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【IATF】9.2.2.4:製品監査の要求事項徹底解説!

IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項では、顧客と取り交わした製品品質について監査すること及び、顧客に変わって製品自体を監査することを要求しています。

今回の記事は、IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。

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知識・経験を活かし、品質マネジメントシステムの規格を幅広い方々に理解いただき、各規格の普及のお手伝いができればという思いで立ち上げました!難解な内容も、知識と経験でわかりやすく解説していきますので、これからもよろしくお願いします!あくまでも個人の見解となりますので、ご理解いただき是非参考にしていただければ幸いです★

第9章:パフォーマンス評価の「要求事項リスト」
ISO・IATF 9章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善
条項 題目 ISO9001 IATF
9.1
9.1.1
一般(監視・測定・分析及び評価)
9.1.1.1 製造工程の監視及び測定(SPC)
9.1.1.2 統計的ツールの特定
9.1.1.3 統計概念の適用
9.1.2 顧客満足
9.1.2.1 顧客満足-補足
9.1.3 分析及び評価
9.1.3.1 優先順位付け
9.2.1
9.2.2
内部監査
9.2.2.1 内部監査プログラム
9.2.2.2 品質マネジメントシステム監査
9.2.2.3 製造工程監査
9.2.2.4 製品監査
9.3.1 一般(マネジメントレビュー)
9.3.1.1 マネジメントレビュー-補足
9.3.2 マネジメントレビューへのインプット
9.3.2.1 マネジメントレビューへのインプット-補足
9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット
9.3.3.1 マネジメントレビューからのアウトプット-補足

IATF:9.2.2.4項の製品監査でよく相談される内容

IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項は、IATFの運用で非常につまずくポイントの一つになっています。

製品監査の要求事項を読んでもどのように監査していいのかがわからなかったり、製品監査の必要性がいまいちわからないといったご相談をよくいただきます。

例えば、以下のようなご相談が非常に多いです。

製品監査への質問
①製造工程監査を実施する時、製品も見ているのになぜやるの?
②出荷検査を実施しているとき全て検査しているけど?
③上記2点を実施していればいいのになぜ「製品監査」という形で改めてやるのかよくわからない。

実は製品監査をやるべき理由は明確にあるので、次に詳しく解説していきます。

製品監査=製品品質を監査する

IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項を対応する際のポイントは、製品監査を実施する理由を理解することからスタートすることが超大事。

製品監査の目的
①製品監査は、最終製品(出荷直前品)に対する製品評価。
②製品品質情報(コントロールプランではなく、納入仕様書をカバーする特性)、荷姿・梱包仕様も加味して評価。
③製品品質への継続的改善へとつなげることを求める。

製品品質として監査しなければならないポイントを具体的に見ていきましょう。

①在庫品からピックアップして製品監査する

製品監査をする際は、できる限り在庫品からピックアップして製品監査を実施します。

その意味は、製品監査とは「在庫品や倉庫の製品・出荷直前品の製品」を対象として行うことがその意味だからです。

つまり、出荷検査やレイアウト検査とは意味が異なるのはもちろん、製造工程監査だけではわからないポイント見ることになります。

②出荷直前品を監査する

IATF:9.2.2.4項の製品監査①

製品監査は、出荷直前品を監査するので、中継倉庫があるような場合は要注意です。

中継倉庫が顧客指定倉庫であれば「出荷」とみなされますが、自社で持つ中継倉庫があり、そこに製品を在庫している場合はその在庫品を製品監査しなければなりません。

厄介な事例として、中国生産→日本倉庫(自社所有で在庫1か月分あり)→日本全国に配送などの場合、日本倉庫の製品で製品監査を実施します。

※これが見つかると不適合になるので要注意!

③製品監査で見るポイント

製品監査を実際行う際は、以下のポイントをまとめたチェックリストを使用して製品監査をすることが求められます。

①顧客から製品監査方法を指定されている場合はそれに従う。
②指定されていない場合は、自社の製品監査ルールに従う。

②の場合は、以下をポイントとして製品監査を実施することが求められます。

製品監査ポイント 意味
荷姿・梱包状態 梱包仕様通りの梱包状態か
内装状態 ・同梱物は適切か
・梱包仕様通りの内装/出荷数か
保存状態 8.5.4.1項が守られているか
製品基本特性 納入仕様の要求が満たされているか
製品全寸法 製品図面全ての寸法を満たすか
※レイアウト検査ではない!
その他納入仕様書に取り交わしている内容 信頼性試験/環境物質要求などあれば

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製品監査を実施する製品と頻度が重要!

IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項には、以下のようなことが大事です。

製品監査を実施すると言っても、いつどのタイミングで実施していいかいまいち不明ですよね!

この製品監査のポイントは、以下のように考えるとわかりやすいです。

IATF:9.2.2.4項の製品監査②

監査頻度は、内部監査プログラムの中で計画を立てて実施すること。ただし、顧客トラブルなどが発生した場合は、臨時の製品監査が発動する仕組みを構築することが重要です。

IATF:9.2.2.4項の製品監査はどこに記載すればいい?

IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項は、監査管理規定にそのルールを記載してください。

ルール化のポイントは以下になります。

製品監査のルール化ポイント
①製品監査の流れ
②サンプリング方式
③製品監査のクロージング

IATF:9.2.2.4項の製品監査④

また、製品監査員は力量認定が必要なので、7.2.3項に基づき、監査員資格の妥当性と監査員リストを保持してください。

IATF:9.2.2.4項の製品監査③

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【該当要求事項と帳票】
・内部監査員/第二者監査員の力量
・内部監査プログラム
・品質マネジメントシステム監査
・製造工程監査/製品監査
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IATF:9.2.2.4に関するFAQ

IATFのメールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非メールコンサルティングサービスをご活用くださいね!

製品監査は製造工程監査や出荷検査と何が違うのですか?

製品監査は、出荷前の最終製品そのものを評価するものであり、製造工程監査や出荷検査とは異なります。製造工程監査はプロセスの品質を評価するのに対し、製品監査は顧客要求仕様書に基づいた製品そのものの品質を確認します。出荷検査が全数検査であっても、製品監査はランダムに選ばれた在庫品を対象とすることが特徴です。
製品監査のルールについては、必ず監査管理規定などに明記しましょう!弊社販売中の規定を是非参考にしてみてくださいね。
【規定】No.9201_監査管理規定:IATF版

製品監査の実施頻度はどのくらいが適切ですか?

製品監査の頻度は、内部監査プログラムの一環として計画的に実施することが求められます。ただし、顧客からのトラブルや不具合が発生した際には、臨時の製品監査を迅速に実施する体制を整えておくことも重要です。通常の監査プログラムに加え、必要に応じて臨時の監査を行うことで、品質リスクを早期に発見・解決できます。
製品監査で確認する項目は、チェックリストを使用して都度作成することが求められます。
【帳票】No.9224_製品監査チェックリスト

製品監査員に求められるスキルや資格は何ですか?

製品監査員には、IATF:7.2.3項に基づいた適切な力量認定が必要です。具体的には、製品監査の知識や経験に加え、製品品質基準や顧客要求を理解し、それに基づいて適切に評価できる能力が求められます。また、監査員リストを保持し、定期的に資格の妥当性を確認することが推奨されています。
監査員リストの作成方法は、弊社販売中帳票を是非参考にしてみてくださいね!
⇒【帳票】No.723_監査員評価表及びリスト

IATF:9.2.2.4項の製品監査:まとめ

IATF:9.2.2.4項の製品監査の要求事項の規格解釈はいかがでしたでしょうか?

本要求事項は、製造工程監査・出荷検査・レイアウト検査と混同しやすい要求事項なので注意してください。

目的・頻度・対象が大きく異なるので、多くの企業が構築に悩まれているのが現状です。

顧客から製品監査要求がある場合はそれに従い、ない場合は社内ルール(監査管理規定)に従い実施することが求められるので、ルールを構築しましょう!

当サイトでは、IATFの「監査」に関わる帳票を販売中!

これらの帳票を利用すれば監査プロセスの構築が容易になるので、この機会に是非購入をご検討いただければ幸いです。

それではまた!

IATF16949&ISO9001の構築ご支援:メールにて承ります!

Q:メールコンサルティングサービスはどのような内容が含まれていますか?

A:月額20,000円のメールコンサルティングサービスには、IATF・ISO9001における品質マネジメントシステムに関する質問への回答、プロセス構築と改善のアドバイス、規格要求事項に関するご説明などが含まれます。メールでのやり取りを通じて、貴社の状況に応じた具体的なサポートを提供しいたしております。

Q:どのくらいの頻度でメールを送ることができますか?

A:基本的には月に何度でもメールで質問を送っていただいてOKです。ただし、回答には通常1〜3営業日を頂いております(多くはその日の内に回答可能です!)。やり取りの回数に制限はありませんが、1つのメールにつき明確な質問やテーマを設定していただくようお願いしております。

Q:メール以外の相談方法(電話やビデオ会議)は可能ですか?

A:現在のサービスはメールのみの対応となっておりますが、追加料金にて電話やビデオ会議での相談も承ります。詳細については別途お問い合わせください。
※2024年現在は、メールコンサルティング以外数カ月先まで予約がいっぱいとなっております。空き次第、弊社HPでアナウンス致します。

Q:品質マネジメントシステム初学者の企業です。導入しようと考えていますが、初心者でもサポートを受けられますか?

A:はい、もちろんです。初心者の方でもわかりやすく丁寧にサポートいたします。初めての導入に必要なステップや、どのように進めていくべきかも具体的にアドバイスいたしますので、安心してご利用ください。

Q:契約を解約する場合、どのような手続きが必要ですか?

A:サービスの解約は、次回請求日の2週間前までにメールにてご連絡いただければ対応いたします。解約にあたって特別な手続きは必要なく、解約後は翌月から請求されません。また、一度解約しても何度でも契約できますのでご安心ください。ただし、銀行振込の場合、一度でもその月に質問されますと請求が発生しますので、あらかじめご了承ください。

Q:IATFとどのような関係がありますか?

『IATF 16949』はInternational Automotive Task Force(IATF)の登録商標です。当サービスはIATFの認定を受けたものではなく、独自に認証取得を支援するサービスを提供しています。
※当サービスおよび教材は、IATF16949の認証取得を支援するための情報を提供するものであり、認証取得を保証するものではありません。認証の可否は審査機関の判断によります。

弊社サービスについてのよくあるご質問Q&A:まとめ
どのようなQMSコンサルティングサービスを提供していますか?

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料金はコンサルティングの範囲や企業の規模によって異なります。短期的なアドバイスから長期的なプロジェクト支援まで幅広く対応しており、初回の無料相談で見積もりをご案内いたします。一般的なプランについては、下記のリンクをご確認ください。
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