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【IATF】8.7.1.3:疑わしい製品の管理の要求事項徹底解説!

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の要求事項は、未確認またはよくわからない製品は、不適合製品として分類し管理することを要求しています。

今回の記事は、IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。

重要:【規定】No.8710_不適合品処理管理規定:IATF版はこちら


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知識・経験を活かし、品質マネジメントシステムの規格を幅広い方々に理解いただき、各規格の普及のお手伝いができればという思いで立ち上げました!難解な内容も、知識と経験でわかりやすく解説していきますので、これからもよろしくお願いします!あくまでも個人の見解となりますので、ご理解いただき是非参考にしていただければ幸いです★

第8章:運用についての「要求事項リスト」
ISO・IATF 8章
※IATF運用には、ISO9001の要求事項の運用が必須です。
条項 題目 ISO9001 IATF
第4章 組織の状況
第5章 リーダーシップ
第6章 計画
第7章 支援
第8章 運用
第9章 パフォーマンス評価
第10章 改善

※8.5項~8.7.2項は主に、①製造プロセス②生産管理プロセス③品質管理プロセスが関係します。

条項 題目 ISO9001 IATF
8.5
8.5.1
製造及びサービス提供 〇注記
8.5.1.1 コントロールプラン
8.5.1.2 標準作業-作業者指示書及び目視標準
8.5.1.3 作業の段取り替え検証
8.5.1.4 シャットダウン後の検証
8.5.1.5 TPM
8.5.1.6 生産治工具並びに製造・試験・検査の治工具及び設備の運用管理
8.5.1.7 生産計画
8.5.2 識別及びトレーサビリティ 〇注記
8.5.2.1 識別及びトレーサビリティ-補足
8.5.3 顧客又は外部提供者の所有物
8.5.4 保存
8.5.4.1 保存-補足
8.5.5 引き渡し後の活動
8.5.5.1 サービスからの情報のフィードバック
8.5.5.2 顧客とのサービス契約
8.5.6 変更の管理
8.5.6.1 変更の管理-補足
8.5.6.1.1 工程管理の一時的変更
8.6 製品及びサービスのリリース
8.6.1 製品及びサービスのリリース-補足
8.6.2 レイアウト検査及び機能試験
8.6.3 外観品目
8.6.4 外部から提供される製品及びサービスの検証および受入れ
8.6.5 法令・規制への適合
8.6.6 合否判定基準
8.7
8.7.1
不適合なアウトプットの管理
8.7.1.1 特別採用に対する顧客の正式許可
8.7.1.2 不適合製品の管理-顧客規定のプロセス
8.7.1.3 疑わしい製品の管理
8.7.1.4 手直し製品の管理
8.7.1.5 修理製品の管理
8.7.1.6 顧客への通知
8.7.1.7 不適合製品の廃棄
8.7.2 (不適合製品関連の記録保持)

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の意味

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の要求事項の意味は、未確認またはよくわからない製品・部品・材料は、不適合製品として分類し管理することを要求しています。

その「よくわからない物」というのが疑わしい製品です。

例えば、作業台の上に一つ部品が落ちていたとしたらどうでしょうか?

それらはよくわからない部品ですよね?

その他にも沢山あります。

①落下した製品
②有効期限切れの製品
③校正機関切れの計測機器で測定した製品
④故障設備で生産された製品

あげればきりがありません。

それらは全て製品の適合性を保証するものとは言えず、疑わしい製品として管理する必要があります。

疑わしい製品は「不適合品」として管理

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の要求事項には、以下のようなことが大事です。

前述のように、よくわからない物は製品としって出荷できませんし、製品に組み込むことも危険です。

そのため、未確認(検査していないなど)の又は疑わしい状態の製品は、不適合品と同等に扱う必要があります。

そのため、それらの製品は不適合品処理管理規定によって処理されなくてはいけません。

識別/隔離はもちろん、それらが使用された場合「工程異常」として不適合是正プロセスが発動します。

関連記事:不適合のアウトプットの管理

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理①

これらの処置の内、疑わしい製品の定義は社内ルールとするために、どのようなものが該当するのかを不適合品処理管理規定に明記しておくことがポイントです。

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従業員への教育は「教育記録」を残す

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の要求事項には、以下のようなことが大事です。

疑わしい製品とは何か・発見した場合はどのように行動すべきかを教育し、教育記録を作成する必要があります。

特に、あやしい製品・部品・材料を発見した場合、どこに隔離するかは明確に教育してください。

例えば赤箱・不適合品置き場など社内ルールに従い処理すればOKです。

IATF16949_ISO9001_VDA6.3

IATF:8.7.1.3に関するFAQ

IATFのメールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非メールコンサルティングサービスをご活用くださいね!

IATF:8.7.1.3項に基づく「疑わしい製品」とは何を指しますか?

IATF:8.7.1.3項における「疑わしい製品」とは、製品の状態や品質が確認されていない、または明確でないものを指します。例えば、製造ラインで落下した部品や有効期限切れの材料、校正が失効した計測機器で測定された製品など、適合性が保証できない製品が該当します。これらの製品は「不適合品」として扱い、適切に管理・処理する必要があります。

疑わしい製品を発見した場合、どのように対応すれば良いですか?

疑わしい製品を発見した場合は、まずその製品を適切に識別し、隔離することが重要です。多くの組織では、赤箱や不適合品置き場など、社内で定められたエリアに隔離するルールが設けられています。また、疑わしい製品の取扱いや管理方法について従業員への教育が求められ、その教育記録も保管する必要があります。
疑わしい製品については、不適合品処理管理規定に必ず記載してください。弊社ではIATFに基づく不適合品処理規定のサンプルを販売しております。
【規定】No.8710_不適合品処理管理規定:IATF版

疑わしい製品に関する教育はどのように実施すべきですか?

疑わしい製品に関する教育は、全ての製造要員が適切な処理手順を理解し、実践できるように実施する必要があります。教育内容には、疑わしい製品の識別方法、隔離場所、処理手順が含まれ、明確な社内ルールに基づいて行われるべきです。また、教育を受けた証拠として、教育記録を作成し保管することがIATF:8.7.1.3項の要求事項の一部となっています。

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理:まとめ

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理③

IATF:8.7.1.3項の疑わしい製品の管理の要求事項の規格解釈はいかがでしたでしょうか?

本要求事項は、ISO9001運用企業でも広く定義されている要求事項の為、さほど構築は難しくありません。

不適合品処理規定にそれらの対応方法を記載するとともに、きちんと教育を実施するようにしましょう!

それではまた!

IATF16949&ISO9001の構築ご支援:メールにて承ります!

Q:メールコンサルティングサービスはどのような内容が含まれていますか?

A:月額20,000円のメールコンサルティングサービスには、IATF・ISO9001における品質マネジメントシステムに関する質問への回答、プロセス構築と改善のアドバイス、規格要求事項に関するご説明などが含まれます。メールでのやり取りを通じて、貴社の状況に応じた具体的なサポートを提供しいたしております。

Q:どのくらいの頻度でメールを送ることができますか?

A:基本的には月に何度でもメールで質問を送っていただいてOKです。ただし、回答には通常1〜3営業日を頂いております(多くはその日の内に回答可能です!)。やり取りの回数に制限はありませんが、1つのメールにつき明確な質問やテーマを設定していただくようお願いしております。

Q:メール以外の相談方法(電話やビデオ会議)は可能ですか?

A:現在のサービスはメールのみの対応となっておりますが、追加料金にて電話やビデオ会議での相談も承ります。詳細については別途お問い合わせください。
※2024年現在は、メールコンサルティング以外数カ月先まで予約がいっぱいとなっております。空き次第、弊社HPでアナウンス致します。

Q:品質マネジメントシステム初学者の企業です。導入しようと考えていますが、初心者でもサポートを受けられますか?

A:はい、もちろんです。初心者の方でもわかりやすく丁寧にサポートいたします。初めての導入に必要なステップや、どのように進めていくべきかも具体的にアドバイスいたしますので、安心してご利用ください。

Q:契約を解約する場合、どのような手続きが必要ですか?

A:サービスの解約は、次回請求日の2週間前までにメールにてご連絡いただければ対応いたします。解約にあたって特別な手続きは必要なく、解約後は翌月から請求されません。また、一度解約しても何度でも契約できますのでご安心ください。ただし、銀行振込の場合、一度でもその月に質問されますと請求が発生しますので、あらかじめご了承ください。

Q:IATFとどのような関係がありますか?

『IATF 16949』はInternational Automotive Task Force(IATF)の登録商標です。当サービスはIATFの認定を受けたものではなく、独自に認証取得を支援するサービスを提供しています。
※当サービスおよび教材は、IATF16949の認証取得を支援するための情報を提供するものであり、認証取得を保証するものではありません。認証の可否は審査機関の判断によります。

弊社サービスについてのよくあるご質問Q&A:まとめ
どのようなQMSコンサルティングサービスを提供していますか?

弊社では、ISO9001・IATF・VDA6.3の導入支援、運用改善、QMSの認証取得のサポートを提供しています。さらに、業界特有のニーズに応じたカスタマイズコンサルティングも可能です。コンサルティングのご依頼は、下記のフォームよりご連絡ください。
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料金はコンサルティングの範囲や企業の規模によって異なります。短期的なアドバイスから長期的なプロジェクト支援まで幅広く対応しており、初回の無料相談で見積もりをご案内いたします。一般的なプランについては、下記のリンクをご確認ください。
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