新春企画のお知らせ

【IATF攻略】8.3.2.2:製品設計の技能の要求事項徹底解説!

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能で大事なことは、製品設計を行う担当者が顧客要求を満たす技能を有している客観的証拠を提示できることです。

今回の記事は、IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能の意味と構築ポイントについて解説します。


この記事を書いた人

品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★

ご利用方法・告知・注意点など

・当サイトの内容は、あくまでも個人の見解です。そのため、保証するものではございません。
・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。
・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。
・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。
サービスのお問い合わせはこちら

2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引
サービス詳細はこちら

・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について

【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

第8章:運用についての「要求事項リスト」
ISO・IATF 8章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善

※8.1項~8.3.6.1項は主に、①営業プロセス②製品設計プロセス③工程設計プロセスが関係します。

条項 題目 ISO9001 IATF
8.1 運用の計画及び管理
8.1.1 運用の計画及び管理-補足
8.1.2 機密保持
8.2.1 顧客とのコミュニケーション
8.2.1.1 顧客とのコミュニケーション-補足
8.2.2 製品及びサービスに関する要求事項の明確化
8.2.2.1 製品及びサービスに関する要求事項の明確化-補足
8.2.3.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー
8.2.3.1.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー補足
8.2.3.1.2 顧客指定の特殊特性
8.2.3.1.3 組織の製造フィージビリティ
8.2.3.2 題目無(レビュー結果の保持ルール)
8.2.4 製品及びサービスに関する要求事項の変更
8.3.1 製品及びサービスの設計・開発
8.3.1.1 製品及びサービスの設計・開発-補足
8.3.2 設計・開発の計画
8.3.2.1 設計・開発の計画-補足
8.3.2.2 製品設計の技能
8.3.2.3 組込みソフトウェアを持つ製品の開発
8.3.3 設計・開発へのインプット
8.3.3.1 製品設計へのインプット
8.3.3.2 製造工程設計へのインプット
8.3.3.3 特殊特性
8.3.4 設計・開発の管理
8.3.4.1 監視
8.3.4.2 設計・開発の妥当性確認
8.3.4.3 試作プログラム
8.3.4.4. 製品承認プロセス
8.3.5 設計・開発からのアウトプット
8.3.5.1 設計・開発からのアウトプット-補足
8.3.5.2 製造工程設計からのアウトプット
8.3.6 設計・開発の変更
8.3.6.1 設計・開発の変更-補足
おすすめ!構築・学習支援に最適教材
【教材】 No.1-001 QMSノウハウ_学習教材
【教材】 No.2-001 コアツール_学習教材
【教材】 No.7-001 内部監査概説_学習教材

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能の意味

自動車産業における製品や部品を設計する際、顧客からの要求は非常に高いベルを要求されることが多いです。

そのため、製品設計を担当する者は、必要なレベル達していないと顧客の期待に沿えないことも考えられるので、製品設計担当者に必要な技能・力量を明確にすることが求められます。

この要求事項は、ISO9001:7.2項の力量とも大きく関係し、IATFを構築する際は、設計者の技能を必ず明確にするようにしてください。

次に、最低限必要な製品設計者の技能について要求事項を見ながら解説いたします。

製品設計の技能で求められること

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能の要求事項では、以下のようなことが大事です。

製品設計といえば大前提がCADの技能ですが、IATFの要求事項によると不十分です。以下の内容が最低限対象となるので、力量評価表への追加及び、必要に応じた教育計画が求められます。

製品設計担当に追加すべき力量
①APQP:プロジェクト管理
②FMEA:リスク分析
③SPC:統計知識
④MSA:測定システム分析
⑤PPAP:製品承認資料の理解
⑥製品安全における関連知識
⑦関連する法令・規制要求事項
⑧関連する信頼性試験内容など
⑨IATFの関連する要求事項の理解
など

ISO9001/IATF16949/VDA6.3
QMSに関するお悩みや疑問は、ぜひお気軽にご相談ください!
✔ 無料相談で解決できる事例が多数!
✔ 教材販売や継続契約の無理な営業は一切なし!

初めてのご利用でも安心サポート。ご契約後は、経験豊富な専門コンサルタントが徹底的にサポートし、課題解決をお手伝いします。疑問の解消から認証取得、さらに運用改善まで、貴社の品質管理を強力にサポートいたします!

製品設計の技能について審査で見られるポイント

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能②

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能は、製品設計のプロジェクト担当者の技能をサンプリングして確認されます。

製品設計の技能がどの程度であれば自動車産業の製品に対する設計が可能なのかなどを、社内的なルールを決めておくとよいでしょう。これらは、教育管理規定の中でもよいですし、プロジェクト管理規定の中でも構いません。

「なぜ従事できるのか」という観点で審査されるので、必ずルール化しましょう。


品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら

IATF:8.3.2.2に関するFAQ

IATFのメールコンサルティングで

メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!

【IATF16949:FAQ】

製品設計担当者の技能をどうやって評価すれば良いですか?

製品設計担当者の技能は、力量評価表を作成して評価するのが一般的です。IATF:8.3.2.2項に基づいて、APQP、FMEA、SPC、MSAなどの適用されるツールや手法についての知識や経験を評価し、必要に応じて教育計画を実施することが求められます。

IATF:8.3.2.2項で言及されている「適用されるツール及び手法」には具体的にどのようなものがありますか?

具体的には、プロジェクト管理(APQP)、リスク分析(FMEA)、統計的プロセス制御(SPC)、測定システム分析(MSA)、製品承認プロセス(PPAP)などが該当します。また、製品安全や法令・規制に関する知識も重要です。これらを適切に運用できることが要求されています。

製品設計の技能に関して、社内でどのようなルールを作るべきですか?

製品設計に従事する担当者の技能を証明するために、社内で力量評価の基準や教育管理規定を策定することが重要です。また、プロジェクト管理規定においても、誰がどの役割を果たすかを明確にし、「なぜ従事できるのか」を示すルールを整備することが求められます。

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能:まとめ

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能③

IATF:8.3.2.2項の製品設計の技能の規格解釈はいかがでしたでしょうか?

自動車部品は、人の命に係わるため厳しい力量を求められることを忘れてはいけません

新入社員にいきなり設計できるようなことは非常に稀で、多くは専門スキルを有した方が製品設計を行うと思います。その専門スキルが何かを今回の要求事項を参考に構築していきましょう!

それではまた!

新感覚のメールコンサルティングサービス
「ちょっと相談」してみませんか?

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!

【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。

品質マネジメントシステム構築・学習支援

ISO9001・IATF16949・VDA6.3対応の教材や規定・帳票サンプルで、規格の理解と実践力を効率的に強化しませんか?わかりやすい解説と具体例を豊富に盛り込んだ教材で、複雑な規格もスムーズに学習・習得可能です。さらに、経験豊富な専門コンサルタントによる「メールコンサルティング」で、認証取得・運用・維持管理の課題を徹底サポート!遠隔対応だからこそ、迅速かつ柔軟に対応できます。初めての導入から継続的改善まで、貴社の品質向上を力強くバックアップいたします。