
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、生産治工具について必要な資源の提供と管理についての仕組みの構築を要求しています。
今回の記事は、IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項の意味と構築ポイントについて解説します。
品質マネジメントシステム普及の応援が目的のサイトです!「難解な規格を簡単に解説」をモットーに、「ちょっと相談したい」ときに頼りになるコンサルタントを目指しています!まずはお気軽にご連絡ください★
「無料で学ぶ」「有料で実践する」——皆様の目的に合わせて活用可能です!
✅ QMS・品質管理・製造ノウハウを無料で学びたい方へ
👉 本サイト「QMS学習支援サイト」を活用しましょう!「QMSについて知りたい」「品質管理の基礎を学びたい」方に最適!
✔ IATF 16949やISO 9001・VDA6.3の基礎を学ぶ
✔ 品質管理や製造ノウハウを無料で読む
✔ 実務に役立つ情報を定期的にチェック
✅ 実践的なツールやサポートが欲しい方へ
👉 姉妹サイト「QMS認証パートナー」では、実務で使える有料のサポートサービスを提供!「すぐに使える資料が欲しい」「専門家のサポートが必要」な方に最適!
✔ コンサルティングで具体的な課題を解決
✔ すぐに使える帳票や規定のサンプルを購入
✔ より実践的な学習教材でスキルアップ
皆様の目的に合わせて活用可能です!
・当サイトの内容は、あくまでもコンサルタントとして経験による見解です。そのため、保証するものではございません。 ・各規格の原文はありません。また、規格番号や題目なども当社の解釈です。 ・各規格については、規格公式サイトを必ず確認してください。 ・メールコンサルティングは空きが少しあります(2024年12月現在)。この機会に「ちょっと相談」してみませんか?1週間の無料サービス期間を是非ご利用ください。 →サービスのお問い合わせはこちら |
2025年:新企画始動告知!
メールコンサルティング初回契約:初月50%以上割引★
サービス詳細はこちら
・オンラインコンサル/現地コンサルの空き状況について
【現在の空き状況:2025年1月現在】
・平日:6時間以上ご利用で月1回のみ
・夜間:19:30-21:00でご相談承ります
・土日:少々空きあります
オンライン会議システムを利用したコンサル詳細はこちら

条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
第4章 | 組織の状況 | 〇 | 〇 |
第5章 | リーダーシップ | 〇 | 〇 |
第6章 | 計画 | 〇 | 〇 |
第7章 | 支援 | 〇 | 〇 |
第8章 | 運用 | 〇 | 〇 |
第9章 | パフォーマンス評価 | 〇 | 〇 |
第10章 | 改善 | 〇 | 〇 |
※8.5項~8.7.2項は主に、①製造プロセス②生産管理プロセス③品質管理プロセスが関係します。
条項 | 題目 | ISO9001 | IATF |
8.5 8.5.1 |
製造及びサービス提供 | 〇 | 〇注記 |
8.5.1.1 | コントロールプラン | 〇 | |
8.5.1.2 | 標準作業-作業者指示書及び目視標準 | 〇 | |
8.5.1.3 | 作業の段取り替え検証 | 〇 | |
8.5.1.4 | シャットダウン後の検証 | 〇 | |
8.5.1.5 | TPM | 〇 | |
8.5.1.6 | 生産治工具並びに製造・試験・検査の治工具及び設備の運用管理 | 〇 | |
8.5.1.7 | 生産計画 | 〇 | |
8.5.2 | 識別及びトレーサビリティ | 〇 | 〇注記 |
8.5.2.1 | 識別及びトレーサビリティ-補足 | 〇 | |
8.5.3 | 顧客又は外部提供者の所有物 | 〇 | 〇 |
8.5.4 | 保存 | 〇 | 〇 |
8.5.4.1 | 保存-補足 | 〇 | |
8.5.5 | 引き渡し後の活動 | 〇 | 〇 |
8.5.5.1 | サービスからの情報のフィードバック | 〇 | |
8.5.5.2 | 顧客とのサービス契約 | 〇 | |
8.5.6 | 変更の管理 | 〇 | 〇 |
8.5.6.1 | 変更の管理-補足 | 〇 | |
8.5.6.1.1 | 工程管理の一時的変更 | 〇 | |
8.6 | 製品及びサービスのリリース | 〇 | 〇 |
8.6.1 | 製品及びサービスのリリース-補足 | 〇 | |
8.6.2 | レイアウト検査及び機能試験 | 〇 | |
8.6.3 | 外観品目 | 〇 | |
8.6.4 | 外部から提供される製品及びサービスの検証および受入れ | 〇 | |
8.6.5 | 法令・規制への適合 | 〇 | |
8.6.6 | 合否判定基準 | 〇 | |
8.7 8.7.1 |
不適合なアウトプットの管理 | 〇 | 〇 |
8.7.1.1 | 特別採用に対する顧客の正式許可 | 〇 | |
8.7.1.2 | 不適合製品の管理-顧客規定のプロセス | 〇 | |
8.7.1.3 | 疑わしい製品の管理 | 〇 | |
8.7.1.4 | 手直し製品の管理 | 〇 | |
8.7.1.5 | 修理製品の管理 | 〇 | |
8.7.1.6 | 顧客への通知 | 〇 | |
8.7.1.7 | 不適合製品の廃棄 | 〇 | |
8.7.2 | (不適合製品関連の記録保持) | 〇 | 〇 |
ISO9001/IATF16949の構築・運用のコツは「規格の理解」と「ルールと記録の構築」の2つがカギ!現在とのギャップを埋める教材とサンプルを利用しつつ、相談しながら低コストで対応可能なノウハウをご提供いたします!
【QMSおすすめ商品】
👑 | 教材No. | タイトル:詳細はこちら |
1 | No.1-001 | IATF16949+ISO9001学習支援教材 |
2 | No.2-001 | コアツール学習支援教材(IATF) |
3 | No.3-001 | ISO9001学習支援教材 |
【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。
この記事の目次
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の意図
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、生産治工具について必要な資源の提供と管理についての仕組みの構築を要求しています。
製造業において必要な資源を組織に提供することは必要不可欠です。その資源は、組織が提供するだけでなく顧客が提供する場合もあります。
例えば、設計だけを行う企業であれば、外部委託工場に必要な設備を投資したり、貸し出す場合も考えらえます。
そういった資源の提供について必要な管理方法をシステマティックに行うことを要求しているのが本要求事項です。
次に、IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項について一つずつ見ていきましょう。
a)場所と人の提供
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、以下のようなことが大事です。
IATF:8.5.1.5項のTPMとリンクした要求事項です。
組織は、保全に関する対応の為の費用やその活動を行うための場所が必要な場合、それらを提供しないと対応することができないことも想定できます。
特にメンテナンス要員(主に生産技術部)への設計スキルや電子制御知識などの習得には、教育費用なども関係するので、必要な教育を実施する仕組みを構築することが求められます。
関連要求事項
b)消耗部品の管理手順の確立
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、以下のようなことが大事です。
この要求事項も8.5.1.5項の要求事項とのリンクです。
治工具管理には、メンテナンス用の交換部品も必要ですし、それらの交換タイミングの時にすぐに交換できるようにストック(在庫)が必要なものもあります。
それらを途切れないように管理する仕組みが求められます。
これらは設備・治工具・金型リストを作成し、保全計画を立てて対応することが求められるので、しっかり対応するようにしましょう!
c)段取り替えのルール化
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、以下のようなことが大事です。
この要求事項は、IATF:8.5.1.3項の要求事項とリンクしています。
生産治工具の予防保全(定期的な生産治工具メンテナンス計画)に基づき、段取り替えの手順を定め、それに基づき実施することを要求しています。
関連要求事項
d)消耗しやすい治工具の特定と交換計画立案
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、以下のようなことが大事です。
この要求事項も8.5.1.5項とのリンクです。
切削・溶接などは非常に消耗しやすい治工具がある為、それらの劣化を確認したらすぐに交換できるように交換部品を持つこと。
そして、交換計画を保全計画に入れて定期的に交換できる仕組みの構築が求められます。治工具リストを作成し、保全計画を立てて実施することで担保可能です。
IATF16949・ISO9001・VDA6.3対応 メール相談サービス
時間や場所の制約なく、品質管理の悩みを専門家に相談!
対面やオンライン会議は面倒…でも、気軽に専門家の意見を聞きたい!
品質マネジメントシステムの課題に直面したとき、「いますぐ専門家に相談したい」と思うことはありませんか?そんな企業様のために、IATF16949・ISO9001・VDA6.3に特化したメール相談サービスをご用意しています!
✅ 社内にノウハウがなく、品質マネジメントの進め方が分からない… ✅ 審査前の最終チェックをしたいけど、誰に相談すればいい? ✅ 不適合を指摘されたけど、どう対応すればいい? |
このようなお悩みを、場所や時間の制約なく、メールで気軽に専門家へ相談できるサービスです!
圧倒的なコスパを実現!
無料お試し期間あり!
e)f)治工具変更・改修の対応ルール化
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、以下のようなことが大事です。
本要求事項は、IATF:8.5.6.1項の変更管理-補足とのリンクもあります。
製品に影響するレベルの変更・改修が発生した場合、治工具設計図面・治工具仕様書などの技術的変更はもちろん、製品の品質レベルにも影響を及ぼす可能性がありますし、コントロールプランの変更もあり得ます。
そのため、社内の変更管理の仕組みの構築が重要となるため、設備・治具管理規定と変更管理規定をきちんとリンクして作成する必要があるので注意しましょう。
g)治工具の状態識別
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項では、以下のようなことが大事です。
工場の多くは、似たような治工具があったり、生産治工具においては同一の治工具を複数所有しているケースもあります。そのため、個体識別番号を付与し、治工具リストでの管理と治工具へのシール貼付や掘り込みなどが必要です。
また、その治工具がどこで管理が必要なのか、どのような状態なのか(使用中・修理中など)がわかるように識別することが重要です。この個体識別のルール化も設備・治具管理規定に必ず明記するようにしてください。
特に、顧客から提供された治工具には、恒久的マークで識別する必要があり且つ、それが見やすい位置であることが求められます。これらも同様に規定にルール化して対応しましょう。
※剥離してしまうようなシールの場合、審査で指摘される可能性大!
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の記載はどこがいい?
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項に対応するためには、設備・治具管理規定の作成が必須。
8.5.1.6項のTPMと合わせてルール化し記載しましょう。

品質マネジメントシステムの構築に重要なのは、「要求事項に沿ったルールと記録」の2つです。サンプルを利用して構築をスムーズに進めてみませんか?構築・学習教材として是非ご利用ください!
①規定:サンプルはこちら
②帳票:サンプルはこちら
③有料版記事:要求事項対策ヒント、審査攻略などはこちら
【補足】
○:お振込・クレジットカード払いが可能です。
○:請求書・領収書の発行は自動で行えます!
○:お得なキャンペーン情報などは本記事トップをご確認ください。
IATF:8.5.1.6に関するFAQ
メールコンサルティングでよくある質問をFAQ形式で3つご紹介致します!もっと詳しく質問したい場合は、是非「メールコンサルティングサービス」をご活用くださいね!どんな疑問についても丁重にお答えします!
「有料版記事」では、非公開ノウハウもどんどんアップしてますので、是非ご利用いただければ幸いです。
【ピックアップ:有料版記事情報】
ISO9001:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
IATF16949:認証審査/定期監査の質問厳選事例特集はこちら
IATFの8.5.1.6項では、治工具の適切な管理が重要です。具体的には、治工具の保全、修理、交換、設計変更に関するルールの整備と実施が求められています。また、治工具の消耗や状態識別の管理も含まれるので管理規定の策定が必須です。
顧客所有の治工具に対しては、所有権を明確に示す恒久的な識別マークの付与が求められています。さらに、その管理責任は組織にあり、治工具がどの状態にあるか(使用中、修理中など)を明確に管理するシステムの構築も必要です。
予防保全計画では、治工具の定期的なメンテナンスや消耗部品の交換タイミングを明確にすることが重要です。特に、交換部品のストックが途切れないように管理し、段取り替えの手順も保全計画に含めることで、生産停止リスクを最小限に抑えることができます。
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理:まとめ
IATF:8.5.1.6項の生産治工具並びに製造、試験、検査の治工具及び設備の運用管理の要求事項の規格解釈はいかがでしたか?
本要求事項は、他の要求事項とのリンクが非常に強いため、しっかりとした仕組み作りが必要不可欠です。
①資源の提供ルール化
②治工具管理を含めた保全活動
③治工具の個体識別のルール化
といったところが重要です。
特に、治工具管理と保全活動については、TPMの要求事項とリンクしているので、設備・治工具・金型リスト及びトータルの保全活動を作成し対応しましょう。
それではまた!

メールにて有料サポート、簡易コンサルを行うプランです。現地コンサルタントのような顔を突き合わせてのコンサルティングがなく、Emailで24時間好きな時間に質問できるのが特徴です。また、リアルタイムでの対応が無い分、一般的なコンサルタントへ依頼するより 1/100以下のコストで済むという特徴があります。1週間の無料お試し期間がございますので、十分ご納得いただいてからのご利用が可能です!
【サポート内容】
要求事項規格解釈相談OK/品質マニュアルの作成アドバイス/規定の作成アドバイス/帳票の作成アドバイス/運用/構築アドバイス/審査アドバイス/社内認証プロジェクトの進め方アドバイス/社内教育アドバイス内部監査/第二者監査アドバイス/その他気になることなんでもOKです。
具体的な相談内容例
・IATF16949・ISO9001の審査で指摘された不適合の改善方法を知りたい
・VDA6.3の監査に対応するためのポイントを教えてほしい
・品質マニュアルや手順書の作成・見直しのアドバイスが欲しい
・管理計画(CP)やFMEAの作成・修正について相談したい
・品質目標の設定方法や、KPIの適切な管理方法を知りたい
・顧客からの品質要求に対応するための方法を教えて欲しい
「この質問はしていいのかな?」と悩む前に、まずはお気軽にご相談ください!
QMS認証パートナーでは、ISO9001・IATF16949・VDA6.3など専門的なコンサルティングサービス並びに、学習支援などを行っております。オンラインやデジタルコンテンツの強みを活かした新しいサービスを提供いたします。
無料で学習可能:QMS学習支援サイト(本サイト)
有料で構築支援:QMS認証パートナー
コンサルティングサービス
メールコンサルティング
人気No.1
圧倒的低コストで構築・運用課題に対応!メールコンサルで解決します
オンラインコンサルティング
おすすめ
難解な課題を解決!オンラインコンサルで会話をしながら徹底支援します
現地コンサルティング
課題解決No.1
現場課題を徹底支援!直接訪問コンサルで認証取得徹底支援(好評に付き新規停止中)
学習支援
構築ノウハウ教材
社内構築に最適
✅ IATF16949構築
✅ コアツール構築
✅ VDA6.3構築
✅ ISO9001構築
帳票サンプル
最重要ポイントがわかる!
✅ IATF16949対応帳票
✅ コアツール対応帳票
✅ まとめ買い:学習帳票
✅ ISO9001帳票
規定サンプル
ルール構築が楽々♪
✅ IATF16949対応規定単品
✅ まとめ買い:学習規定