
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項では、製造工程の有効性及び効率を判定するために、各3暦年の期間で、工程監査のための顧客固有に要求される方法を使用して、全ての製造工程を監査することを意図しています。
今回の記事は、IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。
品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★
「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!
✅ QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイト「QMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック
✅ 実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイト「QMS認証パートナー」では、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ
皆様の目的に合わせて活用可能です!
・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。 ・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。 ・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。 ・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。 →サービスのお問い合わせはこちら |
2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引★
サービス詳細はこちら
・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について
【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
第4章 | 組織の状況 | 〇 | 〇 |
第5章 | リーダーシップ | 〇 | 〇 |
第6章 | 計画 | 〇 | 〇 |
第7章 | 支援 | 〇 | 〇 |
第8章 | 運用 | 〇 | 〇 |
第9章 | パフォーマンス評価 | 〇 | 〇 |
第10章 | 改善 | 〇 | 〇 |
条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
9.1 9.1.1 |
一般(監視・測定・分析及び評価) | ○ | ○ |
9.1.1.1 | 製造工程の監視及び測定(SPC) | ○ | |
9.1.1.2 | 統計的ツールの特定 | ○ | |
9.1.1.3 | 統計概念の適用 | ○ | |
9.1.2 | 顧客満足 | ○ | ○ |
9.1.2.1 | 顧客満足-補足 | ○ | |
9.1.3 | 分析及び評価 | ○ | ○ |
9.1.3.1 | 優先順位付け | ○ | |
9.2.1 9.2.2 |
内部監査 | ○ | ○ |
9.2.2.1 | 内部監査プログラム | ○ | |
9.2.2.2 | 品質マネジメントシステム監査 | ○ | |
9.2.2.3 | 製造工程監査 | ○ | |
9.2.2.4 | 製品監査 | ○ | |
9.3.1 | 一般(マネジメントレビュー) | ○ | ○ |
9.3.1.1 | マネジメントレビュー-補足 | ○ | |
9.3.2 | マネジメントレビューへのインプット | ○ | ○ |
9.3.2.1 | マネジメントレビューへのインプット-補足 | ○ | |
9.3.3 | マネジメントレビューからのアウトプット | ○ | ○ |
9.3.3.1 | マネジメントレビューからのアウトプット-補足 | ○ |
ISO9001/IATF16949の構築・運用のコツは「規格の理解」と「ルールと記録の構築」の2つがカギ!現在とのギャップを埋める教材とサンプルを利用しつつ、相談しながら低コストで対応可能なノウハウをご提供いたします!
【QMSおすすめ商品】
👑 | 教材No. | タイトル:詳細はこちら |
1 | No.1-001 | IATF16949+ISO9001学習支援教材 |
2 | No.2-001 | コアツール学習支援教材(IATF) |
3 | No.3-001 | ISO9001学習支援教材 |
【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。
この記事の目次
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の意味
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項では、製造工程の有効性及び効率を判定するために、各3暦年の期間、工程監査のための顧客固有に要求される方法を使用して、全ての製造工程を監査することを意図しています。
ISO9001では、内部監査でとどまっていた要求事項が、「製造工程監査」という明確な要求事項となっているのが特徴です。ではなぜこの製造工程監査をIATFでは要求しているのでしょうか?
製造工程監査で何を見るべきなのかについて次に解説します。
製造工程監査は何を見るのか
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査は非常に重要です。製造工程監査を実施することで、製品適合性をだけを確認するのではなく、製造計画・目標の達成度(有効性)や生産効率を見ることができます。
その中でも重要な書類となるのが以下の書類です。
②コントロールプラン
③PFMEA
製造工程監査重要ポイント
・コントロールプラン通り生産されているか。
・生産計画/目標は達成されているか
・製品設計/工程設計からのアウトプット要求を満たしているか
・リスク分析からの処置は実施されているか
・顧客要求は満たされているか
などを監査し、必要に応じた是正・改善を実施することで最終的には顧客満足へもつながります。そのため、製造工程監査は非常に重要な位置づけになっているのが9.2.2.3項となっています。
製造工程監査のやり方は「顧客から要求」される場合もある
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項では、以下のようなことが大事です。
製造工程監査で重要なこと一つ目は、製造工程監査は「すべての製造工程を監査する」ことです。
また製造工程監査を実施する際は、プロセスアプローチで実施するためにも各工程のタートル図を使用(内部監査員はすぐに書けること!)することが望ましいです(作っていないと指摘される可能性あり)。
例えば、成形工程の場合、インプットは受入検査工程のアウトプット、アウトプットは組立工程へのインプット事項になります。また、顧客が監査方式を指定してくる場合があり、最近特に多いのがVDA6.3の指定帳票を使用しての製造工程監査です。
この場合は、自己監査シート(内部監査結果)を事前に提出してから本監査のような形をとられます。VDA6.3の相談などは、当サイトでも承っておりますので是非サービスをご利用ください。
全シフトを「製造工程監査チェックリスト」を使用して監査する
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項では、以下のようなことが大事です。
サイトでシフト制(例えば昼班・夜班など)がある場合は、全シフトで製造工程監査を実施する必要があります。
この際に、顧客から指定帳票が無い場合は、自社の製造工程監査チェックリストを利用することになるので、IATFの要求事項に基づきチェックシートを作成する必要があります。
コントロールプラン・PFMEAは製造工程監査必須書類!
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項では、以下のようなことが大事です。
製造工程監査を実施する前に、必ずコントロールプラン及びPFMEAの内容は確認してください。特にコントロールプラントPFMEAの繋がり及び、PFMEAのリスク大の処置がきちんと製造工程に落とし込まれているかを監査することが重要です。
本要求事項への対応は、審査・監査で非常に多い不適合項目の一つです。
また、変更管理・品質トラブルからの是正によるコントロールプラン・FMEAの変更が機能しているかは重要なポイントとなります。
自動車産業の難解な構築が求められる内部監査を徹底サポート!実務に役立つ帳票6点セットとわかりやすい学習教材で、効率的な監査運用と理解を実現。構築スタートから維持管理中の企業様まで活用可能!
【帳票サンプル】 | No.5-108-内部監査帳票6点セット |
【構築教材】 | No.7-001_内部監査概説_学習教材 |
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査はどこに記載すればいい?
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項の対応は、監査管理規定です。製造工程監査の手順はもちろん、QMS監査・製品監査の内容も必要です。
また、監査ルール・手法などを一括してルール化するのに重要なのが監査管理規定です。
内部監査員(QMS監査員・製造工程監査員・製品監査員)は、力量が求められるので、そのルール化も監査管理規定に記載するようにしてください。
関連要求事項

品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら
③有料版記事:要求事項対策ヒント、審査攻略などはこちら
【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。
IATF:9.2.2.3に関するFAQ
メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!
「有料版記事」では、非公開ノウハウもどんどんアップしてますので、是非ご利用いただければ幸いです。
【ピックアップ:有料版記事情報】
ISO9001:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
IATF16949:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
IATFでは、製造工程監査は通常年間計画に基づいて実施されるべきですが、頻度は工程のリスクや顧客要求に依存します。高リスクの工程や不良が発生しやすい部分については、より短い間隔での監査が推奨されます。また、重大な変更やクレーム対応後にも再監査を検討する必要があります。
製造工程監査では、プロセスの適合性と一貫性が重要です。具体的には、作業手順書の遵守、設備の保守状況、作業者の教育訓練記録、品質管理計画の実施状況、測定機器の校正、そして工程での不良低減活動の効果を確認します。特に特殊工程はより厳格な監査が求められます。
製造工程監査で不適合が見つかった場合、是正処置を速やかに実施する必要があります。原因分析を行い、再発防止策を策定します。その後、対策が効果的であるかどうかを確認するためにフォローアップ監査を行います。また、重大な問題の場合は顧客への報告と協議も求められることがあります。
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査:まとめ
IATF:9.2.2.3項の製造工程監査の要求事項の規格解釈はいかがでしたでしょうか?IATFで強化された内部監査の一つが、製造工程監査の要求事項です。
監査管理規定を作成して対応すること及び、製造工程監査チェックリストの作成が必要です。また、全シフト・全製造工程の監査が必要なところも注意点です。
しっかり構築し対応するようにしましょう!
それではまた!

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!
【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。
具体的な相談内容例
・IATF16949・ISO9001の審査で指摘された不適合の改善方法を知りたい
・VDA6.3の監査に対応するためのポイントを教えてほしい
・品質マニュアルや手順書の作成・見直しのアドバイスが欲しい
・管理計画(CP)やFMEAの作成・修正について相談したい
・品質目標の設定方法や、KPIの適切な管理方法を知りたい
・顧客からの品質要求に対応するための方法を教えて欲しい
「この質問はしていいのかな?」と悩む前に、まずはお気軽にご相談ください!