(製品承認プロセス)は、自社承認及び仕入先への要求・顧客からの要求の3つに分かれます。

そして、PPAPに必要な資料のことをPPAP資料といわれることが多いです。

PPAPのタイミングとして超重要なことは、IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項の注記に、以下のようなことが大事です。

すなわち、以下のように読み取ることができます。

PPAPのタイミング
①製品の工程検証が完了していること。
②品質における良品生産条件確立していること。
③量産移行前であること。

顧客へPPAP資料を提出するタイミングは、顧客のプロジェクト計画の中で指定されます。

それに合わせて自社のPPAPのタイミングを定め、それに間に合うように仕入先に対してPPAP資料を要求することが重要です。

これらを含め、IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項を見ていきましょう。

IATF16949_ISO9001_VDA6.3

製品承認プロセスは「自社」で定めることが必須!

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項には、以下のようなことが大事です。

つまり、製品承認プロセスは、製造工程の承認と合わせて自社で確立することが求められているため、「PPAP管理規定」といったルール化した文書が重要です。

PPAPは仕入先に対しても要求することが必須!

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項には、以下のようなことが大事です。

PPAPは前述したように、外注先へも要求しなくてはなりません。そのタイミングは、自社内での製品承認の前に行われていることが必須です。

当然ですが、自社製品に組み込まれる部品なので、自社の製品承認の前に承認しないと自社の製品全体について承認することができないからです。

PPAPは顧客から[指示される]場合と[されない場合]がある!

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項には、以下のようなことが大事です。

①PPAP資料とは何か

条文からもわかるように、「文書化した製品承認」とはPPAP資料のことを指します。

顧客からはこのPPAP資料とともに、「PPAPレベル」を指定されることがほとんどです。

PPAPレベルとは、5段階に分かれ、IATFのコアツールでは以下のように定義されていますが、顧客独自のレベルを設けている場合もあるので注意しましょう。

コアツールにおけるPPAP資料については、下記を参考にしてください。

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセス④

②顧客から要求

条文からもわかるように、顧客からPPAPを実施するにあたり、PPAP資料を要求されることがほとんどなので、どのような資料が必要なのかは、IATF:8.2.3.1.3項の組織の製造フィージビリティを実施する際のインプットとするとよいでしょう。

③顧客から要求がない場合

また、もし顧客から要求されない場合は、社内で製品承認するためのプロセスが必要なるので、PPAPレベルを決定することが求められます。

通常は、PPAPレベル5(:すべての資料をいつでも提出できるように保管する)としておくことで審査や監査でも文句を言われることはないでしょう。

また、材料・性能試験結果は多くの企業で、信頼性試験結果/環境物質調査結果/量産試作結果などの細かい資料があるので、それらは社内ルールを決めておくことが重要です。

製品承認プロセス構築ポイント

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの要求事項をまとめると以下のようになります。

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセス⑤

製品承認をするにあたって「どんな資料が必要なのか」を社内・仕入先・顧客に対応した仕組みとして「PPAP管理規定」を作成することが重要です。

注意

バルク材料の場合はPPAP資料の内容がことなるので、AIAG発行のPPAPスタディガイドを確認してください。

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IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスでは、PPAPの社内構築が重要です。その際に、顧客提示する資料・社内保管資料・仕入先に要求資料など資料のまとめ帳票があると非常に便利!簡単にPPAP資料がまとめられる帳票を作成しました!簡単にまとめられるテクニック満載の帳票を格安でご提供いたします!

IATF:8.3.4.4に関するFAQ

IATFのメールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非メールコンサルティングサービスをご活用くださいね!

PPAPとは具体的に何ですか?

PPAP(Production Part Approval Process)は、自動車産業を中心に使用されるコアツールの一つであり、製品および生産工程が顧客の要求を満たしていることを証明するためのプロセスです。新製品や変更された部品が量産に適しているかを確認するために行われます。

PPAPはいつ実施するべきですか?

PPAPは新製品の開発時や、製品や生産工程に重大な変更が加わる際に実施します。特に、IATF:8.3.4.4の要求事項に従い、製造工程の検証が完了し、量産移行前に実施することが必要です。社内保管・顧客提出など顧客固有要求事項に従い実施するようにしましょう。
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PPAPに必要な資料はどのように準備すればよいですか?

PPAPに必要な資料は、顧客からの要求に基づいて準備します。一般的には、設計図、工程フロー、FMEA、測定システム分析(MSA)、能力分析(Cp/Cpk)、サンプル試験結果などが含まれます。これらの資料は、顧客の指定したタイミングで提出する必要がありますので、事前に社内および仕入先で必要な書類を整えておくことが重要です。
これらはプロジェクト管理の中での漏れ防止が重要です!弊社販売中のプロジェクト管理規定を是非参考にしてみてくださいね。
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IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセス:まとめ

IATF:8.3.4.4項の製品承認プロセスの規格解釈はいかがでしたでしょうか?

製品承認プロセスとは、コアツールの一つであるPPAPについての社内構築の要求事項です。

PPAP管理規定などで社内システムを構築してみましょう!

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それではまた!

IATF16949&ISO9001の構築ご支援:メールにて承ります!

Q:メールコンサルティングサービスはどのような内容が含まれていますか?

A:月額20,000円のメールコンサルティングサービスには、IATF・ISO9001における品質マネジメントシステムに関する質問への回答、プロセス構築と改善のアドバイス、規格要求事項に関するご説明などが含まれます。メールでのやり取りを通じて、貴社の状況に応じた具体的なサポートを提供しいたしております。

Q:どのくらいの頻度でメールを送ることができますか?

A:基本的には月に何度でもメールで質問を送っていただいてOKです。ただし、回答には通常1〜3営業日を頂いております(多くはその日の内に回答可能です!)。やり取りの回数に制限はありませんが、1つのメールにつき明確な質問やテーマを設定していただくようお願いしております。

Q:メール以外の相談方法(電話やビデオ会議)は可能ですか?

A:現在のサービスはメールのみの対応となっておりますが、追加料金にて電話やビデオ会議での相談も承ります。詳細については別途お問い合わせください。
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